
コロナ禍で子ども達の生活が一変している
コロナが終息し始めた10月から急に授業要請の電話が入るようになりました。コロナ禍で子ども達の生活が一変しているようです。家でゲーム漬け、昼夜逆転して朝起きられずに不登校になる子が増えました。ゲームのボイスチャットやSNSの書き込みで友達をいじめたり、仲間外れにしたりする事例も増えています。
先生方は「是非、子ども達にゲームや動画の恐ろしさを教えてやってください」「親にも厳しくいってください」と頼まれます。まるで学校は迷惑していますと言わんばかりです。だって、そのために不登校になったり、授業中に寝ていたり、先生の話を聞かない子、乱暴な子が増えたからです。
久しぶりの学校です。すれ違う子ども達を見て嬉しくなりました。かわいい!!
でも、授業をしていくうちに子どもの異変を感じました。少し前までは話しに食いついてきていたのに乗ってこないのです。話を聞いても、自分事として感じ取れない子が増えた気がしました。
保護者同伴の授業で「休みの日は何時間ゲームしてますか?」と聞くと、無邪気に「10時間。15時間」と言う子ども達。隣にいる親が慌てて制止します。その親も、子どもへの影響を考えて真剣に聞くという態度ではなく、聞きたくない…という感じがします。諦めているのでしょうか。
一方で、とても落ち着いている学校もありました。平日なのにほとんど100%の保護者が参加しています。子ども達の目が生きています。そして保護者も大きくうなずきながら聞いてくれました。学校による格差も広がった気がします。
私は決して子どもや親を責めません。これは個人ではどうすることもできない社会の問題でもあるからです。でも、社会の変革を待っていても目の前の子どもを救うことができません。だから、子どもを大切に思う気持ちに火をつけます。親としてできる事を伝えます。問題はゲームではなく親子の関係なのです。
子ども達にはネットの世界の怖さと、ゲームをやりすぎると自分の体と心、友達関係にどんな影響を与えるかを話して、これから気を付ける方法を伝えます。
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それが急に再開したのです。学校は年間の行事を今のうちにやってしまおうと勢い付いています。修学旅行、社会科見学、宿泊訓練、運動会、授業参観・・・。スケジュールが立て込んで大忙しですが、体験学習が増えたり、保護者が学校に出入りできるのは嬉しい事です。
教育委員をしている時は何度も授業参観に行きましたが、お話をするのは教頭先生や校長先生ばかりで、むしろ教育委員を辞めてからの方が学校の様子がよくわかるようになってきました。校長先生や教頭先生も本音で話してくださるようになりました。担任の先生も顔見知りの先生が増えてとても助かっています。先生の苦悩もよくわかるようになりました。
保護者や子ども達は子育て支援からのお付き合いです。ある意味、私は学校行政、学校関係者、保護者の事情が分かる立場にいるのかもしれません。その上で、子どもの幸せを考えたいと願っています。