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韓国の学校給食はやっぱり凄かった 〜 無償化、オーガニックだけではない、韓国「給食界の伝説」の愛情献立

 韓国の学校給食は、これまでも時事ブログで何度か取り上げてきました。給食の無償化やオーガニックの食材で作られることなど、日本の気の毒な給食を見るにつけ、夢のように映ります。今回もしつこく取り上げたのは、報道ではなく長年韓国に住み、子どもさんを育てている方の実感を伴う情報です。給食から行政の姿勢がよく見えます。
 韓国の給食の主食は、ご飯が圧倒的に多いそうです。お米の他、豆、麦、稗、栗、黒米などの雑穀ご飯や菜飯などバリエーションが豊かで、パンなど小麦粉の食品はあまり身体によくないという共通認識があるそうです。素晴らしいのは大抵の学校が調理室を備えていて、学校専属の栄養士が常勤され、栄養士さんが組んだ献立を毎日調理すること。保護者による立入検査や試食もあり、外注の給食では適えられない安全や美味しさがありそうです。元記事では、給食の牛乳への疑問、働く母親のお弁当作りの負担を社会問題として捉える考察もあり、またご存知「無償化」への取り組みは決して平坦ではなかったこと、オーガニック食材の給食と福島産食材の給食から、国が子ども達を大切に育んでいるかという根本的な点を突いておられました。
 最後に紹介されていたものが圧巻です。先ごろ退職されたようですが、韓国の「給食界の伝説」と呼ばれる栄養士さんがおられたそうです。その方の、子ども達への愛情を詰め込んだような献立画像の数々に思わず声をあげてしまいます。高級食材がふんだんに使われていますが、決して高価ではないそうです。
 遥か前に亡くなった首相の葬儀に巨額の税金を使うより、学校給食を「いっぱい食べな!」と充実させる方が先でしょう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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韓国の学校給食の写真公開!オーガニックの無償給食に?!
引用元)
(前略)
韓国ソウルの無償給食は早速2019年の新学期が始まる3月4日から、ソウル市内319校の高校3年生からまず実施され、現在8万4700人が、オーガニック無償給食の提供を受けています。そう、オーガニックなのです。子どもは大切な宝であるからこそ、いいものを食べさせたいとの思いがあるのです

翻って日本では、福島で原発事故が起こったすぐ後から、「風評」払しょくのためのアピールとして、福島産食材を学校給食に取り入れて子どもたちに食べさせようという動きがありました。当時、保護者の反対運動もむなしく、福島産米は学校給食で使われることになったと聞いています

子どもは宝であり未来です。私はソウル市の子どもを大切にする考え方を支持します。日本にもそうあってほしいと願うばかりです。
(中略)
2020年8月をもって退職されてしまいましたが、韓国の「給食界の伝説」と呼ばれる栄養士がいます。京畿道のパジュ中学校とセギョン高等学校で7年余りにわたって給食栄養士を務めたキム・ミンジさんです。

2016年教育部長官賞(日本でいう文部科学大臣賞のようなもの)も受賞しています(中略)

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中曽根康弘元首相の合同葬に9600万円、なんと予備費から計上 〜 国鉄民営化し、ジャパンライフを育てたCIAエージェントを悼む菅首相

 あまりにビックリしたので、そのまま記事を取り上げてしまいました。以前、菅内閣発足前のニュースで、コロナで延期になっていたという中曽根康弘元首相の合同葬を10月に改めて行うと報じられていました。参列者の規模を縮小し、厳重にコロナ感染対策をしてまでもやりたい輩がいるのだね、という印象でしたが、25日の菅内閣の閣議決定で、なんと、合同葬の経費として約9600万円を予備費から計上すると決定してしまいました。税金ですか!今このご時世に。菅内閣の正気を疑います。
 ツイッターで名批判が並びました。「国鉄を民営化したのに、自分の葬式は国営化」「市民は自助で、中曽根葬儀は公助」「自民の自腹でやれ」、、。
 使途を決めない10兆円もの予備費は巨額すぎると野党は反対していましたが、菅政権は嘲笑うように不公正な使い方を突きつけました。小泉政権に道を開く対米従属へ舵を切った首相として、また逮捕された山口隆善ジャパンライフ元会長の後ろ盾でもあった中曽根康弘元首相をわざわざ悼むとは、菅首相の事実上の所信表明でしょう。
それにしても政権スタート以来、追いきれないくらいの勢いで悪行を日程に積んでいますが、もしかして「悪者の棚卸し」を分かりやすくやって下さっているのかしら?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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中曽根氏の葬儀に9千万円 政府が閣議決定、予備費から支出
引用元)
政府は25日の閣議で、内閣と自民党による故中曽根康弘元首相の合同葬の経費として約9600万円を計上することを決定した。令和2年度一般会計予備費から支出する
(以下略)
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中曽根康弘元首相の合同葬 来月17日に実施へ 新型コロナで延期
引用元)
政府は11日の閣議で、新型コロナウイルスの影響で延期されていた、中曽根康弘元総理大臣の合同葬について、参列者の規模を縮小するなどして、感染対策に万全を期したうえで来月17日に実施することを決定しました。
(以下略)

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配信元)

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メキシコ便り(73):「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない!」ロペス・オブラドール大統領

 9月16日、メキシコは独立210年を迎えました。去年のソカロ大広場でのロペス・オブラドール大統領のVIVAの叫びは、国中が感動し震えました。今年はコロナ禍で国民は集合できず、ソカロ大広場にはライトアップと軍隊だけ。。。大統領は国立宮殿のベランダから、奥様が後ろで見守るなか、精一杯の声を振り絞って20回のVIVAの叫びをしましたが、去年とは真逆でと〜っても寂しかった。。。去年のあの迫力、パワー、感動は、大統領と大統領を支持する国民の情熱が化学反応を起こしていたんだということが後でよ〜くわかりました。

 ソカロ大広場に集合できなかったメキシコ人、実は裏でしっかり団結し動いていました。今回は「国民団結パワー」「国民が団結すれば何でも可能」とpopoちゃんが感じた出来事、いや、奇跡?!いや神業?!を2つ取り上げてみました。いつも「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない!」というロペス・オブラドール大統領の言葉が初めてハートの奥で実感できました♪

 今年の独立記念日は静かでしたが「過去の汚職国家にケジメをつけたい!」「メキシコを良くしたい!」そんなメキシコ人の強い想いに漲った独立記念日でした!
(popoちゃん)
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メキシコ便り(73):「国民と共にならすべて可能、国民なしでは何もできない!」ロペス・オブラドール大統領

国民投票実施に200万人の署名が必要!メキシコ人、がんばった!


ネオリベラリズ時代の元大統領らを告訴するかしないかの国民投票を実施するために、まずはその国民投票を希望する200万人の署名が必要。そして、その国民投票実施希望の署名を集め提出できるのは、年に1回、9月1日〜15日の間だけ。

ネオリベラリズム時代の元大統領ら(売国奴)
左〜右へ: 1988 → 2018年(各任期6年)

元大統領ら告訴の国民投票実施希望者の署名を集めている風景

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菅政権の背後に存在するパソナ会長・竹中平蔵氏が怪しい「ベーシックインカム論」を提案 〜 単なる福祉削減では?

 良い噂がさっぱりない菅首相ですが、就任直後に他でもない竹中平蔵パソナグループ会長と会食をし、現政権での要人としての扱いをアピールしました。すでに現政権がかつての小泉政権とよく似ていると感じる政治家もいるようです。事実、菅政権が「デジタル庁」だの「中小企業基本法見直し」だの「地方銀行の再編」だのと次々と打ち出す政策は、新自由主義ふんぷんの竹中平蔵氏の意向だと指摘されています。
その竹中平蔵氏が、にわかにネット上で騒がれていました。23日BSの報道番組に出演した竹中氏がベーシックインカム論を提案し、しかも「その内容があまりにも酷い」ことからSNSで批判を呼んでいるようです。「マイナンバーと銀行口座をひも付けて所得を把握することを前提に、国民全員に毎月7万円の支給をする。その上で所得が一定以上の人はあとで返金する。この制度の導入によって、生活保護は不要、公的年金制度も不要になり、それをベーシックインカムの財源にする。」
藤田孝典氏によって、この、もはやベーシックインカムですらないムチャクチャぶりが解説されていました。そもそも、ベーシックインカムとは「すべての個人に無条件で一定額を継続して給付するという政策」で、竹中氏提案の支給に所得制限がつく時点でアウト。さらにたったの「月7万円」と引き換えに「生活保護」「公的年金などの廃止」「財源移譲」が行われたならば、もはやこれは「単なる福祉削減」でしかないと見破っておられます。この懸念に現実味があるのは、私たちがすでに小泉改革以降の新自由主義経済によって貧困極まる今の日本を見ているからです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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竹中平蔵氏が提案する「月7万円」のベーシックインカム論がヤバすぎる
引用元)
(前略) まずベーシックインカム導入と引き換えに生活保護、公的年金などの廃止、財源移譲がセットになっている

生活保護は「最低生活保障+自立助長」の制度である。お金を渡すだけではなく、福祉的なケアや生活支援をセットでおこなう
生活保護を廃止できる、と安易に考えているのであれば、福祉的なケア、生活扶助以外の医療扶助、住宅扶助、教育扶助などは支給しなくていいのだろうか。
とてもではないが、月7万円の金額では現行の生活保護を廃止できるほどの水準ではない。
単なる福祉削減の提案になってしまっている


さらに、公的年金を廃止する際には、厚生年金も廃止するのだろうか
厚生年金は月7万円以上支給されている人も多く、その年金で高齢者施設、介護施設などに入所している人たちも大勢いる
一律で月7万円支給して、各種年金制度、社会保険制度を廃止するなら文字通り、路頭に迷う人々が出てくるだろう。
そもそも支給されている年金の大幅な不利益変更など認められるわけがない

そして、竹中氏はベーシックインカムには所得制限を設け、所得が一定以上の人は後で返すようにするという。
前述の志賀信夫氏によれば「ベーシックインカムとは、簡潔にいえば、すべての個人に無条件で一定額を継続して給付するという政策」である。
支給に所得制限が付いている時点で、すべての個人に無条件で支給することにはならず、ベーシックインカムの要件を欠く議論になっている

(以下略)

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伊藤詩織さんが「世界で最も影響力のある100人」に / あらゆる権力を使って山口敬之氏を守ったのが菅義偉首相

 米タイム誌の今年の「世界で最も影響力のある100人」に伊藤詩織さんが選ばれました。伊藤さんの勇気が世界に評価されたと同時に、彼女の前に立ちはだかった権力がクローズアップされます。「安部首相に最も近いジャーナリスト」山口敬之氏の性暴力と逮捕状もみ消しを命じたのが日本の現首相、菅義偉氏であることをLITERAが多角的に確認しています。成田空港で山口氏を待ち構えていた捜査員に逮捕の取りやめを指示したのは、当時の中村格警視庁刑事部長。この人物はかつて菅官房長官の秘書官を務め「菅氏の懐刀」と呼ばれていました。さらに山口氏がTBSを辞めた後、「山口にカネを払ってやってくれないか」と菅氏が泣きついたのは「ぐるなび」現会長の滝久雄氏でした。滝氏は菅氏の初当選当時から多額の寄付を行っており、現在「ぐるなび」はGoToイート事業の受託業者にも収まっています。週刊誌に事件の告発記事が掲載された直後、山口氏が記事への対応を相談したとされる人物「官邸のアイヒマン」と呼ばれる当時の北村滋内閣情報官は、菅内閣による官邸人事では国家安全保障局長を極めたまま再任しています。安倍晋三を介して菅氏と山口氏は「運命共同体」とすら書かれています。
その山口氏を守るためにあらゆる権力を使って、一人の女性を社会的に葬ろうとしたのが菅首相であったことを忘れるわけにはいきません。伊藤詩織さんの勇気に励まされ、私たちも政治を、社会を変えていくことを諦めてはいけないと思いました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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伊藤詩織さんが「TIME」誌の100人に…一方で菅首相が山口敬之氏への資金援助を親密企業「ぐるなび」会長に依頼していた疑惑
引用元)
(前略)
(中略)この栄えある選出とともにいま一度、確認することが必要なのは、この山口氏の性暴力を隠蔽しようと逮捕状のもみ消しを命じた人物が、あろうことか現首相である菅義偉氏だとみられていることだろう。
(中略)
山口氏に「顧問料月額42万円」等を支払っていたのは、東京都の「NKB」という電車の中吊りなどを扱う交通広告の広告代理店だ
 そして、この広告代理店の会長というのが、「ぐるなび」の創業者で現会長の滝久雄氏。「ぐるなび」といえば「GoToイート」事業を受託している1社だが、先週発売の「週刊文春」(文藝春秋)が「菅義偉「親密企業」が〈469億〉GoToイート受注」と題して報道したように、じつは菅氏が初当選した1996年から2012年にかけて、「NKB」や同社の子会社は菅氏の政治団体に多額の寄付をおこなってきたのだ。
(中略)
 山口氏に逮捕状が出され、捜査員がいまかいまかと待ち構えるという局面まで進んだにもかかわらず、菅首相の片腕の警察官僚が直前で逮捕取りやめを指示したという事実。そして、山口氏がTBSを退社すると、初当選のころからの昵懇の関係にある企業が山口氏の資金援助をおこなっていたという事実──。これらを突き合わせれば、菅首相もまた山口氏と深い関係にあったことがよくわかる
(以下略)