[恥ずかしい] 下関市教委のダブルスタンダード:前川氏講演会の後援は断り、極右活動家の後援は認めていた / しかもかつての前川氏講演会には、主催者から事前に講演内容に制限がかけられていた

 あべぴょんを選出した山口県下関市、その市教育委員会は、以前に前川喜平氏の講演会の後援を断りました。理由は「市教委が前川氏を応援または支援していると捉えられかねない」というものでした。ところがその後、下関市で「防衛協会」という自衛隊に関係した民間団体が、「琉球新報、沖縄タイムスを正す県民・国民の会」という団体の代表を講演会に招いた際、これには市教委が後援を許可していたことが分かりました。講演をした我那覇氏は極右活動で知られており、「市や市教委は我那覇氏を応援、支持していると思われても問題ないと判断したのか」という市議会での質問は重要でした。これについて教育部長は「講師自身の応援ではなく、事業そのものを奨励することができるかどうかを適正に判断した」と回答しました。恐るべきダブルスタンダード、あべぴょんが気に入るか否かで判断されたことが鮮明です。ツイッターでは、下関市への非難がザクザク上がっていますが、返す言葉がない地元民です。
 それどころか長周新聞によると、もっと恥ずかしいことが判明しました。
下関市教委が後援を断った、くだんの前川氏の講演会ですが、当日は期待された「歪められた行政」には触れられず、満席の聴衆は大いに不本意でありました。同日直後に開催された北九州市での講演では、モリカケ問題炸裂だったことを考えると、なぜ?首相のお膝元ということで忖度されたか?と思わざるを得ませんでした。
ところが実際は、事前に実行委員会が前川氏に対し「モリカケには一切触れないでほしい」と申し入れをしていたというのです。呆れた。会場からの質問票も多かったモリカケ関連は意識的に排除されたという、なんたる横暴!
わざわざ「時の人」を呼んでいながら肝心の話はするなと制限するなど、前川氏に対しても、期待して集まった人に対しても失礼極まりない。一体何が起こっていたのか、下関市の闇はどこまで深いのでしょうか。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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下関 市教委に「二枚舌」批判 講演会の後援巡り
引用元)
前川氏の講演会は拒否、琉球新報批判の団体代表は容認
 4月に山口県下関市内で開かれた前川喜平・文部科学省前事務次官の講演会の後援を断った下関市教委が、沖縄県紙の琉球新報などを過激に批判している団体の代表者の講演会では後援を認めていたことがわかった。市教委が前川氏の講演の後援を断った理由と整合性がとれないとして、ダブルスタンダード(二枚舌)ではないかとの批判が出ている。市議会の一般質問で18日、山下隆夫議員(市民連合)が明らかにした。
(以下略)

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安倍事務所への過剰な忖度
転載元)
もう随分前のこと、文科省事務次官だった前川喜平が下関市民会館に講演に来るというので、とりくみに協力した者は多かった。首相お膝元に乗り込んで来る度胸を買い、ならば援護射撃しようじゃないかと世論が広がり、主催者の意に反してあれよあれよとチケットは売れた。(中略)1400人以上が詰めかけた大ホールは満席となった。加計学園の認可をめぐって「行政が歪められた」と暴露した当人から、直接話を聞きたいという思いがあったからだ

 ところがいざ蓋を開けてみると肩すかしもいいところで(中略)聴衆の最大の関心事を見事にスルーしたのだった

(中略)

結果として、期待を裏切ったことで前川喜平に対するマイナスイメージと主催者への不信感だけが募る不思議なとりくみであった。安倍政治を批判する側が勢揃いしながら、なぜ聴衆を怒らせて帰らせたのか? その言動はあまりにも意味不明なものだったのである。

 (中略)実は実行委員会が「安倍首相については批判をしないでほしい」「モリカケには一切触れないでほしい」と本人に申し入れ、そんな実行委員会の懇願を受け入れたのがあの講演だったのだという。会場で集めた質問箱にもモリカケに関するものが多数寄せられたが、それらは意識的に排除された。そして、前川自身が別の講演場所で「実は下関では…」と実行委員会とのやりとりの内幕を関係者に漏らしているのである。同日に北九州でおこなわれた講演会でモリカケに触れたのは、そんな下関ルールの制約から解放されていたからだった

(以下略)

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配信元)




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