注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
アメリカ経済界におけるカバール戦争
本日クレムリンに出回っている【ロシア】対外情報庁(SVR)のやや簡潔な新報告書によると、かの悪名高き“クリントン関連死者数”リストに新たに名を連ねるのは、アラン・クルーガーだそうです。この著名な経済学者が自殺させられたのは2019年3月16日、ヒラリー・クリントンと全米自動車労働組合(UAW)の間の汚職繋がりを捜査していた米国連邦大陪審の前で証言するほんの一週間前のことでした。
――自殺させられた翌日の2019年3月17日には、トランプ大統領がUAWとゼネラル・モーターズの双方に対して怒涛のツイッター猛攻撃を展開しています。
――おまけに2019年3月18日には、トランプ政権下の米国司法省がUAWのノーウッド・ジュウェル副会長を大規模な刑事告発で糺弾しました。
Top Obama-Clinton Official Suicided Prior To Grand Jury Testimony In Massive Union Corruption Probe https://t.co/asFaxAYfFZ pic.twitter.com/6Vou3yIB99
— Editor (@impiousdigest) 2019年3月20日
アランよ、安らかに眠りたまえ
合同労組の団体交渉で得た資金が流出
当該報告書によりますと、全米自動車労働【組合】はミシガン州のデトロイト市に本拠地を構え、600以上の地域支部に39万1千人以上の現役組合員と58万人以上の退職した組合員を抱えており、自らの主張によれば1,600もの雇用先と1,150の契約を保持しているそうです。
――2015年には、オバマ政権の自動車【産業】作業部会の元顧問だったハリー・ウィルソンに率いられて、交渉シーズンに入りました。
【※「交渉シーズン」:春闘のようなもの。】
オバマ政権下の米財務省やオバマ大統領の自動車産業作業部会で幾つもの高い地位を占めていたハリー・ウィルソンを補佐していたのが、アラン・クルーガーだったのです。
――【クルーガーは】ビル・クリントン大統領政権下の1994年から1995年には労働省のチーフ・エコノミストだった人物です。
――そしてオバマ政権下では、大統領経済諮問委員会の委員長にまで登り詰めました。
――ですが2015年にはUAWが交渉で使用できるよう、彼らのために「【2009年の経済危機で米政府が行った】ゼネラル・モーターズとクライスラーの救済【措置】とリストラ【政策】を振り返って」と題した経済白書を共同で執筆したのです。
UAWが2015年度の交渉を首尾よく妥結してからは、アメリカの諸々の労働組合から何百万ドルもの金が何故かクリントン財団へと流れ込むようになった、と当該報告書は指摘しています。
――更にはUAWが大統領選でヒラリー・クリントンを支持すると表明するに至りました。
――トランプの方がレーガンに似た【熱烈な】支持をアメリカの【労働】組合家庭から得ていたにも関わらず、です。
@OurTimeOrg @jwjnational Everyone deserves a living wage...! @uaw http://t.co/8cxJQBC871 pic.twitter.com/l8dnaL8FUA
— michael neal (@mic_neal) 2014年6月4日
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自殺「スイサイド」と州知事を務めた「アーカンソー州」に因んで、「アーカンサイドされる」と言います。犠牲者数がシャレにならんので、専用の単語が存在します。
そして腐敗した旧体制の労組が経済界と結託しているのも、日本だけではなさそうです。もしかしたら私心なく組織を率いるには、人類全体の成熟度がまだまだ足りていないのかもしれません。
「賄賂なんて受け取ってんじゃねーよ(※5歳児チコちゃん風にお読みください)」ってだけの話なんですが……眩暈がします。