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通常国会召集、施政方針演説では改憲に意欲の安倍首相

 ぴょんぴょんシリーズ「憲法改憲前夜」と「自衛隊と国防軍」が、いかにタイムリーな警鐘であるかを実感します。22日に召集された国会で、あべぴょんは「モリ・カケ・スパ」などてんこ盛りの重大問題に全く触れない所信表明演説を行いました。そして、その空疎な演説の最後の最後に「国のかたち、理想の姿を語るのは憲法です。各党が憲法の具体的な案を国会に持ち寄り、憲法審査会において、議論を深め、前に進めていくことを期待しています。」と述べて、憲法改正への意欲をわざわざ盛り込みました。あたかも各党が改正案を持ち寄ることが既定のごとき言いようです。えだのんが、すかさず「憲法は国のかたち、理想の姿を語るものではなく、公権力を縛るためのルールです。」と切り返しました。
 今の安倍政権、どこを突いても致命傷になる程の疑惑がありながら、それらを追求できないばかりか、よもや改憲にまで道筋をつけるようなことになったら日本は終わる。あべぴょんに刃物を持たせる一歩手前に来ている国会です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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通常国会 施政方針演説 改憲「前に進めていく」
引用元)
産経新聞
 第196通常国会が22日召集され、安倍晋三首相は衆参両院の本会議で施政方針演説を行った。
(中略)

 安倍首相は、憲法改正について、(中略)憲法審査会で「議論を深め、前に進めていくことを期待する」と訴えた。

 また、演説に先立つ自民党両院議員総会では、「わが党は結党以来、憲法改正を党是として掲げてきた。私たちは政治家だから実現していく大きな責任がある。いよいよ実現をするときを迎えている」と述べ、改憲への強い意欲を改めて鮮明にした。
(以下略)
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通常国会が召集=安倍首相「改憲実現の時」
引用元)
 第196通常国会が22日召集された。安倍晋三首相(自民党総裁)は2020年の改正憲法施行を目指しており、発議に向けた与野党論議がどこまで進展するかが焦点となる。
(中略)
 会期は6月20日までの150日間。

(中略)
 改憲をめぐり、自民党は3月中に同党案を国会に提出し、公明党や野党との議論を促進する構え。戦力不保持を定めた9条2項の存否に関する意見集約が課題となる。
(以下略)

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ぴょんぴょんの「自衛隊と国防軍」

 「憲法を百年いかす」(筑摩書房)は、「前夜」とはまた別の目線で改憲を論じた本だった。憲法の詳細な内容というよりも、その背景、明治維新から現在に至る歴史や、戦争放棄はだれの起案か、また現政権とナチスの類似点について、などが書かれていた。
 時事ブログ以外の社会科知識ゼロ、の脳ミソで、なんとか要点を書き出してみた。
(「前夜」以外のページ数はすべて、「憲法を百年いかす」のページ数である。)
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「自衛隊と国防軍」


国防軍とは? 軍法会議とは? そして最高責任者は誰?


おい、自民党の改正案に新設された「国防軍」、ってどう思う?

いきなり「どう思う?」って聞かれてもなあ〜。
ま、「自衛隊」ってひびきよりか、「国防軍」って方がカッコよくない?

はあ〜(ため息)。おめえみたいのが大勢いるから、日本はあやういってのよ。

そっかなあ〜やっぱ、「国防軍」のがカッコいいよ。「普通の国」って感じ。

おいおい、「普通の国」が出てくるか? 「あべぴょんワールド」全開だな。

だって戦後、アメリカに占領されてから、憲法もアメリカから押しつけられたでしょ。
それに、戦争を放棄したから、軍隊ももてないし。

Author:ArmySignalCorps[Public Domain]


戦争がないおかげで、おめえみたいなアホが、今でものうのうと生き残ってんじゃねえかよ。このままだと、おめえみてえなやつらが、もう一回、日本を亡ぼすぜ。

ひどいなあ。

それに「憲法を百年いかす」を読んだらわかるが、今の憲法は押しつけじゃねえって、はっきりと証明してるぜ。

そこまで言うなら、ちゃんと説明してよ。
自衛隊って国防軍とどう違うの?

よくぞ、聞いてくれましたっと! これを読め。
保阪「いまの憲法下において自衛隊は軍隊ではないんです。軍法会議はもっていない。統帥権もない、独断専行はできない。・・こうした点が歯止めになっている。」(95ページ)

いまは軍法会議がないってことは、戦前はあったのか。なんでなくなったの?

今は必要がないの。
軍隊っちゅうのは、国外に出てって「人殺しもOKです」って組織だろ。
だから「殺人」は犯罪になんねえの。てことは国内の法律が通用しねえから、軍の法律「軍法」を別にもってるんだよ。
自衛隊の隊員が犯罪を犯しても、一般の裁判でやってるだろ?。

たしかにそうだね。「軍法」ってのはないよね。

それが、自民党案9条の二(国防軍5)
「国防軍に属する軍人・・・がその職務の実施に伴う罪または国防軍の機密に関する罪を犯した場合の裁判を行うため、法律の定めるところにより、国防軍に審判所を置く。」
ここの「法律の定めるところ」ってのが「軍法」だな。
つまり、「審判所」で「軍法会議をしましょう」って言ってるんだ。

ということは、国防軍は、国内の法律が通用しない組織、つまり「国外に行って、人殺しをしてもかまわない組織」に変わるわけだね。

そうだ、石破ゲル発言を思い出せ。
「いまの自衛隊法では命令に従わない隊員に対し、目いっぱいでも7年の懲役刑しか課することができない。しかし(出動)命令に従わなければ、その国における最高刑、死刑、無期、または懲役300年、そんな目にあうのなら出動命令に従おうということ。」(「前夜」315ページ)

これが軍法だね。こんなコワいとこだったら、だれも軍隊に入りたがらないよね。

pixabay[CC0]



保阪「ところが国防軍という名の軍隊にしてしまったら、軍機能をぜんぶそろえることになる。いまの憲法下でやったら憲法違反になるようなことを、です。安倍さんは自衛隊を「我が軍」とさえ発言しています(平成27.3.20衆院予算委員会)。」(96ページ)

そういえば、安倍首相が戦車に乗ってポーズ取ってる写真があったね。

あれは、「ぼくが自衛隊の最高指揮官だ」ってアピールしてるんだよ。

へええ、それって自分勝手にそう思ってるのかな?

いや「自衛隊法第7条」で、自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣だ。

じゃあ、「国防軍」の最高指揮官は誰?

改正案・9条の2「内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。」
国防軍も、最高指揮官は首相になる。
ただし、日本会議(自民党改正案の原案をつくったとされる)、は戦前の大日本帝国憲法のように、天皇を最高指揮官にしたいと思ってるんじゃないかな。

天皇が最高指揮官になったら、改正案の102条で「天皇は憲法を守らなくっていい」ってことだし、憲法で軍の暴走を止められなくなっちゃうよ。

んだな。ここを読めよ。
半藤「自民党の改正草案なんてまことにいい加減で、「自衛隊を国防軍にする」としか書いてないんですよ。アンタがた、いったいどういう国防軍にするのかいな、と聞きたくなる。自民党は、「軍隊による安全」ばかりをいって、国民を煽っていますが、国民は騙されてはいかんのです。「軍隊からの安全」ということも、生活の安全のためによく考えなければいけないのです。」(96ページ)

「軍隊からの安全」って? 「国防軍」の正体っていったい何?

「前夜」の163ページで、
岩上氏「元幕僚議長だった栗栖広臣さんが2000年に「日本国防軍を創設せよ」(小学館)という本を出版して、話題になりました。自民党が創設しようとしている軍隊の名称も「国防軍」ですよね。・・・この中で、「国防軍は国民を守らない」とはっきりと書いてあるんですね。・・・国防軍が守るものは国体、国柄である。そして万世一系の天皇制を守るんだとはっきり言っているんです。」

えっ、国体?

「国民体育大会」じゃねえぞ。国体とは「天皇を中心とした秩序」ってことだ。

なんかほんとに、ピューって戦前にもどっていきそうな勢いだね。

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ぴょんぴょんの「憲法改正前夜」

 「 前夜 」(現代書館) は長くて、読むのがしんどかった。通して読むのが精一杯。しかも、憲法なんて苦手中の苦手の分野。
 しかし本の最後のほう(P322)で、梓澤(あずさわ)氏がこう語っていた。
「普通の人が普通の言葉で、この(憲法改正)問題を自分の生活のところに引き寄せながら語り合うなんて、おもしろいなと思いますけどね。」
 なるほど「普通の人が普通の言葉で」書くとどうなるか。試しにやってみよう。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「憲法改正前夜」


世界が平和であることが理想の現行憲法


くろちゃんが本なんか抱えて、あはは・・似合わないねえ。

うっせえ! おれもしかたなく、読んでるんだよ。

なんて本? 辞書みたいに分厚いね。

「前夜ー日本国憲法と自民党改憲案を読み解く」

くろちゃんが、にほんこくけんぽう?! なに、カッコつけてんの〜ゲラゲラ!

好きなだけ、笑ってくれ! ま、おれの尊敬する山本太郎・参議院議員がさあ、「前夜」を読みましたって、カッコ良く話してたんだよ。それでおれも、マネしてみたの。

そっかあ、山本太郎も読んでるのかあ〜。
でもさあ、憲法改正ってそんなに大変なことなの? 
古くさいのを現代に合わせて新しくするって、いいことなんじゃないの?

おめえ、ほんっとにいつも、感動するくらいに無知だなあ。
おーし、おれが教えてやろ! 耳かっぽじって、よおく聞けよ!

まず憲法の前文。
ここ、めんどくせえから飛ばしたくなるが、なかなかいいこと書いてあっぞ。
初めに、過去の戦争の反省。そして、二度とそういうことが起こらないように決意した上で、主権が国民にあるって宣言してる。
ところがだ! 自民党案の前文は、しょっぱなからこうだぜ。
「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇をいただく国家であって・・・」

WikimediaCommon[Public Domain]

いきなり、天皇をいただいちゃうんだ!? すでにもう、ヤバい感じ。

さらに現行は、日本だけじゃなく、世界が平和であることが理想だと言ってる。
「日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。」で締めている。平和に関して、力がこもってるのがわかるか?

すばらしいね。これが本来あるべき日本の姿って感じ。

一方、自民党案。
日本が「今や国際社会において重要な地位を占めており」ってふんぞりかえってる
し、「国と郷土を誇りと気概をもって自ら守り」、「和を尊び、家族や社会全体が互いに助けあって」とか、なんだかムズムズしねえか?

富士山と桜をバックにした、なんとかよしこさんの顔が浮かんでくるね。

だろ? そして、ここもすごいぞ!
現行1条「天皇は、日本国の象徴であり」
自民党案「天皇は、日本国の元首であり」に変わってる。

「元首」ってなあに?

「元首」って「国の首長」って意味らしい。
大日本帝国憲法第4条に、「天皇ハ国ノ元首ニシテ」ってある。

戦時中の憲法にもどってる〜?!

3条、現行憲法にはない文句が、新しくつけ加えられてる!
「国旗は日章旗とし、国歌は君が代とする。」
「2,日本国民は、国旗及び国歌を尊重しなければならない。」

こんなの、憲法に書いちゃっていいのお?
それに、2014/11/21の時事ブログでも取り上げられてたけど、「君が代」って日本語じゃなかったよね?

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伊藤詩織さんの事件を海外メディアが大々的に報道! ~安倍政権にとって致命傷になり得る水爆級の事件~

竹下雅敏氏からの情報です。
 海外メディアが、詩織さんの事件を大きく取り上げているようです。日本での報道とは、対照的です。
 この件は、安倍政権にとっての致命傷になり得る事件なので、メディアに対して、相当な圧力がかかっているのだろうと思います。この件は、当時の刑事部長だった中村格が事件をもみ消したということでしたが、彼は危機管理の専門家で、現在は、安倍政権で、共謀罪摘発を統括する警察庁組織犯罪対策部長です。古賀茂明氏やクローズアップ現代の国谷氏に圧力をかけたのも、この男だと言われています。
 安倍政権は、よく一強多弱と言われますが、実際には安倍政権の権力基盤は脆弱です。ごく一部の熱狂的信者とその取り巻きが居るだけです。政権が強固に見えるのは、メディアコントロールのおかげだと思います。真相が暴露されれば、一瞬で吹き飛ぶでしょう。
 伊藤詩織さんの件は、まさにその意味で水爆級であり、政権側もそのことをよく理解しているため、非常に警戒しているのだと思います。しかし、外堀から徐々に埋められている感じです。近く始まる国会のために、準備を整えている感があります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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山口敬之準強姦事件を海外メディアが大々的に報道! NYTの直撃には山口がまたぞろ卑劣コメント
引用元)

ニューヨーク・タイムズ電子版より

「#MeToo」運動が世界的な盛り上がりを見せているが、その流れのなかで、この年末から年明けにかけ、海外メディアが日本で起きた性暴行事件を大きく報道し始めた。
 その性暴行事件とは、ほかでもない“官邸御用ジャーナリスト”・山口敬之氏による伊藤詩織さんへの準強姦・逮捕もみ消し疑惑だ。
 イギリスのBBCでは「#MeToo」運動に関連して詩織さんのインタビューを伝え、フランスではフィガロ紙や週刊誌「レクスプレス」、テレビ局のBFMなどが、イタリアでもコリエレ・デラ・セーラ紙が報道。また、アメリカの政治系ニュースサイト「ポリティコ」の欧州版は「Saying #MeToo in Japan」と題して詩織さんの手記を掲載し、スウェーデンの大手紙ダーゲンス・ニュヘテルのウェブサイトも詩織さんの動画付きで大きく報じた。
 なかでも米紙ニューヨーク・タイムズは、12月30日付の1面と8面で大々的に報道。詩織さんの告発を伝えるだけでなく、山口氏を直撃して、卑劣すぎるコメントを引き出していた。
(以下略)
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配信元)
 
 
 
 
 
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「問答無用」再審請求中の死刑執行と安倍政権 ~情報コントロールで暗黒状態の日本~

竹下雅敏氏からの情報です。
 安倍政権が長期化するにつれて、日本が暗黒の状態になって来ているのがはっきりとわかります。本来、罪に問われるべき者が大きな顔をしており、無実の者が冤罪で苦しめられているからです。
 記事では、“検察は警察の下請け”とあり、さらに“裁判所は検察の言いなり”とあります。こうなると、でっち上げであろうとも、逮捕されたら有罪が確定しているという状況です。記事では、99.8%の有罪確率とあります。現在の日本は、中世の暗黒時代に匹敵する状況だと思います。
 “安倍官邸の中枢を警察官僚が占めている”とありますが、その警察官僚も、おそらく弱みを官邸に握られているのだと思います。組織としても、裏金問題という弱みがあります。ツイートにある通り、“テレビ局は放映権剥奪や電波オークション、新聞は軽減税率と経営に関わる圧力をかけられ、黙らざるを得ない”状況に追い込まれています。安倍政権は民主党とは異なり、情報コントロールをうまく行っているわけです。まさに、ナチスの手口に倣ったのでしょう。
 官僚やメディア関係者が弱みを握られているのは、“毒饅頭と肉弾接待を受けているから”で、芸能界も深く関与していると思われます。
 今から考えると、3.11は日本を警察国家に変え、戦争が出来る国にするためのショック・ドクトリンだったということがわかります。
 アメリカによって国の形を強引に変えられているのですが、悪を倒すにもアメリカの力を借りなければならないのは、属国故の情けなさだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「問答無用」再審請求中の死刑執行と安倍政権
引用元)

検察庁の前なのに警察官がズラリといた。=8日、神戸地検 撮影:筆者=


(中略)

 「検察は警察の下請け」は、事件に詳しいジャーナリストの間で定説化しつつあるが、その通りだ。

 別の検事がこぼしていた。「筋の悪い(公判維持が難しい)事件で引き受けたくなくても、県警の本部長からウチの検事正に電話がかかってくる。本部長から頼まれると、検事正は断れない。それで俺の所に回ってくるんや」。

 県警本部長は本庁人事のキャリアだ。警察庁と法務省の力の差を思い知らされる話だった。「司法の闇」の入り口は警察である。

(中略)

 朝日新聞の記者が死刑執行について法務省に情報公開請求したところ、ほとんどが黒塗りで出てきた、という。

 記事(30日付)によると今年、死刑執行された4人のうち3人は再審請求中だった。3人は問答無用で国家によって殺されたことになる。

(中略)

 冤罪事件に詳しいジャーナリストの寺澤有氏は「再審請求中の死刑執行は究極の証拠隠滅」と指摘する。「財務省の書類破棄なんて可愛いものですよ」と言う。

 安倍官邸の中枢を警察官僚が占めていることと無関係ではないだろう。「問答無用」は安倍首相の体質でもある。

(中略)

 逮捕された時点で有罪が決まっているのだ。でなければ99・8%の有罪率なんぞありえない。

(以下略)
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配信元)


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