いのちの語らい ~⑴~ 音楽を聴いている

 食事の時、私の命になってくださいます命の皆様・・・と祈るようになりました。他の命を自分の命のために頂いていると自覚するのは時間がかかりました。たとえ菜食主義でも、地球に生きる対等の他の命を自分の命のためにいただいている事実。その命がどういう命なのか、よくわかっていません。ましてその命を頂いている自分の命のことも・・・。繊細で美しい心ある命たち。
 そんな想いに届くかどうかわかりませんが、いのちの語らいを目指します。
(にかん)
※にかん:ニャンニャン母さんの略(おかんとみかんの間)
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麹作り



蒸米に種麹

出来上がった玄米の米麹

味噌作りや甘粥(甘酒)、みりん、塩麹などの麹を、田舎の薬局で種麹を買ってきて、蒸米に混ぜてこたつなどで保温しながら作ります。1日1回混ぜて2、3日で甘くなったら出来上がり。涼しい場所に移してさらに熟成します。発酵してくるととてもいい香りがします。(注:温めるのが長すぎて発酵が進むと酢になります。)

麹作りは2度目からは自分で作った麹を使って作ります。麹の長期保存は冷蔵庫でしますが、小さめの米袋などで置いておくと、最初に買ってきた種麹のようになります。私は玄米で作りますが、2度目の出来上がったばかりの麹で作る時は種麹よりたくさん混ぜます。(1升に2合くらい?、薬局で買う種麹は3升分324円でほんの僅かです。)

先日、ぺりどっとさんの記事を読んで、出来た麹をそのままいただこうと、目の前に置いていました。たまたまいつも聞くラ・パシオン(サラ・ブライトマン&フェルナンド・リマ)をかけていて、その麹が聴いている!!と感じました。庭の小さな草花や果樹など植物たちにも、聴かせてあげたいと思いました。

竹下先生のお話で紹介された、神様の歌声ですもの、植物たちも聴きたいですよね。雪で折れたビワの木など特に聴かせてあげるといいような気がしました。

小さな草花たちが綺麗な音楽を聴いている姿を思い浮かべるだけで、とても可愛い~っ!と思いました。

ハコベとオオイヌノフグリ


それにしても麹菌など発酵菌は水と空気と糖分が必要で、動物に近い存在だと聞いたことがあります。わりと遅くに地上に姿を現しているのだとか。

人間の体温の熱源は発酵熱だとも聞いたことがありますが、麹が音楽を聴いているのを感じて、より親近感を覚えるというか、発酵菌が私たちを養っている?発酵菌なくして存在できない?発酵菌の世界は養分の分配がとても平和的だとも聞きます。発酵菌が体にたくさんいると平和的になるのかも・・・。

発酵菌のことをもっと知りたいですね。(To地球に優しい方の微生物学者様 ~メリーベのために~とてもありがたいです!!)

ところで、自然栽培のお米や野菜作りを提唱し、腐る野菜などの不自然な野菜を見分ける「目からウロコの情報」を発信されているナチュラル・ハーモニーさんの最近の記事に、麹を焼酎に入れて作るみりんの作り方を紹介されています。なんでもみりんの搾り粕が美味しくて、そのためにみりんを手作りするほどだとか。

僕の手作り歳時記「みりん」ーつくって食べたい「みりん粕」

いのちの詩(うた)♪

梅桃(ユスラウメ)





花桃



チューリップ(赤)



春蘭


春ですね~今年はいっぺんに(一度に)花盛り。
「ぼくわかったよ。人は花からうまれたんだ。」とは、小学校1年生の時の息子の言葉。

心が花の美しさのように生きているのなら、花からうまれた人になれるのかもしれませんね。

八重椿


「時間はどこから来るの?」

雨の後の激流を見て「このこわい水はどこから出たの?」

真っ白い雪に覆われた早朝の公園「ぼく、こんなかったら生まれてきて良かった。」
話し始めた頃の息子の言葉
です。

わたしが2歳11ヶ月の時に弟が産まれ、一人で幼稚園に通いはじめました。途中、レンゲが一面に咲いている田んぼに入って、ひとしきりレンゲを摘んで持って行って、幼稚園の先生にあげました。

レンゲ


先生は遅いので心配されていたのでしょう、「まあ!わたしに?!!」と嬉しそうに受け取りました。それを見て満足して遊びました。でも帰ると母から、もうレンゲを摘んだりしないで、行きなさいと説得され、そうなのかと思いそれ以降はレンゲを摘んで行きませんでした。そのかわり、印象に残ることがなかったようで、幼稚園で記憶に残っていることがありません。その頃、母が作る笹団子が大好きで、嬉しかったのをわずかに覚えています。

子供の頃の記憶には、自然との関わりが多く残っています。自然の中では自分の思いのままに、生々とできていたのでしょう。

子供にとって、社会の枠にはめられ、大人の考えを押し付けられるのと、自由で自然豊かな生活とでは雲泥の差があるのかもしれません。

母も3歳の子にどうしてあんなことを言ったのかと思うといいます。レンゲが一面に咲く田んぼで過ごすことは、3歳のわたしには、とても幸せだっただろうと思います。

レンゲ


母もわたしも竹下先生の子育てのお話を聴いていたら、もっと子供の幸せに気づいてあげられたのではないかと思います。


雪柳

クロッカス



糸葉水仙



レンギョウ



チューリップ



雪柳(ピンク)


Writer

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。





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