ぺりどっと通信2 箱入り娘

 むかーしむかーし、あるところに…
(ぺりどっと)
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こんにちは、ぺりどっとです。

僕の住んでいる大崎上島には橋がかかっていません。ですので、島から出るためにはフェリーに乗らなければなりません。不便であると同時に情緒ある趣きでもあります。鉛精錬所で働いていたときにも、会社のある隣の島までフェリー通勤でした。

ですので島から出て、その日のうちに島に帰るためには、最終便のフェリーに乗らなければなりません。家から一番近い安芸津港からの最終便は19時半です。もう、超箱入り娘並みの門限なのです。

この日はお弁当を買って最終便のフェリーになんとか飛び乗り、さあ、お弁当を食べようとしたら、なんと、お箸がない!ない。どこにもない。箸代わりにボールペン2本でと思い、探してもそのボールペンが1本もない。もう、今のあべぴょんのように絶体絶命ー!

こんな感じの見るからにおいしそうな幕ノ内弁当で、むろん串などもございません。
さて、どうする?

家まで我慢するか。いや、しかし、港まではまだまだ30分近くかかり、家まではさらに10分。でも、目の前の弁当は暖かくてとってもおいしそうだ。…周りにはほとんど人がいないぞ。

その後、ぺりどっとがとった行動とは…続きは後ほど。

* * *

日本には春夏秋冬の四季がございます。せっかく頂いた冬の寒さをご活用させて頂く方法はないものかと、模索し実践する毎日であります。


冬は冷蔵庫の電源を切れ

pixabay[CC0]

…えーと、ぶら下がってる娘さんは無視してくださいな(;^ω^)

冷蔵室の温度はだいたい3~8℃くらいですので、室温が冷蔵庫温度以下の場合は、冷凍庫を使用しない限り意味がありません。僕の家では暖房を使いませんし、何しろ室温=外気温ですので尚更です。そう、冷蔵庫はもはやただの箱。電源を抜いて電気代をしっかり節約しましょう。

ちなみに、冬の北海道では凍ってもいいものを家の外に出しておいて、凍ってはいけないものを冷蔵庫に入れていると聞きました。生活の知恵ですね~。

(まの爺)
な〜るほど!
門限が箱入り娘なだけでなく、実際に冷蔵庫の箱に住んでおったわけぢゃな。

冬場の冷蔵庫の電源を切ると、台所などでチョロチョロしておられるあの黒いゴキちゃんがいなくなるそうです。できたら、窓もドアもあけて家の中に寒さを呼び込むと効果は倍増します。ゴキちゃんは暖かいところが好きなので、冬でも暖かい冷蔵庫の裏は冬越しの巣となるようです。北海道でゴキちゃんをほとんど見かけないのは気温が低いからなのでしょう。北海道に住んでいた妙齢の女性が、こちら大崎上島に移住して初めてゴキちゃんに出会って、嬉々として手づかみで捕まえて皆に見せびらかした体験談には、さすがの僕も…汗汗。



ゴキちゃんは汚いところでチョロチョロしがちなので、そのイメージから
ゴキちゃん=汚い=不衛生=ばい菌のかたまり
といった感じで連想が働き、嫌悪感などが生まれる
んじゃないかと推測されます。

どうしてもゴキちゃんが心理的にNGな方は、ゴキちゃんのありのままを見つめ、竹下先生から伝授いただいた、イヤな印象をキャンセルするテクニック「聖音虫クン」を大いにご活用くださいませ。詳細は、映像配信の家族の絆 〜親子(4):子育ての知恵(愛とは何か)〜の最後で語られています。

(まの爺)
ちょっと待った〜!
以前に、中西征子様がムカデに向かって、もう帰って来ないでね、とお願いされた話があったであろう?
あれはゴキちゃんにも効くようぢゃ。
ふつーの人は冷蔵庫内に住んでおらぬからのう、直にゴキちゃんに頼み込むのも早いぞ。

そういえば、ミルキーユさんもムカデ体験してござりますね。


冬だからこそ水をかぶれ
(※お年をお召しの方や体の弱い方は避けた方が無難です)

pixabay[CC0]


冷たい水を全身にかぶるだけの簡単至極の健康法ですが、その健康効果も絶大至極。しかし、その継続は至難の業かも。

身体の表面を冷やすと体の内側からポカポカしてきます。免疫力があがり、風邪などにも非常にかかりにくくなります。水かぶりを続けると、アトピーや花粉症を完治させたり、男性の生殖機能を改善して不妊治療にもかなり有効なようです。無論、寒さ耐性もすこぶる上がります。

該当でない方には申し訳ございませんが、僕のような変わり者で超変人ストイックな生き方を目指す方のために、老婆心ながらオススメのやり方を書き記しておきましょう。

1.お風呂にたっぷりのお湯を貯めておきます

2.湯船に入る前に全身に冷水をかけます

心臓から離れた部位から
足先→脚→手先→腕→頭→お腹→背中
の順番に水をかけていきます。
意外なことに一番冷たく感じるのは、背中です。お腹だと思ってましたが、背中に水をかけると毎回声を出して悶絶します。背中のある部分に温度センサーがあるとよくいいますが、本当にその通りだと頷けます。

3.お湯に入る前に1分間ほどじっとそのままでいてください。すると内側から体がポカポカしてきます。

4.お湯の中に入り、十分体を温めます

5.最後に湯船から出て、2と同様に冷水を全身にかけて出ます

身体が温まっているので最後はラクチンです。

急所となるのは3です。

冷水を浴びた直後はあまりに冷たくて、すぐにでもお湯の中に飛び込みたくなる衝動にかられますが、ここでほんの少しだけ我慢です。体が内側からポカポカするのを実感して下さい。これを実感するとより継続しやすくなります。初心者の方は、1と4と5でお試しあれ。

慣れてくると、真冬でさえお湯なしの水かぶりだけで入浴を済ますことも可能です。つまり2だけで完了です。ホントです。

暑い夏に体を温めようなどとは思いもしませんが、寒い冬には体を温めようとするのが自然です。生存にも健康にも体を温めることは非常に大切です。体温が1℃上がると免疫力が5~6倍にもなると言われています。また、温熱療法は難病などの病気にとても有効だそうです。ですから寒い冬は体の芯まで温めることにとても最適なわけでして、健康になれるための寒さとも言えなくはないのです。

体をより温めようと思ったら、まず冷やすこと。体を冷やしてから温めると、その分だけより温めることが出来ます。竹下先生のよく言われる、『まず反対に振って』ってヤツです。この水かぶり健康法もそれを利用していると言えます。お湯の中に入る前に体を冷やすことで、より体の中を深く温めやすくなるのです。


体を温める最強の方法

さて、ここで体を温めるのに最適な冬に、体を温める最強の方法をご紹介したいと思います。

それは…
足湯です!

『えっー!ただの足湯?!野口晴哉氏の本にも載ってたし、一般の方でも知ってるよ。いったいこれのどこが体を温める最強の方法なんだよ。』

そんな疑問の声が聞こえてきそうですが、ごもっともです。でもまずはコチラをご覧ください。

健康マニアぺりどっとの珠玉のバイブル、東条百合子さんの『家庭でできる自然療法』。この本には足湯の効果効能が紹介されています。

かぜをひいたときその他の慢性病、…血行をよくして胃腸、腎臓の働きもよくなり慢性病患者にもよい方法です。また疲れをとる時は、全浴よりもこの足浴や腰湯のほうがすっきりと疲労回復をします。足から健康がつくられるといいますから大変合理的な自然療法です。
『家庭でできる自然療法』より


そして極めつけの証拠は、前回も紹介した南極料理人の西村淳さんの著書『身近なもので生き延びろ』の中にありました。

pixabay [CC0]


著者が第30次南極観測隊に参加したときの話です。野ざらしになっていた雪上車を整備のために昭和基地まで16キロの道のりを移動する際に、マイナス30℃の気温の中、電気系統のトラブルで電気もつかず暖房も入らなくて、フロントガラスが氷結し視界ゼロの状態で、命からがら昭和基地に戻ってきました。以下がそのときの体験談の抜粋です。

数時間の悪戦苦闘の末、隊員の拍手に迎えられて、半分凍結半ば気絶の状態でなんとか昭和基地にたどり着いた。…ダッシュで共々風呂に直行した。脱衣場で鎧のように固まった羽毛服を脱ぎ捨てると…湯船にドブリと飛び込んだがこれが全然暖かくならない。お湯が熱いのは認識され、「気持ちいいだろう?」と脳が命令してくるのは分かるのだが、十数分浸っていても温まるどころかガチガチ体が震えてきた。低体温症の初期だったようである。

熱燗を飲んだら温まるかなと、タオルを腰に巻きつけたままで廊下に出ると、20℃の気温があるはずなのに寒くて寒くて思わず座り込んでしまった。「風呂に入りながら二人が震えている」と誰かが知らせたらしく、ドクターが吹っ飛んできた。

そして『足湯』をしてくれた
のである。

熱いココアをフーフー吹いて飲みながら、40℃のお湯に足を浸していると、額から汗が吹き出し、体の奥から忘れていた暖気という言葉がゆっくりと浮かび上がってきたー。
『身近なもので生き延びろ』より


南極において、低体温症の身体を芯から温めてしまうほどの足湯の凄さ。足湯で体の芯まで温かくなると、全身から汗がブワッと噴き出してきます。この最強の体の温め方である足湯をぜひ日々の生活に取り入れてみてください。

さらに、足湯は最強の体の温め方であるばかりでなく、水も燃料も少量で済むのでとても経済的。しかも場所も取らず服を着たままでどこでも可能なのです。特に災害や混乱期などにはお風呂ではなく、足湯が最適です。体の汚れは、病院で入浴できない患者さんがされるように、濡れタオルで全身を拭くようにすれば、貴重なお水を圧倒的に節約できます。

足湯をする場合も、予め足を冷やして反対に振ってから温めるとベストですね♪


最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。

なお…
◇ ご注意 ◇

本記事内容は竹下家推奨のものであるとは必ずしも限りません。鵜呑みにされますととんでもないしっぺ返しをくらう可能性大です。どうかご自身の賢明なご判断と責任をもって試されるか、参考程度に留められるのが最良かもしれません。

Writer

ぺりどっと

ぺりどっと

健康マニア!移住してきた瀬戸内海の離島の古民家や海、山、畑でゆったりと過ごしながら、時事ブログの記事編集のお手伝いをさせて頂いておりま…
したが、実は…。
ぺりどっと通信で時事ブログの品位と波動を下げないかどうかが実に心配です。そしてそのカルマがかえってこないかとビクビクして過ごしております。
どうぞよろしくお願いいたします。

よくコレに気が付きましたね。あんたはエライ!


おぉーーーっと!忘れておりやした。

↓ ↓ ↓

その後、ぺりどっとのとった行動とは…

『周りをキョロキョロしながら、お弁当を素手で有難く頂戴いたしました。』

インドではご飯もチャパティもカレーもスープも、基本的に手だけで食べます。インドでは味覚だけでなく触覚でも食事を楽しむのです。ご飯にカレーをかけて手で捏ねくり回す食事は、童心にかえって泥んこ遊びをしているように楽しく、かつ味わい深いものなのです。13回ほどのインド渡航の経験が活きました。

というわけで、ぺりどっとは久しぶりにインドに行ったときのように、食べ物の温かみや触感をしっかりと手でも味わいましたとさ。

めでたし♪めでたし♪

opencage[CC BY-SA]


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