注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
トランプ大統領が産油諸国へ経済制裁宣言
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の慎重に言葉を選んだ新報告書は、【ロシアの】政府関係者が世界の石油市場における不安定な状況を真剣に見守っていると述べ、この危機が始まったのはここ二週間ほど、つまりドナルド・トランプ大統領がアメリカの人気ファンタジーTVドラマシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』になぞらえて「制裁来たる」と宣言し、イランの石油輸出産業を操業不能に追い込むと発表して以降のことだ、と記しています。
――その後、石油輸入量の記録的な急増を遂げている中国が、【急増と】並行して米国産原油の供給を全て打ち切ってしまい、マイク・ペンス副大統領が中国に対して「全面的な冷戦」をチラつかせて脅すに至り、中国がすぐさま米国の要求を呑んで、あらゆる政策を抜本的に変更すると引き受けでもしない限りは、今や戦争の瀬戸際まで追い込まれているのです。
――ですがこの衝突の第一の主な犠牲者はニューイングランド地域に住む1,500万人近くのアメリカ人なのであって、彼らは新しいパイプラインが建設されることを拒絶したせいで、自宅の暖房代として世界一高額な天然ガス料金を支払っています。
――彼らが昨年の凍える冬から救われたのは、ひとえにプーチン大統領にロシアの液化天然ガスの輸送を許可してもらった【お蔭なのです】が、トランプがロシアに課した新たな制裁のせいで、今年はそうもいきません。
――どういうことかというと、この危機によって、天然ガスの価格は天井知らずの急騰を続けており、ここ数日だけでも二倍に跳ね上がる有り様で、上記の無防備な人々にとっては、本当に『冬来たる』という【非常】事態となってしまいました。
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2018年11月2日
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じゃあなんでこんな記事を訳すよ、とお思いでしょう。ええ、私も出来ることなら避けたかったですとも。
でも今年の冬って寒そうじゃないですか。経済危機はいつ来てもおかしくないと噂されているじゃないですか。そこまでは念頭にあったものの、「そーいや原油価格なんて考えもしなかったわ」と痛感させられたのですよ、この記事で。
いちいちリンク先の記事を読んでいかないと何を言っているのか分からない経済音痴メリベの私にすら、
①「原油先物取引市場」なるものが急降下してなんだか超ヤバそう
②逆に天然ガス市場は急上昇してやっぱりこれも経済圧迫
③諸外国に喧嘩売りまくって乗り切ろうとした米国は自滅の一途
という惨状がひしひしと伝わって来る記事なのです。
経済と聞くだけで顔をしかめて逃げそうな方も、ざっくりとでいいので危機意識を共有して頂ければ。なにせ最後の起死回生を懸けてアメリカが軍事力に打って出よーが、もう挽回出来ないところまで突き進んでしまいまして、まさしく「詰んだ」ってヤツなのです。
キリギリスなアメリカには、昭和のオイルショックが再来するのでしょうか。働き者の蟻さんロシアは安泰みたいなので、日本としては是非とも仲良くさせて頂きたいです、パジャールスタ!