名護市長選、稲嶺氏破れる 〜 自公なりふり構わぬ選挙戦術

 4日投票の行われた沖縄県名護市長選挙は、自公維の押す渡具知氏が、現職の稲嶺氏を3,458票差で破り当選しました。米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設是非が最大の争点でしたが、市長が移設容認派となることから政府の進める辺野古移設が加速しそうです。
 当初、「トリプルスコアで稲嶺氏」が磐石とみられていた選挙戦ですが、官邸、自民党は、この市長選挙にヒト・モノ・カネを総力で投入し、辺野古移設の争点を避ける、人気議員を現地入りさせる、など徹底的な選挙戦術を展開したようです。地元の方によれば「今回の選挙は、もはや地方選挙ではなかった。とぐち陣営には、かなり優秀な選挙プランナーの影を感じた」と言います。辺野古反対の稲嶺市長を降ろすことで、安倍政権にとっての足かせである翁長知事の「オール沖縄」をも崩壊させるという必死の狙いが背景にありました。
 稲嶺氏落選の分析は、こうした官邸のテコ入れ、SNSに影響される若年層の動向など様々になされています。しかし、それらは開票作業が正当であることを前提としなければ説得力に欠けます。今回特筆すべきは、期日前投票が有権者数の44%という異例の数字であったこと、何ゆえか開票場には記者クラブしか入れないことなど、毎度のことながら釈然としない状況がつきまといます。一番下の記事のような推測を笑えるほどの透明性を見せて欲しい、選挙管理委員会。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)







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名護市長選で菅官房長官が仕掛けた「なりふり構わぬ選挙戦術」
引用元)
(前略)

決め手となった「公明票」と「下地票」
(中略) 事実、昨年10月の衆議院選挙の際に自民党が水面下で実施した調査では、稲嶺氏にトリプルスコア近く離されていたのだ。
(中略)
徹底した「争点ぼかし」
(中略) 一つは争点をぼかすことである。

(中略) 渡具知氏本人はマスコミや学生から上がる公開討論の要請を断り、最後まで辺野古の是非について語らなかった。

もう一つ、創価学会員を突き動かしたのが「共産党主導」批判キャンペーンだ。

(中略)共産党主導と聞いただけで敵対心を燃やす学会員さんが多いんだ。とてもうまくいった」(渡具知選対幹部)

結果、多くの学会員が期日前投票に赴き、(中略)投開票3日前の2月2日朝、
(中略) 「(稲嶺氏に)ほぼ並びました」

菅氏が「しもちゃん」と呼び、沖縄では一定の影響力を持つ下地幹郎衆議院議員(維新)が渡具知支持を表明したことも大きい。

(中略)前回の名護市長選における約4000票の票差は、「公明票」と「下地票」によって埋められたことになる。

翁長県政の危機
(中略)
翁長知事が「辺野古反対が県民の意思」と言い切れるのは、名護市の市長が稲嶺氏だからであって、名護が「新基地建設容認派」の手に落ちれば、翁長県政の土台である「オール沖縄」が崩壊する――そんな見立てが菅氏の内にはあったのかもしれない。

(以下略)

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名護市長選:期日前投票 過去最多2万1660人
 名護市長選の期日前投票(中略) 市選挙管理委員会によると過去最多。

 当日有権者数は4万8781人(中略)で、44・4%が投票したことになる。

 2014年の前回選挙(中略)の期日前投票(中略)から5825人増えた。
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名護市長不正選挙、終わりました。
引用元)

(前略) 本選には基本的に手を付けない。(票改竄の時間がないため。不正発覚の恐れがあるため。)

期日前の投票率を改竄して大幅に水増ししておく。

毎晩、投票箱を開けて中身をごっそり取り出し、自民公明の偽票を大量投入する。

開票時、即座に期日前票と本選票を混合して、期日前票の偏りを隠ぺいする。
(以下略)

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