注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
(前略)
学園が“世界に冠たる”と主張した根拠は、鳥インフルエンザや結核菌などの病原体を扱うバイオセーフティーレベル3(BSL3)に対応した施設を導入すると決めたからだが、その目玉施設に関して新たな疑惑が浮上している。
問題は、今年3月に公表された岡山理科大の「安全対策マニュアル」。BSL施設の安全基準について「病原体等安全管理規定」(国立感染症研究所)を紹介しながら、<レベル3、レベル4は、岡山理科大学では不可能な実験である>と明記しているのだ。今治市で加計問題を追及してきた福田剛元愛媛県議がこう言う。
「学園は“世界に冠たる”と大見えを切っておきながら、高レベルの病原体を扱えないことが明らかになりました。BSL施設で人獣共通感染症に関する最先端研究ができると強調していましたが、認可を得るためのアリバイづくりだったのでしょう。学園側は住民との裁判で、実験施設がテロに遭うかもしれないとの理由から、設計図の開示を拒否しています。BSL3施設がちゃんと導入されているのか疑問を抱かざるを得ませんね」
加計学園は、先端ライフサイエンス研究の推進や地域での感染症対策などの条件を満たすことで、特区を利用した獣医学部の新設を認められた経緯がある。
(以下略)
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これまで何度も決定的な疑惑が浮上しながら押さえ込まれている首相案件疑惑ですが、今回はあまりにも象徴的な疑惑で、日刊ゲンダイも「笑撃」と腹を抱えています。
そもそも加計学園は、最先端のライフサイエンス研究や感染症対策への条件をクリアしたとして京都産業大学などの有力な競合校を蹴落とし、特区として獣医学部新設が認可された経緯がありました。鳥インフルエンザや結核菌などの病原体を扱うことが可能なバイオセーフティレベル3(BSL3)の施設導入が、加計学園、岡山理科大学獣医学部の世界に誇る「目玉」となるはずでした。
・・・が、今年3月公表の岡山理科大「安全対策マニュアル」にはなんと、レベル3、レベル4の実験は不可能だと明記されていることが判明、「鳥インフルエンザ等の対策拠点が四国に必要」という認可の理由を自らあっさり否定しています。補助金の根拠ともなるBSL施設の設計図の開示を裁判所に求められてもテロを理由に拒否しています。番頭ワタナベ氏ならずとも補助金詐欺を疑ってしまいます。
挙げ句の果てに今治市設置の第三者委員会メンバー坪井教授が、BSL施設をチェックすることなく「適正」の報告書を書いたことが裏付けられてしまったなど、今も有志の追求が続いています。
これら一連の追求は、あべぴょんの失脚とともに加計学園の不祥事だけでなく、司法やジャーナリズムの闇をも明らかにしそうです。