注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
加計問題、誘致先の今治市で安倍関与の新証拠! 市作成資料に「総理主導の枠組み」「スケジュールも内閣府主導」
(前略)
工事が急ピッチで進む地元・今治市では、「総理・内閣主導」と明記した文書を市が作成していたことが分かった。
「前川氏の告発内容と一致する決定的文書」と話すのは、「今治加計獣医学部問題を考える会」の黒川敦彦・共同代表だ。
「昨年秋から菅市長は『安倍総理が動いているから大丈夫』ということを触れ回っていて、この総理主導発言は地元で広まり、私も聞いていました。が、市企画財政部が昨年11月10日に作成した議員協議会資料にも書いてあるのです」
たしかに「国家戦略特区の制度を活用した取組の進捗状況について(企画課)」と銘打った資料を見ると、国家戦略特区を視覚的に説明するページに「『総理・内閣主導』の枠組み」と太文字で書かれていた。
また進捗状況の説明では「今後のスケジュールについても内閣府の主導で進められる」「スピード感を持って進めようとしており、内閣府としても最速で平成30年4月開学を目指していることが伺える」とあり、「総理・内閣主導」で新学部設置が進んでいることを示していた。
(以下略)
(中略)
「ご意向文書」の存在を明らかにした文科省の前川喜平・前次官は「内閣府の回答(上記通告)は最後通告だった。与党の議論も要らないということだった」と振り返る。(25日、弁護士会館で記者会見)
内閣府審議官が「4月30日開学」を文科省に催促したのが、9月26日午後6時30分。ところが、加計誘致を主管する今治市企画課が市議会議員に説明したのは、半日近く早い同日の午前9時58分だった。
朝一番の会議であるから、今治市と内閣府は少なくとも前日夜までに示し合わせていたことになる。加計学園のために今治市と内閣府が2人3脚で計画を進めていたのだ。
(中略)
前川前次官は「文科省で審査しない限り作れない。『いつ大学を作る』は、本当は言えない。文科省が認可を行う事業だから」と述べ、文科省の頭越しで安倍首相と内閣府が、加計学園獣医学部の開学スケジュールを決めたことに悔しさをにじませた。
(以下略)
田中龍作ジャーナルでは、例の「官邸の最高レベルが言っていること」として、文科省に圧力がかけられたその日の朝一番の会議で、今治市企画課が「平成30年4月開学」を目指す説明を市会議員にしていたとあります。要するに、文科省の審査をすっ飛ばして、“今治市と内閣府が二人三脚で計画を進めていた”わけです。
「総理のご意向」が絶対であり、それに逆らう者は排除する、議会も関係ないというわけです。これは独裁と言って構わないと思います。加計学園の件は、あべぴょんの犯罪的行為がほぼ固まっていると言える状況だと思います。今後も、あべぴょん指示の状況証拠が次々と現れると思います。前川前事務次官以外に、官邸が指示したことを証言する人が現れれば、政権は終わるのではないかと思います。