注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
NHKBSの国際報道。相変わらずタリバンに批判的な報道ばかりだが、一つ冷静に考えるべきだ。ことここに及んで、タリバンを排除するとアフガニスタンはどうなるのかを考える必要がある。欧米諸国の軍が手を引いたあと、またしても内戦に陥れば良いのか?
— masanorinaito (@masanorinaito) September 6, 2021
jicaも含め、日本がタリバンの敵だと思わせるような対応をすべきでない。日本はアメリカやNATO諸国と違って軍事侵攻も占領もしていない。民生支援に特化したからこそ、援助関係者の安全をタリバンに堂々と要求すべきだ。ここでアメリカと歩調を合わせるのは、かえって関係者を危険に晒す。
— masanorinaito (@masanorinaito) September 6, 2021
今、欧米や日本のメディアが伝えているタリバン批判のアフガン人の声が社会の多数の声ならば、どうやってタリバンは戦いもせず全土を掌握できたのか?一つの方向に報道が流されているとき、実態と真の問題を見失うのは戦争報道の常ではないか?米国も欧州諸国も、軍事占領した側だという事実は動かない
— masanorinaito (@masanorinaito) September 7, 2021
いま、JICAの理事長が緒方貞子さんだったら、違う対応だったかな、と思ってしまう。日本の支援は民生部門だけなのだから、軍事行動と占領で手を汚した米軍やNATO諸国と同じように現地スタッフ脱出一辺倒の対応をする必要はなかった。むしろ彼らの身の安全をタリバンと談判する事が先だったと思う。
— masanorinaito (@masanorinaito) September 7, 2021
(中略)今回のアフガンを見ていると米国にポイ捨てされる前に、日本人は日本政府にポイ捨てされる可能性も出てきています。それが8月26日の事件です。この日、自衛隊機がカブール空港に到着し、JICAの日本人職員やアフガン人スタッフを脱出させる予定でしたが、結局、1人しか救出出来ませんでした。
(中略)
(中略)日本の場合はいろいろ問題点があります。まず、日本大使館職員は岡田隆大使を含みすべて撤退していますが、問題は大使が真っ先に逃亡したことです。岡田大使は8月15日のカブール陥落時にすでにアフガンを脱出しており、8月17日には大使館員が全員英軍機で脱出しています。米国大使ですらカブール空港でアフガン人のためにビザを発行し続けていたのに、日本の大使は民間人もアフガン人の現地採用等すべてポイ捨てです。これは大使としてありえない大失態です。
──そんな早く脱出していたんですか。
ジェームズ これが日本大使館の実態です。以前の記事でも日本の外交官は、困った日本人旅行者を助けないという話をしましたが、まさにその通りのことをしています。たぶん、自分たちは上級国民だから一般人よりも命の重みが違うと本気で思っているのかもしれません。
(以下略)
一方で、8/15には日本の岡田大使が真っ先に脱出し、続いて日本大使館員が撤退し、結局JICAの日本人職員やアフガン人スタッフは脱出できませんでした。茂木外相に至っては、自衛隊機が現地に向かう頃、中東歴訪中でカタールにあるタリバン事務所で交渉することも可能でした。しかしスルーしています。米国への「抱きつき外交」の結果、自立的な日本政府としての判断ができず、結果、TOCANA記事にあるように日本政府の「上級国民ファースト、それ以外はポイ捨て」外交が明らかになりました。しかしそれすらも隠蔽しようとする政権とメディアによる情報隠しは依然続いています。