選挙対策委員長になった甘利氏の発言
甘利氏がこの頃、平気で顔出してるが?

「あら、
あんた、まだいたの?」って感じ。

一時、
仮病で隠れてたくせに、徐々に表に出てきやがった。

そればかりか、
総裁選を機にちゃっかり、自民党の選挙対策委員長になっちゃって。

おれたちが忘れてるとでも、思ってんのかな?

だって、
稲田氏まで墓から出てくる気配だよん。

おれたち、ゾンビに完璧にナメられとんな。
んで、
その甘利氏が、総裁選で善戦した石破氏について放った言葉。
「近くで、専門家として、石破さんを評価できるのは国会議員です」。

え、どういうこと?
石破氏の地方票は45%近かったが、国会議員票は安倍氏の方が多かった。
ということは、
2人を近くから見ることのできる国会議員の票の方が、地方票より比重が高いって意味だと思う。

近くから「何」を見るの? 「何」をどう評価したの?

甘利氏の
この発言について、郷原信郎氏は不快感をあらわにしている。
「
『男の生き様』などと言って大臣辞任した後、『睡眠障害』を理由に国会欠席を続け、『絵に描いたような斡旋利得罪』を検察が不起訴にした途端、政治活動再開したような人に、偉そうなことを言わせるべきではない。」

そーだそーだ!!

「2年余り前の・・・・・
『あっせん利得疑惑』の中身、そして、
それに対する甘利氏の『政治家としての対応』である。その問題に
何の説明責任も果たすことなく、何事もなかったように表舞台に出てきて、圧倒的に劣勢が予想された総裁選で安倍首相と真っ向から戦った石破氏に『苦言』を呈している甘利氏に、
多くの国民が強い『違和感』を覚えているのである。」(
郷原信郎が斬る)

イエエエエエ〜〜〜〜〜ス!!!!
さすが、元検事!
甘利氏の金銭授受・疑惑のおさらい

ここ最近までの甘利氏の流れを追うと、
2016年1月21日 週刊文春が、甘利氏の金銭授受・疑惑を報じた。
1月28日 大臣を辞任。

そして、
「睡眠障害」の診断書もらって、国会が終わるまで4ヶ月間ドロン。
閉会直前の5月31日、不起訴処分になり、
その直後の6月6日「主治医の許可が下りたので少しずつ」と穴ぐらから
出てきた。

わかりやすっ!!

同年
8月、自民党総務に就任。
2017年2月、為公会(麻生派)へ入会。
2017年11月2日、党・行政改革・推進本部長に就任。
2018年10月2日、自民党・選挙対策委員長に就任。

この流れ、
「私、なにか悪い事しました?」って感じだね。

んじゃ、ちょっと、
事件をおさらいしてみようか。
2013年5月、千葉県の建設会社・薩摩興業は、移転補償金の金額をめぐって、都市再生機構(UR)とトラブルになっていた。
薩摩興業は、甘利氏の第一秘書に依頼。
その結果、
はじめ1億8千万円だった補償金が、2億円、そして2億2000万円に上がった。

ええ〜?! こういうのって、言えば上げてくれるの?
その謝礼として、秘書は2013年8月、500万円を受け取った。
「
URが公表したやり取りメモによると、甘利氏の秘書は『少しイロを付けてでも』とか『甘利事務所の顔を立ててもらえないか』などと発言。URから建設会社に
支払われる保証金を上積みするようあからさまに働きかけていた。」 (
BLOGOS)

秘書だけが関与してたの?

いや、
産業廃棄物処理でもめた時は、甘利氏自身が薩摩興業と直接会って、50万円ずつ2回、計100万円を受け取った。
ここら辺は
領収証も残ってるし、会話も録音されてる。
証拠、そろってんじゃない!
別の秘書は、口を利いた経費として合計600万円以上を受け取った上に、業者から多額の接待も受けていた。

そのお金って、ちゃんと行き先がわかってるの?
第一秘書が受け取った500万円のうち400万円は、「自民党・神奈川県・第13選挙区支部」(代表:甘利氏)の領収書があるが、同支部の政治資金・収支
報告書には、寄付100万円になってた。

なに、その長ったらしい
「自民党・神奈川県・第13選挙区支部」っていうのは?
ゴースト事務所で、献金の抜け道。
「ここで注目すべきは、建設会社から献金を受け取ったとされる『自民党神奈川県第十三選挙区支部』である。自民党支部といわれると立派な組織を想像するかもしれないが、
実際には影も形もない、書類上だけの存在なのだ。 」
「では
この支部がどんな活動をしているかといえば、
何もしていない。・・・・・
政治家や後援会が企業・団体献金の受け取りを禁止されているため、抜け道として利用するために用意してあるだけなのだ。」 (
BLOGOS)

はあ?? こんなズル、許されるの?

また、
甘利氏が受け取った100万円のうち50万円は、政治資金収支報告書に記載がない。(
郷原信郎が斬る)
小沢一郎氏のときは、政治資金収支報告書の虚偽記載とかでさんざん叩かれたのにね。

この件について
郷原氏は、「議員の権限に基づく影響力を行使した」ことに当たり、「あっせん利得罪」が成立する可能性は十分にあるという。
証拠もそろってるし、なんで不起訴になったの?
そこが、どう考えてもおかしい。
「
東京地検特捜部は、URの方は家宅捜索を形だけ行っただけで、
肝心の甘利氏の事務所への強制捜査も、秘書の逮捕等の本格的な捜査は行われることなく、国会の会期終了の前日(2016年5月31日)
甘利氏と元秘書2人を不起訴処分(嫌疑不十分)とした。」(
郷原信郎が斬る)

納得できない!
法務事務次官のポストに居座り続ける黒川氏
不起訴になった後は、復活のレールを着々と歩む甘利氏・・・・・。
郷原氏は言う。
「
方針は最初から決まっていて、不起訴のスケジュールについて、政治的配慮したように思える。」

最初から決まっていた!?
「黒川にやられた」。
不起訴の方針が決まった後、
現場の検事の間ではこんなセリフが飛び交ったという。(
LITERA)

黒川ってだれ??
当時の官房長だった、黒川弘務(くろかわ ひろむ)のこと。
2016年9月5日、法務事務次官に昇進。
甘利氏が不起訴になったのって、その年の5月31日だよね。
3ヶ月後って、あまりにもあからさまじゃないの?
不起訴にしたことで、出世したんじゃない?

そう思うのが、ふつうだよな。
「法務事務次官」ということは、黒川氏は現在、法務省の事務方トップというわけだ。
郷原氏は言う。
「
今回の不起訴の直前の 5月24日に、法務省にとって最大の懸案だった『日本版司法取引』『盗聴の拡大』等を内容とする刑訴法改正案が成立したことと、
今回の甘利事件の不起訴処分との関係にも疑いの目を向けざるを得ない。」(
郷原信郎が斬る)
つまり黒川氏は、刑訴法の改正案を通してもらう代わりに、甘利氏を不起訴にしたっていうの?

らしいな。

じゃ、
甘利氏の不起訴と引き換えに成立した、「刑訴法の改正案」てなに?

「刑訴法改正案」じゃねくて、改悪案・・・つうか、
すでに今年の6月から施行されてんぞ。
まず、
取り調べの録音録画を義務化することになった。

それ、いいことじゃないの?

ところが、
対象になるのは、裁判員・裁判事件と特捜事件のみ、つまり全事件のたった3%。(
BLOGOS)

たった、それっぽっち?

その代わりに、
盗聴権限が拡大され、司法取引が認められるようになった。

司法取引って何?
仲間(共犯者)を裏切って証言すれば、あんたの刑は軽くしてあげますってことだ。

え!!「告げ口」奨励じゃん?
それを通したのが、黒川事務次官。
そんなヤバい法案を通した
見返りに、不起訴になったのが甘利氏。
官僚と政治家の取引きのせいで、政治がめちゃくちゃにされてる!!

「私が得ていた情報では、・・・継続審議となっていた
刑訴法改正案は、少なくとも、甘利問題が表面化した1月末の時点では、・・・
今国会での成立は極めて難しいと見られていた。
ところ
が、・・・
検察は甘利氏問題について捜査の動きを全くみせず、無事予算が成立するや、『刑訴法改正案の審議入り、今国会での成立の見込み』が報じられ、そして、・・・・・
刑訴法改正案が成立した直後に、甘利氏のみならず秘書までも不起訴になったのである。」(
郷原信郎が斬る)

わかりやす〜〜〜い!

「黒川官房長はなぜ、ここまで露骨に捜査潰しの圧力を加えてきたのか。実は、この
黒川官房長は、法務省内でも『自民党の代理人』といわれているほど、政界とべったりの法務官僚なのだ。」(
LITERA)

べったり・・・・・?
小渕優子・元経産相の事件が秘書の立件だけで終わったのも、黒川氏の手腕だった。(
LITERA)

「ドリル優子」も、そうだったのか!

森友の文書
改ざん問題も同じ。
あの
佐川宣寿氏が不起訴になったのだって、官邸から黒川氏に「巻き」が入っていた。
共産党の辰巳議員が入手した、国土交通省の内部文書によると、
「
官邸も早くということで、法務省に何度も巻きを入れている・・・・・」とある。(
田中龍作ジャーナル)

わかりやすすぎる・・・・!
田中龍作氏は、はっきりと名前を上げている。
「永田町関係者によると
菅・官房長官、杉田・官房副長官、今井尚哉・首相秘書官・・・
から法務省の黒川弘務事務次官に『巻き』が入ったものとみられる。」(
田中龍作ジャーナル)

そういうことか・・・。

森友事件後、永田町である噂が駆け巡った。
それは「
黒川次官と菅官房長官の間で、法務省の悲願だった共謀罪の成立とバーターで、安倍首相、昭恵夫人の疑惑に蓋をして、籠池理事長の口封じ逮捕をおこなうという密約が交わされた」。(
BIGLOBEニュース)

バーター、つまり物々交換・・・・。
なに?
今度は「共謀罪」と「籠池夫妻の逮捕」が取引きされたのか!
国民を締めつける法律を、政治家を使ってむりやり通させる官僚、そのお返しに自分たちの尻拭いをさせる政治家。

互いの
利害関係が優先されて、国民の存在はまったく無視。

実は、
黒川氏が事務次官になれたのだって、官邸のお達しなんだぜ。
法務・検察トップは、2016年7月の人事で、エースの林真琴氏を事務次官に推薦した。
ところが
官邸は、林氏と同期の黒川氏を事務次官に据えた。
甘利氏・不起訴処分の恩返しだね。
2017年、法務・検察トップは再度、林氏を事務次官に推した。
ところ
が、またしても官邸に拒否られて黒川氏の留任となった。
官邸にとって、それほど使えるヤツってことか。
「ドリル優子」事件、甘利氏の口利き疑惑、佐川氏の文書改ざん事件。
どれもこれも、不起訴処分。
「
小沢氏を政治権力の座から引きずり下ろした同じ検察が、安倍政権のもとでは、あまりに対照的な捜査姿勢を示してきたのだ。
その
背後に、黒川弘務氏という法務官僚がいる・・・。
・・・・・黒川氏は現在に至るまで法務事務次官のポストに居座り、菅官房長官の信頼を得て、
官邸と検察の間をつないでいる。」(
BLOGOS)

黒川氏・・・・もし、
その才能を善のために使っていたら、どれほど世の中のためになっていたことだろうか。
あまりにも、残念なヤツだな。
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
しれっと出世してたり、臆面もなく汚れた面を公衆の面前にさらしている。
堂々としていれば、罪が消せるとでも思ってるのだろうか。
見ている国民を、甘利にもバカにした話ではないだろうか。