善悪逆転の倒錯
「911テロ主犯はアルカイダ首領ビンラディン、タリバン政権がビンラディンを匿ったから」、
米国は このくだらない言い分を理由に
アフガニスタンに2001年10月に侵攻開始 しましたが、
もともと米軍のアフガン侵攻は、もちろん既定路線でした。
アラビア海で対テロ任務を行う五ヵ国連合艦隊
『社会新報』
2021.09.04記事 にも次のようにある通りです。
米軍が同国(筆者註:アフガニスタン) に侵攻する「不朽の自由作戦」を準備したのは、「9・11事件」の以前からだからだ。パキスタンのニアズ・ナイク元外相は01年9月18日に放映された英BBCのニュース番組で、同年7月に米国政府の高官から「遅くとも10月半ばまでに」アフガニスタンへの軍事行動を開始すると通告されたと、証言している。
この米軍のアフガン侵攻の半年後の2002年4月11日には、米国を支配する諜報機関CIAが資金援助し、ベネズエラの軍部を指導しクーデターを起こさせ、チャベス大統領を監禁 しました。
ウゴ・チャベス大統領(2005年)
1998年に「貧者の救済」を掲げて大統領に選出されたチャベス大統領は、「独裁者」としてパワー(グローバル)・エリートたちからの攻撃の的となったのですが、なぜか?
『世界史の窓』「
チャベス 」の記述が端的で分かりやすいです。チャベス大統領の行動を次のように記述しています。
2000年、新憲法による大統領選挙で再選され、国家収入の7割を占める石油の収入を貧困解決に向け、スラムの解消、学校の建設、無料の治療、大地主の遊休地を接収して農民に分配、失業者に対する職業訓練、協同組合方式による企業設立など矢継ぎ早に施策を実施して国民的な人気を高めた。
ベネズエラは産油国です。そのベネズエラの石油を多国籍巨大企業の所有者であるパワー・エリートたちは私物化して、ぬれ手に粟で利益を収奪 していたのです。
その石油企業をチャベス大統領は本当の意味で国有化し、外国人に利益が盗まれるのをストップさせて、その利益を国民に公平に分配する仕組みを作ったのです。そうして国富を有効利用し、国内の貧困層を救済 したわけです。
パワー・エリートたちにとってのチャベス大統領は、自分たちの利益独占を阻むものであり、ましてや自国を豊かにし、公平な政治手段で貧困層を救済するチャベスなどは「極悪の独裁者」となる のです。
パワー・エリートたちは つくづく
「魔界の住人」 だな、と思います。一般普通の感覚での善は「魔界の住人」には悪であり、普通の意味の悪が「魔界」では善となるのです。
「魔界」では善悪が完全に逆転した倒錯の世界になる のです。この点をよく気をつけ、日本を含む西側メディア報道に接する必要があります。西側メディアは魔界の住人の所有する「使い魔」で、西側メディアは魔界の言葉をそのまま一般世界に垂れ流すのです。言葉だけ眺めると美しく善に見えるのですが、その中身をよく見ると、通常では全く逆の醜く悪であることはメディア報道の日常茶飯事であり、その繰り返しだったのです。
VIDEO
狂った帝国主義 殺戮の歴史 ウゴ・チャベス
✅ 2:27以降を抜粋
私達は今日帝国主義の上位段階を体験しています。帝国主義の狂気を体験しています。 これは狂気です。これは世界への脅威です。
さて、チョムスキーはその
著作 の中で、
帝国主義の絶大な力が世界を脅かしている と言っています。
しかし、世界を救うことができるもう一つの絶大な力が存在します。 世界の世論です。しかし、それは真に自由な世論に限ります。
操作を受けていない自由な世論です。 私はこの世界の世論に大きな希望を抱いています。
だからこそ、世界を支配しようとする人々は、世界の世論を騙すことに 汲々 としているのです。 そしてほぼ常に、彼らはそれに成功するのです。
これは逆転した世界です。
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すらいとさんは「この巨大な雲が、ロシア占領域で起こったなら、 西側支援の成果が着実に実を結んでいる、とトップニュースになるだろう。」、Johaさんは「嘘の殿堂Yニュースは無論どこの西側メディアもこれを伝えない。」とツイートされています。その通りでネット上の情報がなければ、日本に迫る危険も知り得ませんでした。読者の方から5月16日火曜日未明からウクライナ武器庫の煙が日本に到達するという情報がありました。