民進党の小西洋之議員が、現職自衛官から「お前は国民の敵だ」と罵声を浴びた事件から見える自衛隊の異変 ~これまでの我々の自衛隊へのイメージとは異なる方向に自衛隊が動き出している~

竹下雅敏氏からの情報です。
 民進党の小西洋之議員が、16日夜に現職の自衛官から、「お前は国民の敵だ」と繰り返し罵声を浴びたという事件があり、現場で対応した警視庁は、“防衛省統合幕僚監部の現職職員と名乗った”と言っています。本人は「国民の敵」発言を否定したとの報道もありましたが、小西氏のツイートによると、防衛省幹部がこの件に関して、“そんなに騒ぐこと? だって言葉の通りでしょ”とコメントしたとのこと。
 これは、自衛隊の中で異変が起こっており、これまで我々が自衛隊に対して持っていたイメージとは異なる方向に自衛隊が動き出していることを意味すると思います。今の自衛隊の危機的状況は“自衛隊の危機01 ”と“自衛隊の記事02”という記事に、要点がまとめられています。
 記事の中に、“多くの制服が切実に訴えたのは…憲法9条2項によって…手足を縛られている自衛隊が現状のまま、ある日突然、軍隊に変貌することを求められるのでは、という懸念”であると書かれています。激変する世界情勢の中で、彼らが現状に不満を抱く理由はよくわかります。しかし、米軍がこれまで世界で行ってきたことをありのままに見るならば、その2軍あるいは下請けとして自衛隊が軍隊として活動することに価値があるのかという疑念が生じます。
 田母神元航空幕僚長と言う、かなりずれた国際感覚を持っているとしか思えない前例があります。国際情勢を正しく認識出来ていない者が上層部を占めていて、縛りを外せと言われても、むしろ一般国民とすれば、共産党が言うように、憲法9条のおかげで日本はこれまで戦争に巻き込まれて来なかったという見解の方が、説得力がある気がします。
 この問題は、国際貢献という観点も含め、きちんと議論されなければならないものだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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民進党議員罵倒の幹部自衛官、調査で「シビリアンコントロール」を全く理解していないことが判明してしまう
引用元)
(前略)
民進党の小西洋之参院議員が4月17日の参院外交防衛委員会で「16日夜に議員会館近くで現職の自衛官を名乗る者から『おまえは国民の敵だ』と繰り返し罵声を浴びた」と明らかにした件は大きな話題となりましたが、調査でさらに恐ろしいことが明らかになりました。
(中略)
3佐が小西氏について「政府、自衛隊が進めようとしている方向とは、違う方向での対応が多いというイメージだ」と話しているということ。これは「国民の敵」以上にあり得ない発言です。

 まず「政府、自衛隊が進めようとしている方向」という部分ですが、自衛隊は内閣総理大臣をトップとする文民統制(シビリアンコントロール)に絶対的に従う組織であり、決して自らの意思で何かを進めようとすることは許されません。
(中略)
さらに恐ろしいのは政府と自衛隊を併置し、あたかも政府と自衛隊が軌を一にして何かを進めようとしているように考えていること。(中略)… これはもはや五・一五事件や二・二六事件と並ぶ正真正銘のクーデターに他なりません。
(以下略)
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配信元)

 
 
 
 

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