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ー通過儀礼ー リース詐欺の体験 〜第11幕 誰の物?〜
トラストコミュニケーションズへの対応
2005年8月26日夕方、トラストに確認のために電話しました。前々日NTTリースから「訂正資料を送らせる」との連絡に関わらず何も連絡が無いためでした。
応答したのはあの3月4日夜に電話してきたK社員でした。なぜか大変立腹の様子。録音ユニット不装着はあっさり認めましたが、残リース代の誤りはキレ気味で認めず、VOIPユニットに関しては相変わらずネットとIP電話には必要不可欠、必ずこれを装着させているとの虚偽を強弁。最後には「あなたが何を求めているのか良識的に理解できない。直接会って話しましょう。」と言い出す始末。やれやれです。
「全て文書でまとめているのでよく読んで確かめるように」と話し電話を切りました。
もともと相手にするつもりはなかったですが、これ以上やり取りするのは辟易なので、8月29日付けでトラストに「ご通知書」を「付記」を加えて送付しました。計10枚の書類です。
「ご通知書」には契約取り消しを明記した上、Y口担当者が来訪してきた2004年9月6日の顛末詳細、虚偽の数々を明かしています。「付記」ではNTTリースのO担当との電話での会話を含めトラストH社員K社員との電話のやり取りを文字に起こし記し、最後に「全て真実だが誤認している、間違いだ、だとの反論や疑問があればどうぞ。ただしそれは文書に限る」としました。
これでトラストは沈黙しました。ただこの時のK社員との会話などから気づきました。彼はNTTリースの名を出すと非常に不機嫌になるのでした。彼の口調からNTTリースに対し「あいつらは全く無能で、おれたちが体を張って食わせているんだ、それを、・・・」との憤懣が伝わりました。気持ちは分かります。確かにNTTリースは「一体何の仕事をしているのだ?」と私も思ったものです。現場の汚れ仕事はやはり大変です。直接被害者のクレームを受けるのも裁判の被告も彼らの役目です。中には精神に支障を来す者も少なくないのです。その意味では間違いなく彼らは加害者ですが社会全体の構造から見れば被害者との部分もあるにはあるのです。そしてこの時NTTリースは数字面で露呈してしまった違法事実、その責任と罪をトラストが被るようにと要請(指示?)していたのです。このことはその後送付されてきた訂正された「御見積書」と、それに対する私の質問と彼らの回答で明らかになったのです。
リースにおける物件の所有者は誰?電話機は誰の物?
8月末、NTTリースへの「抗議書兼回答要求書」を作成しました。①トラストと組んで自身が禁止している中途解約切り替え契約への厳重抗議、②「御見積書」のVOIPユニット等の不装着はほぼ確定、貸し付けていない物件で金印を徴収する詐欺、そして出資法違反抵触、これについての回答要求、③前回送付の「回答要求書」に対する回答がほぼ皆無により再要求。以上を内容とする文書です。
これについては慎重を期し地元で当時司法行政書士事務所を開いた知人にチェックを頼みました。ありがたいことに知人司法書士は「面白いから」とその後のアドヴァイスも無料で引き受けてくれたのでした。この文書を9月5日付けで配達記録郵便にて送付しました。
そのような中9月15日付けでNTTリースより「回答書」が送付されてきました。訂正「御見積書」が添えられた計4枚の文書です。「回答要求書」から一ヶ月近く社内で練られた筈の回答で、知らない人からは一見それらしく感じるかもしれません。しかし私からすれば呆れたというか驚愕の回答です。
NTTリースはリース業を営みながらもリース一件一件の個別の内容を販売店任せで把握していないのです。しかしそれ以前にリースの根本を全く理解できていません。回答では、私が求めた重要書類の開示①物品所持証明、②物品価格証明、③電気、電話資格証明、施工、完了証明、④現場労災証明、⑤物品受渡し証明、⑥正当なリース契約書、この①から⑤は無いというのです。
おまけに①は私が持っているはずだというのです。借りたはずの電話機が私の所持する物品だといっているのです。乾いた笑いしか出ません。私が自分の所有物に対してなぜリース代金を払う必要があるのでしょうか?冗談か?受け狙いか?と疑いましたがどうも本気みたいです。ここでも最後部分「物件販売時に」とあります。リース社は物件の販売先は自分であるのにユーザーの私だと思い込んでいるようです。リース社も販売店も割賦販売とリースを混同しているようです。販売店はユーザーに物品を販売する、リース社は自分を信販会社と思い込んでいるようです。もしくはそのように教育されているようです。この根本的勘違いは最後まで、でした。リースの電話機は誰の物?です。
迷走、珍回答例
そんなリース社ですが、さすがに販売店に払い込む金額がリースの原資、これは押さえています。それで訂正した「御見積書」をトラストに指令して作成させたのです。
前のものとの最大の違いは、前はサービスとして0円だった工事代金を\405,900として計上しトラストが受け取ったことにしている点です。(Kが立腹するわけです。)これで物件代金として117万円ほど(前は80万円弱)支払った体裁にしたのです。
実際NTTリースに質問するとリース代の原資、物件代金として\1,168,900を支払ったと回答しました。でも反面、その後の返答書での質問、訂正の「御見積書」をいつ誰から受け取ったか?に対しNTTリースは「2005年9月14日FaxでトラストのK課長から受け取った」と答えるのです。それだと見積もりも無く約117万円もの大金を支払うはずが無いので代金支払は2005年⒐月14日以降となります。素直と言えば素直で憎めないのですが、これ、まじめに仕事しているのでしょうか?前の「御見積書」も2005年8月末に受け取っているので、どちらでも同じですが、彼らの間では物件納入は2004年⒐月ですからそれから1年も経過してから物件代金は支払うようになっているようです。大変気の長い少欲な人々です。
私がNTTリースに対し最大の問題点とした(知人司法書士には「違法では問えないから余り問題にするな」とたしなめられましたが)顧客情報を販売店に流し、それと組んで自身が禁止とした中途解約させる策謀、これは最後まで認めませんでした。
それでNTTリースに「解約損害金これを・誰に・いつ・どのような方法で伝えた?」と質問すると返答書の下部「2004年9月14日トラストにFaxで回答」と答えています。仕方なくトラストも口裏合わせで同調します。質問すると書類への記入を「誰の文字かは分からないです」が「⒐月14日以降記入」と答えています。
彼らは視野狭窄になりやすいタイプのようです。回答の意味が分からないようです。彼らの主張を受け入れると、Y口新介の訪問で捺印させられ2004年9月6日から私が保管する解約申し込み書に埋められている\804,000。この数字は2004年9月6日には記入されていなく誰かによって2004年⒐月14日以降に記入されたことになります。私はそれらしき人物と私の家屋内で遭遇したことがありませんが、どうやらNTTリースかトラストの指示を受けた「その誰か」が私の知らない間に私の家屋内に侵入し家捜しして書類を見つけて数字を記入したそうです。それだとこれはこれで立派な犯罪です。犯罪の自白となってしまうのですが・・・。
彼らは邪悪なことを実行しているわりに杜撰でその自覚は薄いのです。特にリース社は、無邪気なぐらい余りにも無知、不用心なのです。NTTリースの動向を見るとユーザーと契約し金を受け取っているのが自分たちとの意識が非常に希薄に見えます。単に誰かの指令の下マニュアルで機械的に事務をこなしているだけ、その感が強かったです。金を受け取るもそのままどこかに流れていくパイプみたいな位置づけかもしれません。私には販売店もリース社も大きな権威からの「合法」との太鼓判に依存し、それぞれが営業と事務を日々遂行している感を強く受けたのです。
さて、トラスト「御見積書」、残リースの誤記入は前回記した「露呈」それ以外のドラマも生んでいたようです。昔サラ金のグレーゾーン金利が問題になっていました。利息制限法には違反するが出資法違反にはセーフ。違法だが罰則がない金利設定つまり年利29,2%すれすれ未満がこのグレーゾーンです。NTTリースは販売店に「予め打ち合わせたリース料金の計算方法を伝えている」ことを後に明かしたのですが、この計算法は「グレーゾーンでリース利率設定せよ」の意味でしょう。NTTリースが売買契約書、物件支払領収書、リース内訳書全て兼ねた書類(全くこれらの証明書の代わりにならず、この連中どうしてこんなに甘いのか?首を傾げるばかりだったのですが)と主張予定であったろう「御見積書」、ところがこれがNTTリースにとっても非常にまずい代物だったのです。「御見積書」での明白な残リース代10万円以上の誤記入でどうも出資法違反に抵触してしまい大慌てで訂正に走ったようです。なぜこのような残リース代の誤りをトラストが犯したか?これは後にトラストのKが明かしたことですが、この「御見積書」は来訪前の試算書で、NTTリースが残リース代を提示する前に作成していたようです。「これ(御見積書)はどこにも出していない」とK。その必要を考えず訂正していなかったようです。またこのKの証言で、この御見積書は2005年8月23日まで私はもちろんNTTリースも受け取っていないことが判明。私の指摘によりNTTリースはその内容を確認して解約損害金との齟齬それに伴う出資法違反を見つけ大慌てになったのがことの真相のようです。