注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
米国防総省の公式情報では攻撃は現地時間4時40分(日本時間9時40分)、シリアのシャイラト空軍基地に対し、地中海水域を巡回のミサイル駆逐艦ロスとポーターの2隻から行われている。
「(シリアの)シャイラト空軍基地は化学兵器の保管およびシリア空軍用に使われていた。米国の諜報機関の評価では4月4日、 化学兵器を使用した攻撃を行ったのは シャイラトを飛び立った軍機。(米国の)攻撃は(シリアの)体制の新たな化学兵器使用を抑止するためのもの。」米国防総省のジェファー・デービス公式報道官はこうした声明を表した。
President Donald Trump's full remarks on the US air strike response in Syria @CBS12 pic.twitter.com/KAFfMDZ7TO
— Greg Angel (@NewsGuyGreg) 2017年4月7日
シリアの情報筋は攻撃によって死者が出ていると伝えているが、一方で米国防総省側は犠牲者はないと発表している。
米国の発表では、シャイラト空軍基地には当時、ロシア人軍人らもいた可能性もある。ロシア国防省は現時点ではこの件に関するコメントを発表していない。
スプートニク日本
ロシア上院(連邦会議)国防安全保障委員会のオゼロフ委員長はまた、米国によるシリア空軍基地へのミサイル攻撃はジュネーブの場も含め、シリア反体制派と達成された合意に疑問を呈しうるものとの見方を示している。
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「米国政権のこうしたアプローチは、ただでさえひどい状態にある露米関係にさらに深刻なダメージを与えるものだ。」ペスコフ公式報道官は米国の空爆にコメントしたなかで記者団に対してこう語った。
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米国はシリアのイドリブで行われた化学兵器攻撃への報復として、同国西部にある軍事基地を攻撃した。
米国政権の発表によれば、地中海の軍艦からホムス県の空軍基地に向けて、およそ59発のトマホークミサイルが発射された。
サリンによるイドリブの町の攻撃は、シリア政府の責任であるかどうかの確認は全く取れていません。シリア政府は、“各地で勝利を手中に収めつつある時に化学兵器を使う理由がない”として、シリア軍は化学兵器を使用した事は無いと述べています。また、国際機関の現地調査を受け入れるとしていました。
事件の全容が解明されていないこのタイミングで、米国がこのような攻撃をした理由ですが、おそらく、習近平氏とトランプ大統領の会談が行われている最中の出来事なので、中国、北朝鮮に対する強いメッセージだと思われます。北朝鮮を武力攻撃する意思があることを示しているのです。
トランプ政権の支持率が現在下がっていることも、今回の攻撃の理由の1つになっているかも知れません。ですがそれよりも、イラクのモスル解放作戦をロシアが非難した事に対する報復ではないかと思います。
以前から、トランプ政権は実に危うい政権で、好戦的で北朝鮮との戦争を本気で考えていることを指摘しました。地球が壊滅してはいけないので、大戦争にはなりませんが、今回のように、先制攻撃、あるいは特殊部隊による金正恩の暗殺は、真剣に考えているのではないでしょうか。中国、北朝鮮に対する政治的メッセージとしてこのような信じられない行動が取れるとすれば、トランプ政権およびアメリカは、然るべき役割の後に崩壊しても、止むを得ないと思います。
スプートニクの最後の記事には、シリア攻撃がイドリブで行われた化学兵器攻撃の事件よりも前に決定されていたと書かれています。ロシアがこの手の情報を根拠なく書く事はないと思われます。スプートニクの報道が事実だとすれば、イドリブの件は、アメリカによる偽旗作戦の可能性が高くなります。信じられない暴挙です。
この一件で、彼らの滅びは確定したと言って良いでしょう。それでもオバマやヒラリーよりはずっとマシだというのだから、アメリカは救われないという気がします。地球上からアメリカやイスラエルのような国が消えなければ、世界の平和はないと言えるでしょう。