想定通り…アメリカにはしごを外されてしまったサウジアラビア 〜イスラエルへの王手が近づく〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 カタール情勢は、当初想定した通りの方向で動いているようです。ティラーソン国務長官はカタールのムハンマド外相と会談し、“国交回復に向け協力することで一致した”とのことです。思った通り、サウジアラビアはアメリカにはしごを外されてしまいました。
 カタールは、“3日以内に…カタールへの封じ込めが停止されなければ、ペルシャ湾岸協力会議を正式に離脱する”と言っています。
 どうやら、攻守が逆転したようです。こうなると追い詰められるのはサウジアラビアです。櫻井ジャーナルによると、サウジアラビアはロシアに助けを求めるのではないかと書かれていますが、当初からこうなることは予測の範囲内でした。
 ロシアの仲介がなければ、サウジアラビアとしては立場がなくなるでしょう。もしもサウジアラビアまでもがロシアに近づくことになれば、ついにイスラエルに王手がかかるということになります。待ちに待った時が近づいて来たということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ティラーソン氏とカタール外相、国交回復に協力で一致
転載元)

© Sputnik/ Valeriy Melnikov


ティラーソン米国務長官は11日、カタールの首都ドーハでムハンマド外相と会談し、国交回復に向け協力することで一致した。またムハンマド氏とテロとの共闘を誓う覚書を交わした。共同通信が報じた。

スプートニク日本

一方、サウジと共にカタールと断交したエジプト外務省は11日、サウジやエジプトなど4カ国の外相が12日にティラーソン氏とサウジ西部ジッダで会談すると明らかにした。

「違法組織の支援」を理由にサウジアラビアなどアラブ諸国がカタールと断交した問題を巡っては、4カ国は国交回復の条件として13項目を提示したが、カタールは拒否。

この前、米国務省のナウアート報道官は20日の記者会見で、サウジアラビアなどがカタールと断交した理由の詳細を公に説明しておらず「時がたつほどサウジが取った行動への疑問がわき上がってくる」と述べた

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カタール、ペルシャ湾岸協力会議残留の条件に4カ国の封じ込め終結を提示
転載元)
カタールが、3日以内にサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプトによるカタール封じ込めが終わらなければ、ペルシャ湾岸協力会議を脱退するとしました。

IRIB通信によりますと、カタールのムハンマド外務大臣は、ペルシャ湾岸協力会議のザヤニ事務局長へのメッセージの中で、「このメッセージを送ったときから3日以内に、アラブ4カ国によるカタールへの封じ込めが停止されなければ、この組織を正式に離脱する」と語りました。

ムハンマド外相は、サウジアラビアはペルシャ湾岸協力会議を悪用しているとし、「一カ国が、この組織の他の5カ国の代わりに決断を下している」と語りました。

また、「この4カ国がカタールに求めている事柄は、国際法規への違反、他国の内政への干渉であり、それに関する協議は受け入れられない」としました。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプトは、カタールがテロを支援し、イランと関係を有していることを理由に、6月5日から、カタールとの国交を断絶しています。

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カタールを屈服させることに失敗したサウジアラビアの国王がロシアを訪問するという情報も
引用元)
G20の会合に欠席したサウジアラビアのサルマン国王がロシアを訪問するという話が流れている。ネオコンやイスラエルと緊密な関係にあるサウジアラビアだが、ロシアと話し合う必要性を感じているのだろう。

(中略) 

食糧や水を確保するためにカタールはイランやトルコと交渉、トルコはサウジアラビアの軍事侵攻に備え、軍隊を派遣している。ロシアも支援を申し入れた。こうした展開もサウジアラビア国王の目をロシアへ向けさせた一因かもしれない。

この皇太子がネオコンやイスラエルの影響下にあるだけでなく、ダーイッシュ(IS、ISIS、ISILとも表記)やアル・カイダ系武装集団を雇っている人物だということは公然の秘密だが、その証拠になる文書を入手したとエジプトの日刊紙が報道している。

(以下略) 

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