かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(4) 〜本当は反抗期はない〜

かんなままさんの執筆記事第4弾です。 

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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本当は反抗期はない


子どもの態度に否定的側面が見えた場合は、それを子どもの性格として受けとめず、一過性のものと考えます。
そして、なぜ子どもがそのような態度を取るのかを理解しようと努めてください。
子どもをよく見て、何か子どもが否定的な態度を取った時にはそれを理解する、そしてその原因を取り除くという形ですべて対処するのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)



ケーキにボンド?? 〜自分でも説明のつかない怒りの衝動〜


ボンドガール事件です。
3歳から11歳まで3人の娘がいるママのお話しです。専業主婦で子育てを一生懸命しているのですが、自分を含めて子ども3人が7種体癖。
みんな学校ではいい子なのですが、家に帰ると四六時中、競争とケンカばかり。どう躾したらいいのか悩んでいました。

次女の誕生日にその事件が起きました。
それまで家族で楽しく誕生祝をしていたのに、いよいよケーキを食べるという時に、誰がケーキをカットするかで揉め始めました。ケーキを前に激しい言い争いになったので「そんなにケンカするくらいならママが切る」と言ってママが等分に切ってしまいました。

怒りに火がついたのはお姉ちゃんです。「私が切りたかった!」と泣きだし、怒りをママにぶつけました。そして「もとに戻してよ!」とわけのわからないことを言いはじめました。「元には戻らない」と言うと、収まらないお姉ちゃんはボンドを持ってきて、本当にそのケーキにボンドを付けてしまったのです。

それまでじっと、事の成り行きを見ていたパパが本気で怒りました。
食べ物をわざと食べられないようにして、粗末にすることは許されません。
「謝れ!!」「いやだ!私は悪くない!」の問答になり、ついに「そんな食べ物を粗末にする子は出ていけ!」・・となってしまいました。

お姉ちゃんも売り言葉に買い言葉。
本当に出て行ってしまいました。自転車に乗って。それも夜です。
ママはパパが怒りだした時点で、事の成り行きを傍観していました。出ていく娘を見ながら、なぜこんなことになってしまったのか・・・冷めた気持ちで見つめ始めたようです。

でも、現実出て行った娘が心配です。帰ってくると信じていても落ち着きません。
お姉ちゃんも感情に任せて「出て行ってやる!」と言ったものの、しばらくしたら我に返ったことでしょう。寒いし、心細かったでしょう。
1時間くらいして黙って帰ってきました。


その間、夫婦で話し合いました。
帰ってきた娘を見て、夫婦二人は怒らず迎え入れたそうです。
そして、ボンドのついた部分を丁寧に外し、あらためて皆でケーキを食べたそうです。

ケーキにボンドを付けてはいけないことくらいわかっています。
行為は許されない行為でも、その内に秘められた真意は別の所にあるのです。よく見てないと解りません。

思春期に入る時期の子どもは自分でも説明のつかない怒りの衝動に駆られるときがあります。そして抑えられないエネルギーに任せて、とんでもないことをしでかすことがあります。その根源は持っていき場のない性のエネルギーでもあり、認められたいという独立のエネルギーでもあります。そして、過去の満たされなかった愛情要求が拍車をかけます。思春期になったら難しいお年頃です。


可愛がられているのに手がつけられない子供 〜親が向き合うべきこと〜


別の8歳の子の話ですが、この子も家で何かにつけて妹をいじめていました。妹の誕生日に仲間外れをしたり、他の子に意地悪するように仕向けたり・・・。「なぜそんなことするの?」と聞いたら「だって私はいつも無視されている。みんな妹ばかりかわいがる」というのです。見た限り、親は愛情深く接しているのに、です。そして、火がついたら手が付けられないほど激しく泣きます。

私の推理ですが、このようなケースは小さい頃に寂しい思いをしたことがいつまでも満たされなくて、ずっと愛情を求め続けているのではないでしょうか?親にとっては一瞬の出来事だったのかもしれません。生活に一生懸命で気がついていないかもしれません。

その子は保育園に預けられてからずっとママが恋しくて泣きっぱなしでした。今でも、その園の前を通るだけで苦しくてドキドキするそうです。

最初のつらい出来事はずっと影響を与えます(逆もしかり)。その傷を癒すのに何倍も労力が必要です。ママがどんなに、お姉ちゃんも大好きだよと言っても、根本が傷ついてしまっているのです。それほど最初の悲しい体験は、後の人生に影響を与えます。

これは、早く気づいて、紐解いて癒すしかありません。受け取り方は本人次第だし、今の事が原因ではないので難しいですが、よく見ていると解ります。誕生日に多い(笑)

このママ自身も、自分の生い立ちから遡って自分を見つめ始めました。小さい頃に自分も親に同じような事をしていたと気がついたのです。寂しかったことも思い出しました。でも、親になった今が、自分を愛し、頑張っていた母親の気持ちにも気がつきました。
そして、それに気づいた時、自分が癒され、子どもへの接し方も変わってきました。新たな理解と愛が生まれたのです。

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は8人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
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