翻訳チームからの情報(情報提供:竹下氏)です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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「水の4番目の状態」ワシントン大学生体工学教授ジェラルド・ポラック博士、ゲルフ大学開催のTED講演にて
転載元より抜粋)
TEDx Talks 13/9/6
前編のつづき
文字起こし
12:50
それで何ができるというのでしょう?あのですね、私達は水からエネルギーを取り出すことが出来るんです。しかも、水から取り出すエネルギーはフリー・エネルギーです。文字通りフリー(無料)なんです。周囲の環境から取り出せばいいんです。どういうことかご説明しましょう。
図のような負電荷と正電荷の状況があるとしましょう。反対電荷が隣り合わせで存在するというのは、電池のようなものなんです。つまり、水で出来た電池が本当に存在するということなんです。
水で出来た電池、です。もちろんそこから電荷を抽出することが出来ます。よってですね…ええと…電池は消耗されてしまいます。皆様の携帯も1日か2日おきにプラグに差し込まないといけませんよね。ということは問題は、何がこの水電池を充電するのか?です。
これを解明するには少々時間を要しました。何が水電池を再充電するのでしょう。ある日我々が実験をやっておりますと、研究室の生徒の一人が通りがかったのです。
彼はこういう照明器具を持っていましてね、その照明をサンプルにかざしたわけです。そして照明が当たった箇所では、排他地域が広がったのです。飛躍的に広がりました。
そこで我々は考えました、「なるほど!光のようだぞ」とね。それから何回も実験を繰り返しまして、これ(EZ)を作り上げるエネルギーは光から来ているぞと。直接光に限った話ではありません、間接光からも(エネルギーは)来ていたのです。
「間接光」とはどういう意味か、と申しますと…そうですね、例えばこのホールに充満している赤外線が間接光です。フラッドライトを含めたここにある全ての照明を消してもらい、私が赤外線カメラを装着して観客席を見たら、大変くっきりと明るい画像を見ることができることでしょう。
さらに壁の方を見たとします、やはり大変くっきりとした画像が見えることでしょう。その原因は、全ての物体が赤外線を発しているからなんです。私達は赤外線を発しているのです。そういったエネルギーが電荷分離の促進と4番目の状態を構築するのに最も効果的なんです。
言い換えますと、物質を用意すると、EZ水が出来、外からエネルギーを集めて来ます。外からエネルギーが集まっていくと排他地域は広がっていき、余分なエネルギーを取り去ると、排他地域も通常のサイズに戻るのです。
よってこの電池は簡単に言ってしまうと光によって、太陽によって充電されるんです。言わば太陽からの恩恵でしょうね。そのことを考えると、何が起こっているかと言うと、たとえば皆様の台所にある植物を想像してみてください。光を浴びてますよね、どこからエネルギーが来ているかは明白です。
エネルギーは光から来ているのです。全てのエネルギーを供給しているのは、植物に当たった光の粒子ですよね?そして光子を化学エネルギーに植物は変換しているわけです。光エネルギーから化学エネルギーへと。
それから化学エネルギーは成長や新陳代謝や曲がったり云々といったことに使われていくわけです。そういうのは分っているんです。大変よく知られていることです。
我々の実験結果が提示しているのは、同じことが水の中でも起こっているということなんです。植物は殆どが水なのですから驚くことはありません。ご説明していますように、エネルギーは外からやって来る光エネルギー、赤外線エネルギー、放射エネルギーといったもので、水はそれらエネルギーを取り込み、何か役立つものに変換しているのです。
そして辿り着いたのがこの方程式、「E=H20」です。皆様おなじみの方程式とはちょっとだけ異なるものなのですが。しかし私はこれが真実だと思うのです。エネルギーと水は切り離せるものではありません。
水というのは、周りの環境からいとも簡単に入ってきたエネルギーに満ち溢れているのです。では、私達がこういったエネルギーの恩恵に預かることは可能でしょうか?それとも全くもって役に立たないものなのでしょうか?
《私達はこのエネルギーを収穫できるのか?》
16:39
それは可能です。なぜなら負電荷の領域と正電荷の領域が存在するからです。2本の電極棒を中に入れればエネルギーは取り出せる、じゃないですか?
ちょうど電池のような感じです。我々はこれを実際にやってみました。例えば、ここから抽出したエネルギーで非常に簡単な光ディスプレーを稼働させることが出来ました。もちろん実際にエネルギーを得るには、もっと大きくて大がかりな装置を作り上げる必要がありますが。これはフリー・エネルギーで、水から来ています。
我々が模索している別の可能性としては、キレイな無料の飲用水を取り出すことです。親水性の物質を用意して、その隣に自分が取り除きたいものが混入している汚染水を入れてしまえばいいんです。
それで何が起こるかと言いますと、お見せしていますように、こういったものは排他地域から除外され、残ったEZには一切の汚染物質がないのです。
バクテリアをここに入れたとすると、それは外に出されます。しかも排他地域が大きいため、この水を抽出し、収穫することは簡単なことです。
そういったことを実験しました。今取り掛かっているのは…それを…実用的なものにしていくことです。
我々が気が付いたことの1つとしては、どうやら塩も除外されてしまうらしいということです。そこで我々はこれを応用して、海水を入れることを考えています。海水を中に入れてもし塩が取り除けるのならば、その塩分なしとなったEZ水を単に取り出すことで、そこから飲用水を得られるということですよね。
生物エネルギーの抽出も。細胞は高分子やタンパク質や核酸が沢山入っており、その1つ1つがEZ水を形成する核生成部位となるわけです。これら1つ1つの周りにあるのは、EZ水です。
さてEZ水は負電荷を帯びており、その外側の領域は正電荷を帯びています。つまり電荷分離が起こっており、これらの分離された電荷は無料で、しかも細胞内で何らかの反応を引き起こせるのです。
これが意味するのは、私達の細胞が行っているのは光合成の一種なのだということです。光が吸収され、光合成の中で起こっているのと同じく、電荷の分離に変換され、それらの電荷は私達によって使われているのです。
こういったエネルギーを大規模に獲得しようとする一例ですが…あのですね、エネルギーはあちこちから常に入って来ている訣ですよ。しかも私達はそのエネルギーをかなり奥深くまで吸収しているのです。例えば懐中電灯がありますよね、それを手のひらで遮って点灯したとしても、光は透けて見えますよね。
つまりかなり深くまで差し込んでいるということです。私達には沢山の血管が体中にあります、特に末梢の毛細血管なんかね。
19:22
ということは、こうして入ってくるエネルギーの一部が血流を促進するのに使われている可能性があるということなのです。順を追ってご説明しましょう。
今ご覧になっているのは微小循環の様子です。筋肉と、その中を毛細血管が曲がりくねって通っています。毛細血管の中には赤血球が見えます。
典型的な赤血球は右上のような形をしています。大きいんです。ですが実際に血管の中を流れるときは、折り曲がるんですね。血管が小さすぎるんで。
血管の太さは時には、赤血球の半分の大きさだったりするんです。なので赤血球は自身をきゅっと絞り上げながら通過して行くんですね。
こんなことをするのには、かなりのエネルギーを要します。そこで疑問なのですが、私達の心臓が本当にそんなことをするために必要な全てのエネルギーを供給できているのでしょうか?
我々が見つけた答えは驚くべきものでした。親水性の素材でできた空の管を用意します。ストローみたいなやつです。そして水の中にそれを入れます。そうすると、ストローの中を(水が)ひっきりなしにずーっと流れていくのです。
こちらがその実験の様子です。管がありますよね、水の中に入れられようとしています。全てが水だけになるよう、管の中にも先に水を注入して一杯にしてから、水中に入れました。
水には一定の球体、一定の粒子が含まれているので、僅かでも何かが中で起これば探知できます。顕微鏡で見てみます。するとこういうことが起こっているわけです。
管の中をとどまることのない流れが出来ています。まる一日ずっと流れ続けられますよ。私達が眺めている限り、延々とね。
これはフリー(・エネルギー)です。光が管の中の流れを作り出しており、光の他に余分なエネルギー源はありません。
人間の方に戻って考えてみましょう。私達の(身体、つまり)水の中へと、そして私達の細胞の中へと取り込まれて行っている、この(光の)エネルギーがあります。私達がこれまで想像もしなかった形で、こういったエネルギーの一部が生物学的プロセスを促進するために使われているということは可能なのではないでしょうか。
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今回お見せした内容は私達がまだ考え始めたばかりのことで、科学としてもテクノロジーとしても多くの示唆に富んでいます。最も大切な点は、化学ポテンシャルの側面から言うと、放射エネルギーは水によって取り込まれ、水にエネルギーを与えるということです。
そしてこれは例えば生物学の分野で言うと先ほどの管の流れとか、それ以外にも様々な血流や、その他沢山の観点から活用できると思うのです。
水に関する化学反応を考慮する際、普通は水の中に並んでいる分子のことだけを思い描きがちですが、これまで私がお見せした通り、実際にはそれだけではないのです。
分子があり、粒子があり、EZがあり、正電荷、光の効果…これら全てを考慮する必要があるのです。なので、私達が化学の授業で学んだ数々の(化学)反応を理解するためにも、こういった反応を再度考え直してみる必要があるやもしれません。
(次に)お天気。雲についてご覧に入れましたよね、不可欠要素は電荷です。皆様が天候について学ぼうとすれば、最も不可欠な要素は気温と気圧だと教わるでしょう。
電荷なぞほぼ全く触れられません。空を見上げれば雷の光や雷音が常に存在しているというのに、です。ですが電荷というものは、もしかすると気圧や気温よりも遥かに重要な要素かもしれないのですよ。私達が目にしているような天気を作り出すためには。
(次は)健康。病気になるとお医者さんが言いますよね、「水を飲みなさい」と。このフレーズにはもっと深いものが隠されているかもしれません。そして食品です。食べ物はほぼ水で出来ています。普段、食べ物を水だなんて考えていないでしょうが、実際には殆ど水なんです。
だからそれをどうやって冷凍にしたり、保存したり、乾燥を避けれるのかを理解したければ、そのためには水の性質について学ばなければなりません。そして私達はようやくそのことについて学び始めたところなのです。
実用化できるものとしては、塩分除去があります。ちなみに、塩分除去技術が必要とされているのは太陽が一番照りつけている場所、乾燥地帯です。
ですからこういったことを実現するための(光)エネルギーは入手可能なのです、いとも簡単に手に入るんです。また一般的な濾過に関しても同様で、飲用水からバクテリアを除去するのはとても簡単なことなのです。第三世界諸国にとって飲用水は大変安価なものになるでしょう。
そして最後は、注ぎ込んでくる太陽のエネルギーを使って水から電力を得ること。これもまた別の可能性です。
今回は水の四番目の状態がどのようなものか…水は三態ではなくて四態だということをご理解頂けたらと思い、ご説明して来ました。
この4番目の状態を理解することこそが、沢山の沢山の現象を理解する扉を開く鍵となるのだと私は考えています。そして最後に。我々が一番気に入っているのは、寛大な自然の美しさを理解することなんです。皆様ありがとうございます。どうも。
翻訳:Yutika
前編では水には固体・液体・気体の他に4番目の状態があり、それで多くのことが説明がつくことが紹介されていました。後編では、水に光をあてることによって、その4番目の状態が最も効果的に構築され、また電荷分離も促進され、そこからフリーエネルギーが取り出せることが紹介させれています。
その他、健康の鍵も握っているようです。人間が光合成をしたり、血液を運ぶのに光が関係しているというところは大変興味深かったです。