将棋の用語に「痺れる」があります。意味は「急所を突かれ身動きできなくなる。その後の局面を好転できる手が見つからず、手を打っても却って自分の首を絞める結果となる。痺れてしまった。」です。8月17日付けで送付した「回答要求書」はまさにこれで、驚いたことにNTTリースつまりトカゲの本体を、一の矢(「物品所持証明、価格証明」)のみで貫いてしまっていたのです。その後はまさに彼らは機能不全となりいわばオウンゴールを繰り返していきます。
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ー通過儀礼ー リース詐欺の体験 〜第9幕 “鵺”の正体〜
NTTリースの反応と契約書類に見える奸計
8月23日午前、NTTリースから書類のFAXがありました。彼らが正当と主張する契約書(Sラム、トラスト分)の2枚、契約解約書1枚。それと重要事項説明要求ユーザー、リース社、販売店の関係に対する回答の意味であろう書類1枚です。
呆れたことにこれだけしか書類が用意できてなかったのです。工事関係証明書類はもちろんですが、肝心の契約の根本である「物品の所持(所有)」「価格証明」の証明文書も出てこないのです。これには逆に私のほうが驚愕です。所有と価格の証明書類がないとは、「幾ら貸し付けた」との貸し付け証文なしに「お前にこれだけ貸し付けたはずだ。(証拠は全くないが)だから利子をつけておれに金を返せ」と主張しているのと全く同じです。これでは「あんた、警察?それとも病院?どちらに連れて行ってやろうか?」と返されるでしょう。貸し付けの証明をしなければ話にならないのはNTTリース側なのです。
契約書関係で「気になっていることがある」と前回の最後に記していました。それは5月に黒川法律事務所から送られてきた「催告書」の中に私の契約番号が記されてあったが、私の所持する書類でそれが見当たらず気になっていたのです。
さて、解約書類の私の所持する申し込書とFAXしてきた解約書を見比べて頂くと幸いです。この文書は複写式の2,3枚綴りで表紙は私が所持する申し込書です。2004年9月6日に法人印押捺作成された文書です。ふざけたことに書面左側の署名欄に記入しているのは私ではなくY口担当者です。右側上部に契約番号の欄があります。一度書き間違え⒉重線で消し訂正印にトラストの角印を押しています。その上に書きなおした番号があります。これらもY口の文字です。その下に解約損害金804000円が記されています。これは明らかにY口の筆跡と異なります。どちらかというと女性の文字に見えます。
申し込み書と解約書、これは複写紙書式ですからこの2枚はほぼ同一です。しかし相違点もあります。書面左側の最上部解約月日、申し込み書では空欄です。ところが解約書ではいつの間にか2004年9月13日となっています。勿論私の同意なしで勝手に記入したのです。こうなると9月6日に作成した文書が9月13日に押捺作成した文書になります。これは契約書の偽造、少なくとも偽装ではないでしょうか?大変な問題です。それともう一点あります。解約書の書面左側の最下部、申し込書にはない新契約番号欄があり(いつ記入したかは分かりませんが)番号が埋められています。これが気になっていた番号です。
この解約関係書類は大きな鍵となる文書です。この文書に明らかにNTTリースの邪悪な奸計があからさま無防備に顕れています。一点は勝手な日時記入の契約書偽造偽装の重大な問題。そしてそれ以上の大変な問題、奸計が明らかに顕れています。この奸計、気づかれますか?ヒントは解約申し込書この記入欄は9月6日に私が押印する前に全て埋められていた事実です。Y口担当者は一人で来訪してきていてその際には既にこの書類を準備しているのです。・・・ということは・・・
鵺の正体を自ら明かす書類
リース社と、もう一体の鵺がいます。トラストなどのディーラー(販売店)です。
ファイナンスリースの仕組みを今一度整理します。
この仕組みは3者による事業者間契約です。リース社、ディーラー(販売業者)、ユーザーこの三者がそれぞれ独立した対等の関係にあるのが前提条件です。この中で謎ともいえる不規則で妙な動きをするものがいます。ディーラーです。
図にあるようにディーラーの決められた役目はその大方はリース社に物件の売ることのみです。ユーザーに対しては物件販売の役割はなく物件を納入するだけです。ですからユーザーと接触はほとんど無いはずなのです。リース前提条件の独立した業者間ならこうなのです。ところが現実は全く違います。ユーザーはリース社との接触はほぼ皆無です。全てリース社が受け持つはずの役割をディーラーが執行します。本来の役割行動以外ばかり取る鵺がディーラーです。
図で「流れの一例を紹介」とあります。この一文2005年時点ではなかったものですが、その下を見て下さい。「物件についてディーラー(販売会社)と打ち合わせ」とあります。いきなりここからおかしいのです。物件のリース契約はユーザーとリース社間、ですから物件の選定のための説明は契約するリース社の営業が担う役目です。ディーラーが出る幕はないです。それなのにのこのこ出てくる自体本来の前提からは越権行為です。
無論図にあるようその後の流れで契約のための条件と内容を検討し見積書を作成し説明して契約書を作成するのはリース社専任の役割です。ところが現実にはこの専任の任務をリース社はしません。ものすごく乱暴に手続き無視そして虚偽をもって契約の体裁を作りあげるのはディーラーです。これは大変な違法行為かつ彼ら自身が自分の都合で作ったファイナンスリースの仕組みの破壊行為です。
もう一度確認します。リースでクーリングオフが効かないのは業者間契約だからです。3者は独立した別々の存在であるのが前提条件で、これはリースの仕組みという土台の絶対条件です。ところがリース社の専任の任務をディーラーが代行するとは両者は一体の存在だとなります。独立した業者間ではないです。これだとリースという土台そのものが破棄されています。いやそれ以前に土台さえも成立していません。リースの仕組みなど見せかけだけのペテンの虚偽です。
不用心にFAXしてきた資料がこれを証明しています。一見どうって事無い資料でNTTリースはどこにでも配っているのでしょう。その意味を知らずして。見づらいですが図にディーラーがユーザーに対して行う業務として「契約事務代行」とはっきり記してあります。なんともはや。本来この業務はリース社専任の任務です。だから代行と記しているのです。専任の任務を代行するとなるとリース業務において両者は一体だとなります。その宣言をこの資料でしていることに気づいていないようです。
代行、代理人の意味を彼らは理解できていないようです。余りにも無知です。代行とは代理権を与えたことです。民法第109条「代理権を与えた範囲内で代行人が行った行為の全ての責任は委譲した者にある」のです。実際に手を汚し実行犯として訪問詐欺にて契約を取り付けるのはディーラーです。しかしそれは代行で行っているので犯罪の責任はリース社にもあるのです。両者は一体です。ところがトラブルがあるとリース社は「自分とは関係ないユーザーとディーラーで争え」と文字通りトカゲのしっぽ切りをします。この鵺たちは一体であると同時に主従の関係にありと自ら暴露しているのです。
後にNTTリースが私にこうも暴露しました。リース代金について(資料最終部)「トラストコミュニケーションズには、予め打ち合わせたリース料金の計算方法を伝えているため本件もトラストコミュニケーションズが物件販売時にその場でリース料金を計算し設定。」と。何とリース料金設定までも委譲している、ということは原資の物品値段も両者で予め決定しているのです。両者は一体でありディーラーはリース社の下請けです。こうやって一体であるトカゲ、そのしっぽ逹の大活躍で全国にリース被害は広がりトカゲの本体は「濡れ手に粟」だったでしょう。この鵺たちの強力な守護者がいます。裁判所です。裁判官はリース社の言い分を全面的に容認してきたのです。彼ら裁判官が代理人の意味を知らないはずはありません。イロハのイ以前のことです。何せ裁判は弁護士や司法書士など代理人ばかりで争うのです。日本全国リース被害者拡大の陰の大功労者は裁判所です。勲章ものでしょう。裁判所、彼らは鵺と呼ぶべきか?何かな?妖怪仲間であることに変わりはありませんが。
トラストの資料、御見積書
売買契約、リースの内訳書その他も提示できないのはさすがに「まずい」とNTTリースも思ったでしょう。FAX送信後当日の8月23日の昼、O担当者が電話をかけてきます。「本日夕方にトラストより工事関係書類とリース内訳書がFaxされます。」と。そのFax資料の中に「御見積書」なる資料がありました。リース内訳書のつもりみたいです。無論見積書はリース内訳書でないし物件売買契約書にあらず、物件の所持と価値を証明する文書でも全くありません。ただし一口で言えばむちゃくちゃな内容の文書でしたが、これが決定的な意味を持つ文書でした。送られてきて資料の内容の意味を取るのが困難ではありましたがサクサにも問い合わせ一つ一つ細かく確認を取っていきました。数字が大きく目立つのが残リース代、これがドラマを生みます。