[The Voice of Russia]ロシア首相、オバマ大統領の脳に変異の徴候を発見 / 米国のイラク・シリア戦術は正当化されない

竹下雅敏氏からの情報です。
 メドヴェージェフ首相に、“脳に異常があるんじゃないのか”と言われたオバマ大統領。米国の大統領がここまで言われたことは、過去に例がないのではないかと思ったのですが、そう言えばブッシュ・ジュニアに対して、エクアドルのコレア大統領が、「ブッシュを悪魔に比べるのは悪魔に失礼だ。悪魔は邪悪だが、少なくとも知性はある」と言ったのを思い出しました。現在、オバマ大統領を歴代大統領の中で最低と見ているアメリカ国民が多いので、この発言もやむを得ないかと思います。
 2つ目の記事は、現在行われている対ISISへの国際連合軍の攻撃に関するものです。この中で“過去に行われた同様の作戦は失敗に終わった”とCIAがレポートをしているとのこと。サウジアラビアがアサド政権の転覆を今では望んでいないので、私もCIAレポートと同様に、この作戦はうまく行かないと思っています。
また記事の最後の赤字部分にあるように、そのうちISISは、“銃口を米国または米国の同盟者に向けかえる”ことになると思います。このことも含めて意図されたものであり、コントロールされていれば問題無いのでしょうが、おそらくコントロールが出来ない状態になっていると思います。それが問題なのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ロシア首相、オバマ大統領の脳に変異の徴候を発見
転載元)
© Photo: RIA Novosti/Ekaterina Shtukina

© Photo: RIA Novosti/Ekaterina Shtukina


ロシアのメドヴェージェフ首相は米国のオバマ大統領がロシアをエボラ出血熱に次ぐ2番目に重大な脅威としたことについて、困惑を示した。CNBC放送によるインタビューをリア・ノーヴォスチが伝えた。

「たとえば私には、オバマ大統領が国連総会の演壇に立ち、人類が直面している脅威又は課題を数え上げるに、一番目にはエボラ出血熱を挙げ、これは妥当だとして、二番目にロシア連邦を挙げ、三番目にやっと「イスラム国」を挙げたことが、非常に哀しい。私はこのことに言及すらしたくない。哀しいことだ。何か脳に異常があるんじゃないのか」と首相。

また両国関係については、首相は、対ロ制裁が解除されない限りリセットは不可能だ、との考えを示した。

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米国のイラク・シリア戦術は正当化されない
転載元)
© Photo: AP/Ahmed al-Husseini

© Photo: AP/Ahmed al-Husseini



「イスラム国」がペルシャ湾で新たな戦争を仕掛けようとしている。同組織は新たな動画をネット上に掲載し、英国人捕虜ジョン・カントリー氏の口を借りて、全面的な世界戦争を展開すると宣言した。


「イスラム国」は米国を筆頭とする国際空軍連合による空爆への応答として、たびたびこうした動画を公開している。国際空軍連合は同組織がイラク・シリア国内に展開する拠点にたびたび攻撃を仕掛けているが、やはり地上軍の投入なくして「イスラム国」攻略は不可能との認識が強まりつつある。ワシントンは例のお気に入りの戦法に出る構えだ。自国の軍隊は投入せず、紛争地の戦士たちに軍事教練と装備を供与するというあの戦法に。オバマ大統領はシリアの「穏健派」に武器を送る計画にゴーサインを出した。この「穏健派」はたしかに反「イスラム国」の姿勢を示しているが、彼らが最終目的に奉じるのはバシャール・アサド政権の転覆である。過去に行われた同様の作戦は失敗に終わったと結論付けるCIAレポートの存在も指導部は意に介さない。

「米国はここ半世紀、自国の兵士によってでなく、他人を雇うことで戦争を遂行するようになっている」。そう語るのは、ロシア戦略研究所のアジダル・クルトフ氏だ。

「米国は、自らの地政学的狙いを果たすためならば、イスラム過激派や刑事犯罪者、右派テロ組織との接触も辞さない。そして多くの場合、過激派に供与された武器、資金、政治的な支援は所期の目的を果たさず、武装組織はワシントンの庇護を離れ、銃口を米国または米国の同盟国に向けかえる、という結末を招く」

ロシアは国際社会に対し一貫して、テロリストを「味方」と「敵」に二分するような矛盾した立場を取ることがないよう、呼びかけている。ロシアはまた古くから一貫して、テロと戦い、また外国のテロ対策を支援している。例えば、シリアやイラクなど中東諸国に対し、安全保障の強化を目的とした多額の援助を行っている。ロシアは今後もこうした努力を続けていく。ただし、国連安保理の承認を得ない、国際法違反の「空軍連合」などというものには参加しない。ロシア外務省はこうした立場である。

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