竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ドイツ人専門家:信じがたいことだが、オランド大統領はロシアに橋を架けることに成功した
転載元より抜粋)
Sputnik 15/11/28
昨日オランド大統領がモスクワを訪問し、プーチン大統領と会談した。両国は共通の脅威に共同して取り組むことを約束し、パートナー諸国に対し、シリアにおけるIS対策を調整するよう呼びかけた。
ドイツの「学術と政治」基金の安保専門家、退役ドイツ軍大佐のヴォルフガング・リヒテル氏は、
「オランド氏は大連合形成のため、ロシアに橋を架けることに成功した。プーチン氏は連合への参加に用意がある、と述べた。もっとも、そこには限定的なニュアンスもあったが。オランド氏は巧みに立ち回った。米国率いる連合に参加『すべきだ』とは言わなかった。それはロシアとしても難しいことだから。彼は、2001年のアフガニスタンのケースのようにNATOについて言及することは、意図的に避けた。単にテロ対策への支援を呼びかけ、EU設立以来の困難について注意を喚起した。これでロシアは連合に入りやすくなった。連合と共同作業を行う、という言い方は、連合に加盟する、というのとは意味合いが異なる。こうした立場はシリア危機解決へのアプローチをめぐる現在の不一致を織り込んだものだ」。
「信じがたいことが起きた。ウクライナ問題に対するアプローチの相違にも関わらず、ロシアと欧米はグローバル安全保障のための共同の決定を見出すことができる。たとえばイラン核問題について、シリアの化学兵器について、朝鮮半島について。今はグローバルテロリズムの撃退のために集中的な協力が行われている」。
「ドイツ政府も連合への参加を決めた。マリ問題の解決をフランスのかわりにドイツが行う。ペシュメルガ(イラクのクルド人武装勢力)の訓練も続行する。4700人がすでに訓練され、第7大隊などで力を見せつけている。空母シャルル・ド・ゴールにも支援を行い、ドイツのミサイル防衛フリーゲートを送り、有志連合機の航続距離アップのため、空中給油を行い、さらには、IS領土を正確に判定可能な偵察機『トルネード』を派遣する」。
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フランス人政治学者:フランスはNATOを出るか、もしくはトルコを除名しなければならない
転載元より抜粋)
Sputnik 15/11/29
フランスのオランド大統領の外交ツアーの締めくくりに、モスクワでプーチン大統領との会談が行われた。今回の外遊の目的は、「イスラム国(IS)」と戦うための新たな広域対テロ連合の形成だ。しかし、フランスのNATOにおける同盟諸国、とりわけ米国は、ロシアを対等な同盟国として協力する用意を示していない。そんな中でもオランド大統領は、プーチン大統領との交渉、協力に前向きな立場をとった。スプートニクの取材に応じた中で、フランス「結束・進歩」党のジャック・シェミナド党首はそう指摘する。
「おそらくオバマ大統領がプーチン大統領との協力の可能性について深刻な失言を行ったことを、オランド大統領は快く思わなかっただろう。オバマ氏は結局かやの外に置かれ、オランド氏はプーチン氏と協力する。これは非常に重要なことだと思う。フランスの立場は明らかに変化している」。
「同時に、彼がエルドアン氏に明らかに不満を覚えていることも指摘できよう。エルドアン氏は虚偽の口実のもとに、ロシアのSu-24を撃墜するという冒険に出た」。
「フランスがNATOから退くか、あるいはNATOにおけるトルコの権利を停止し、またはトルコを除名するかのどちらかだ」。
シェミナド氏によれば、トルコとの同盟関係はもはや不可能だ。トルコがテロリストらと協力しているためだ。
「トルコ、サウジ、カタールの政権がISをはじめ、テロリストらを支援することに対しては、結束を示さねばならない。この問題については、仏独がより決然と振る舞い、決して妥協してはならない。テロリズムがどこから資金を受けているのか、捜査を行うことが非常に重要だ。エルドアン氏とはとにかく強固に組まなければならない」。
シェミナド氏は以上のように述べた。
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メディア報道:米国はIS対策のためにトルコ国境を封鎖するよう要求した
転載元より抜粋)
Sputnik 15/11/28
米国はトルコ政府に対し、テロ組織「イスラム国(IS)」戦闘員らの越境を阻むため、シリアとの国境の安全保障措置を強化するよう求めている。ウォールストリートジャーナル紙が報じた。
米国政府はトルコ政府に対し、国境沿いの100㎞にわたって軍人を配備するよう求めている。国防総省は、国境閉鎖のためには3万人の兵士、砲兵隊が必要だとみている。「国際的な脅威はシリアからトルコを通って移動している」とある消息筋は語っている。
米政府はトルコ政府に対し、トルコがもし国境を閉鎖せず、テロリストらがテロを起こすために再び欧州に入り込むことにでもなれば、トルコはEUから「深刻な報復」を受けることになる、と警告している。13日のパリ連続テロ以降、トルコへの圧力は強化されている。
「トルコがどう反応するか、まだわからない」とウォールストリートジャーナル紙。トルコ高官によれば、トルコ側は国境の治安措置強化が必要であることは認めており、すでになんらかの手が打たれているという。
ロシアのプーチン大統領はそれがわかっていて、イスラエル・ネオコンを滅ぼすために、敢えてその思惑に乗ったということだと考えています。現在、彼らの手下のエルドアン大統領が窮地に陥っているということです。
3つ目の記事では、米国がトルコ政府にシリアとの国境を強化するように求めたとのことで、これとシリアへのIS掃討のための空爆で、テロリストたちは中央アジアへと逃げ出すことになります。
今回のロシア機撃墜事件は、おそらくマケインらネオコン陣営がトルコに行わせたのだと思いますが、この記事の動きを見ると、米国内にもネオコンを排除しようとする動きがあるように見えます。もしも現在のアメリカがバイデン副大統領を中心に動いているとすれば、十分に納得出来ることです。