注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ソルカ・ファール情報:欧米が自分たちだけ助かろうと陳腐なウクライナの暴君を利用し、プーチンは米国の偵察機撃墜を許可
転載元)
WhatDoesItMean.com 18/11/28
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ
中国の崔天凱【駐アメリカ】大使が自国とアメリカ合衆国の間の貿易紛争は世界大戦に発展しようとしていると警告してから一時間経つや否や、本日午後開かれた【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の議事録が同日クレムリンに発表されたのですが、【黙示録的】終末が近付く中でロシアが取り残されることはなさそうです。
――米国勢がロシアの主権領域上に偵察機を飛ばすことを止めるのを拒絶したのを受け、プーチン大統領がS-400大隊をクリミアへ緊急戦闘配置することを許可したことからもそれは明らかです。
――時を同じくして英国もロシアの玄関口である黒海へと戦艦を送り込みつつあり、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領も国民に対して「ロシアとの全面戦争」の警告を発しました。
――ですが欧米の大手プロパガンダ・メディアが一般市民に隠匿している真の原因とは、英国の政治家ジョージ・ギャロウェイが最も上手くまとめているように:
「弱体化し崩壊しつつある欧米の政府や指導者の危険な集合体が、自分たちだけ助かるためには、陳腐な暴君ポロシェンコと利害が一致していることに突如として気が付いた」という訣で、彼はこの戦いの明白な原因へ正確に言及し、警告しました。
当該報告書によりますと、狂った欧米の指導層が目隠しされ洗脳された市民を導こうとしている、現在の終末への道筋が最初に切り開かれたのは、2014年にオバマ=【ヒラリー・】クリントン政権が民主主義に則って選出されたウクライナ政府を力づくで転覆させた時。これを国際情報機関ストラトフォー( “影のCIA”として知られる組織)は「史上最も露骨なクーデター」と呼びました。
――【彼らは】かつて平和に満ちていたこの国家を乗っ取り、独裁的なネオナチ政府による支配を導入したのです。
ウクライナの人々は30%近くがロシア系だというのに、オバマ=クリントン政権によって違法に設置されたウクライナのネオナチ政府ときたらロシア語を禁止しようと卑劣な努力を重ね、子どもたちにロシア語で教えたり話したりするなとまで命令する始末だ、と当該報告書は続けます。
――これに対して欧米からは何らの反対も寄せられることなく、おまけに次はウクライナからネオナチが全てのユダヤ人を粛清し始めました。
――【そして】これらネオナチ連中はウクライナ【に住む】ハンガリー語を話す人々まで粛清し始めたのです。
――更にナチスドイツの指導者アドルフ・ヒットラーの生誕日だった2018年4月を皮切りに、ウクライナのネオナチは自国からロマ(欧米ではジプシーと呼ばれる)人々を根絶するという恐ろしいポグロム【=組織的な虐殺】も開始するようになりました。
デイヴィッド・アイク氏のサイトから:
第二次世界大戦でナチスドイツと戦ったロシアは、1,100万の兵士と2,000万近くもの一般市民を失ったのだと当該報告書は指摘します(対して米国はたったの40万7千人しか失っていません)。
――【この記憶から】ネオナチ勢が2014年にウクライナの権力を掌握した直後、クリミア半島に住む95%以上の人々はロシア連邦に再び加わることを投票で選択しました。自分たちも【ナチスと戦った】祖先同様に、根絶の標的にされるであろうと分かっていたのです。
――ですがロシアに再び加わるという彼らの選択は自分たちの思い通りにならないありとあらゆる投票【結果】を違法だと言ってみせる、欧米のグローバル主義のエリート連中からは未だに認められていません。
クリミアからロシア本土への唯一のアクセスは陸地に囲まれたアゾフ海【を走行する】フェリーしかなかったことから、本土よりケルチ海峡上をまたいで【クリミア】半島へと延びる37億ドル、19キロの橋の建設が開始されたのだと当該報告書は詳述しています。
――【因みにケルチ海峡は】アゾフ海と黒海とを結ぶ【水深】3.1キロから15キロの水域です。
ケルチ海峡を巡る法律問題を決定するためドイツのトリーア大学に拠点を置くEU法アカデミー(ERA)が行った国際調査により、1927年まで遡る数々の国際的な合意や法律意見や判決からしてアゾフ海は唯一ロシアのみに帰属する“閉じられた湾”だと確定したと当該報告書は記しています。
ただし1991年のソビエト連邦分解により、ウクライナはロシアとは別個の国家となったことから、“閉じられた湾”であるアゾフ海に対して権利を主張する国が一つから二つになった、と当該報告書は続けます。
――これにより2004年4月23日発効の「ウクライナ・ロシア間の国境に関するウクライナとロシア連邦による条約」【が締結される】に至り、【同条約は】2016年12月1日に国際連合事務局へ登録されました。
――ですがこの国連への登録を遡ること二箇月前の2016年9月に、未だ明らかにされていない理由からウクライナは国際仲裁を申し立て、現在も未解決のままです。
【上記の】アゾフ海条約により、2004年以降ケルチ海峡を通ってアゾフ海を行き来する全ての船舶を検分するロシアの権利は、ロシアとウクライナ間で有効であり続けたのだと当該報告書は説明します。
――これらの海域をまたいでクリミアへ巨大な橋がかけられた2018年5月以降、国の安全保障にとって決定的に重要だと考えられるようになった権利です。
――というのも【橋の】即座の破壊を訴えて、アメリカの記者に扮した英国MI6の工作員トム・ロウガンが呆れることに【以下の如く】書いてみせたのです:
「ウクライナは、この橋を少なくとも一時的に使用不能とさせるだけの空爆を仕掛けるだけの手立てがある。橋の相当な長さからして、そこを渡っている人々が犠牲となるリスクを軽減しつつ、ウクライナ空軍は攻撃をすることが可能だ。」
ロシア本土をクリミアへと繋ぐケルチ海峡上にかかった数十億ドル規模の橋を破壊するというのが口先だけでなく行動へと移り始めたのは、10月12日のことだと当該報告書は更に詳述します。ウクライナのとある“専門家”とやらが突如としてケルチ海峡の橋はいつ何時でも崩壊するだろうと宣言したのです。
――続く11月23日にはウクライナのとある将軍が、アゾフ海を巡って「ロシアとの大きな戦争」が近付きつつあると宣言しました。
――11月24日には英国のマーク・カールトン=スミス参謀総長【までも】が加わり、「【自称】イスラム国のテロリスト集団なぞより、我が国にとってはロシアの方がよっぽど大きな脅威だ」と宣言しました。
――おまけにこの3日前の11月21日には、彼は不可解にもイギリス海兵隊および英国戦艦一隻をウクライナへと送り込んできたのです。
英国やウクライナが戦争の挑発を始める準備をしていたのは、ロシアでは小学生の目にさえ明らかだったと当該報告書は言います。
――よって11月25日のモスクワ時間07時にウクライナの軍艦三隻が検分の手続きを順守せず、ケルチ海峡橋の下を強引に通過しようと試み、その全員がロシアの国境警備隊によってすぐさま拿捕されたことは驚くにあたりませんでした。
捕らえられたウクライナ海軍のヴォロディームィル・レソヴォイ三等大佐は【以下のように】供述したと当該報告書は明かしています:
――そしてケルチ海峡におけるウクライナ海軍のこの行動が挑発的だったことは充分承知していたと彼は認めましたが、これらの船をオデッサ港からマリウポリ港へと運ぶにあたって下級将校としての命令に従っていた【だけだ】とも付け加えました。
数時間前には、ウクライナの水兵ウラジーミル・ヴァリメズも逮捕され、ロシア刑法第322編第三部に従い訴追されたと当該報告書は続けます
(事前に示し合わせた個々人の集まりや組織化された集団によってなされた場合、あるいは暴力の使用や【暴力を】使用するとの脅迫を用いた場合の、違法な国境通過【に関する規定】)
――更にロシアの国境警備隊が明かしたところによると、これらウクライナ海軍の船舶の検分にて戦争への挑発を故意に引き起こすよう命じた文書が見つかった上に、【ウクライナの】兵器システムは【いつでも発砲できるように】覆いを取り外されていました。これは1982年の海洋法に関する国際連合条約、そして1998年7月31日の内水・領海・隣接地域に関するロシア連邦法11条第二部違反となります。
強姦魔が自分は挑発されたのだと犯した女性を非難したあげく、誰もが犯人側を信じてしまう事態と似たようなもので、ウクライナも欧米で【ウクライナを】支持している連中もロシアが戦争を挑発したと非難したと当該報告書は言います。
――ウクライナのネオナチ大統領ポロシェンコはすぐさま戒厳令を宣言して、ロシアの侵略に備えるよう市民に警告した上で、自国軍を完全戦闘態勢に置きました。
――ヨーロッパでは第二次世界大戦以降前例のない動きではありますが、ポロシェンコは国民の支持をすっかり失っており(彼の支持率は歴史的な低さに至りました)、負ける【こと確実な】選挙を中止にする包括的な非常権限を自身に授与する必要があったのです。
米国はウクライナに対して「助言をするのを控えるように」、とロシアは呼び掛けているのですが、ウクライナに蔓延る過激な国粋主義思想やネオナチ思想に終止符を打つようアメリカ勢に伝えたところ、米国は返答として来たるG20サミットでトランプ大統領とプーチン大統領の会談をキャンセルすると脅してきたと当該報告書は更に述べています。
――米国は「クレムリンの攻撃からアメリカの安全を防衛する2018年法」という法律で偽装しつつ、ロシアに対して戦争宣言を行なおうと準備している訣ですが、悲惨な結末【となるのは必至です】。
――結果、ロシアのドミトリー・ポリヤンスキー【国連】大使は以下のように述べ、戦争にどれほど近付いているか深刻な警告を発しました:
【国際連盟の失敗
アメリカのジャーナリストにも一人くらいはまともな精神の持ち主がいるようで、「冷静な考えが優勢であれば、ケルチ【海峡】の状況は悪化することはなかろう――だがしかし、我々は冷静な頭を持つ者たちの時代に生きているのではない」と記しています。
全面戦争へ世界が飛び込もうとする中、何が現在本当に起こっているのかというと、ロシアのコラムニストで政治分析者のオレグ・カシンが正しくも指摘したように、「最も壮観な政治相撲を取るにはアゾフ海は最も便利な場所」だという訣だ、と当該報告書はまとめていました。
――【カシンはアゾフ海なぞ】誰一人としてまともな海だとは見做したことがなく、ロシアとウクライナだけに帰属する「小さな溜め池」だと呼び、「たとえ明日、アゾフ海の表面全てが炎に包まれようが如何なる第三者の利害も影響を受けはしまい」と指摘しています。
――ですが例えばフランスのマクロン大統領にとってはパリが炎上し、彼の支持率が急落する中で、自分だけ助かるためならなんだってすると隠そうともせず、「大いに注意を逸らしてくれる存在!」とやらを提供してくれる訣です。
――【マクロンはまたしても】陳腐な暴君ポロシェンコと利害が一致していることに突如として気が付いた、脆弱で崩壊しつつある欧米の政府や指導者の危険な集合体の一員なのであって、この全員が戦争へと挑発しようとしているロシアの人々の辿った長い歴史を忘れてしまっているのですが、【今一度】思い出せるようにしてあげる必要があるのかもしれません。
パキスタン出身で英国在住の記者および活動家タリク・アリ:
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】
終末戦争に皆さんおいでませ
中国の崔天凱【駐アメリカ】大使が自国とアメリカ合衆国の間の貿易紛争は世界大戦に発展しようとしていると警告してから一時間経つや否や、本日午後開かれた【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の議事録が同日クレムリンに発表されたのですが、【黙示録的】終末が近付く中でロシアが取り残されることはなさそうです。
――米国勢がロシアの主権領域上に偵察機を飛ばすことを止めるのを拒絶したのを受け、プーチン大統領がS-400大隊をクリミアへ緊急戦闘配置することを許可したことからもそれは明らかです。
――時を同じくして英国もロシアの玄関口である黒海へと戦艦を送り込みつつあり、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領も国民に対して「ロシアとの全面戦争」の警告を発しました。
――ですが欧米の大手プロパガンダ・メディアが一般市民に隠匿している真の原因とは、英国の政治家ジョージ・ギャロウェイが最も上手くまとめているように:
「弱体化し崩壊しつつある欧米の政府や指導者の危険な集合体が、自分たちだけ助かるためには、陳腐な暴君ポロシェンコと利害が一致していることに突如として気が付いた」という訣で、彼はこの戦いの明白な原因へ正確に言及し、警告しました。
[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]
Path first paved in 2014 when the Obama-Clinton Regime violently overthrew the democratically elected government of Ukraine? https://t.co/tUCwNhJqaO@realDonaldTrump @pieroAlessio @SenateGOP @GOPLeader @GOPChairwoman @PressSec @seanhannity @JudicialWatch @TuckerCarlson @RandPaul pic.twitter.com/z7MaKnqzBe
— Mary Burgess (@Mary_Burgess) 2018年11月28日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
優生思想をこじらせたウクライナのネオナチを欧米は応援
当該報告書によりますと、狂った欧米の指導層が目隠しされ洗脳された市民を導こうとしている、現在の終末への道筋が最初に切り開かれたのは、2014年にオバマ=【ヒラリー・】クリントン政権が民主主義に則って選出されたウクライナ政府を力づくで転覆させた時。これを国際情報機関ストラトフォー( “影のCIA”として知られる組織)は「史上最も露骨なクーデター」と呼びました。
――【彼らは】かつて平和に満ちていたこの国家を乗っ取り、独裁的なネオナチ政府による支配を導入したのです。
ウクライナの人々は30%近くがロシア系だというのに、オバマ=クリントン政権によって違法に設置されたウクライナのネオナチ政府ときたらロシア語を禁止しようと卑劣な努力を重ね、子どもたちにロシア語で教えたり話したりするなとまで命令する始末だ、と当該報告書は続けます。
――これに対して欧米からは何らの反対も寄せられることなく、おまけに次はウクライナからネオナチが全てのユダヤ人を粛清し始めました。
――【そして】これらネオナチ連中はウクライナ【に住む】ハンガリー語を話す人々まで粛清し始めたのです。
――更にナチスドイツの指導者アドルフ・ヒットラーの生誕日だった2018年4月を皮切りに、ウクライナのネオナチは自国からロマ(欧米ではジプシーと呼ばれる)人々を根絶するという恐ろしいポグロム【=組織的な虐殺】も開始するようになりました。
Neo-Nazis, Blackwater in Ukraine and US State-Funded ‘Independent’ Media: http://t.co/FNZFL9xR4g pic.twitter.com/nNHCtM8kkq
— David Icke (@davidicke) 2015年4月10日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
デイヴィッド・アイク氏のサイトから:
左上「企業お抱えの兵士で欧米メディアのプロパガンダ推進者、ネオナチ」
下中央「ウクライナにおける米国クーデターの裏側にいた真の勢力」
ケルチ海峡を巡るこれまでの慣行と条約
第二次世界大戦でナチスドイツと戦ったロシアは、1,100万の兵士と2,000万近くもの一般市民を失ったのだと当該報告書は指摘します(対して米国はたったの40万7千人しか失っていません)。
――【この記憶から】ネオナチ勢が2014年にウクライナの権力を掌握した直後、クリミア半島に住む95%以上の人々はロシア連邦に再び加わることを投票で選択しました。自分たちも【ナチスと戦った】祖先同様に、根絶の標的にされるであろうと分かっていたのです。
――ですがロシアに再び加わるという彼らの選択は自分たちの思い通りにならないありとあらゆる投票【結果】を違法だと言ってみせる、欧米のグローバル主義のエリート連中からは未だに認められていません。
クリミアからロシア本土への唯一のアクセスは陸地に囲まれたアゾフ海【を走行する】フェリーしかなかったことから、本土よりケルチ海峡上をまたいで【クリミア】半島へと延びる37億ドル、19キロの橋の建設が開始されたのだと当該報告書は詳述しています。
――【因みにケルチ海峡は】アゾフ海と黒海とを結ぶ【水深】3.1キロから15キロの水域です。
ケルチ海峡を巡る法律問題を決定するためドイツのトリーア大学に拠点を置くEU法アカデミー(ERA)が行った国際調査により、1927年まで遡る数々の国際的な合意や法律意見や判決からしてアゾフ海は唯一ロシアのみに帰属する“閉じられた湾”だと確定したと当該報告書は記しています。
ただし1991年のソビエト連邦分解により、ウクライナはロシアとは別個の国家となったことから、“閉じられた湾”であるアゾフ海に対して権利を主張する国が一つから二つになった、と当該報告書は続けます。
――これにより2004年4月23日発効の「ウクライナ・ロシア間の国境に関するウクライナとロシア連邦による条約」【が締結される】に至り、【同条約は】2016年12月1日に国際連合事務局へ登録されました。
――ですがこの国連への登録を遡ること二箇月前の2016年9月に、未だ明らかにされていない理由からウクライナは国際仲裁を申し立て、現在も未解決のままです。
KERCH STRAIT - SEA 0F AZ0V
— MAX MEDIEVAL (@MaxMedieval) 2018年11月29日
H0ST1LE ACT10NS BY UKR.https://t.co/8n3k2stkUy pic.twitter.com/Y3xfqRU7rT
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【※ウクライナ、クリミア半島とロシアにがっつり囲まれたアゾフ海、そして外の黒海に対する三者の領海と排他的経済水域。クリミアに関してはロシアが主張している範囲ですが……確かにこれだとウクライナは外に出るためにロシアにお伺いを立てねばなりませんな。】
橋を破壊したい病
【上記の】アゾフ海条約により、2004年以降ケルチ海峡を通ってアゾフ海を行き来する全ての船舶を検分するロシアの権利は、ロシアとウクライナ間で有効であり続けたのだと当該報告書は説明します。
――これらの海域をまたいでクリミアへ巨大な橋がかけられた2018年5月以降、国の安全保障にとって決定的に重要だと考えられるようになった権利です。
――というのも【橋の】即座の破壊を訴えて、アメリカの記者に扮した英国MI6の工作員トム・ロウガンが呆れることに【以下の如く】書いてみせたのです:
「ウクライナは、この橋を少なくとも一時的に使用不能とさせるだけの空爆を仕掛けるだけの手立てがある。橋の相当な長さからして、そこを渡っている人々が犠牲となるリスクを軽減しつつ、ウクライナ空軍は攻撃をすることが可能だ。」
ロシア本土をクリミアへと繋ぐケルチ海峡上にかかった数十億ドル規模の橋を破壊するというのが口先だけでなく行動へと移り始めたのは、10月12日のことだと当該報告書は更に詳述します。ウクライナのとある“専門家”とやらが突如としてケルチ海峡の橋はいつ何時でも崩壊するだろうと宣言したのです。
――続く11月23日にはウクライナのとある将軍が、アゾフ海を巡って「ロシアとの大きな戦争」が近付きつつあると宣言しました。
――11月24日には英国のマーク・カールトン=スミス参謀総長【までも】が加わり、「【自称】イスラム国のテロリスト集団なぞより、我が国にとってはロシアの方がよっぽど大きな脅威だ」と宣言しました。
――おまけにこの3日前の11月21日には、彼は不可解にもイギリス海兵隊および英国戦艦一隻をウクライナへと送り込んできたのです。
英国やウクライナが戦争の挑発を始める準備をしていたのは、ロシアでは小学生の目にさえ明らかだったと当該報告書は言います。
――よって11月25日のモスクワ時間07時にウクライナの軍艦三隻が検分の手続きを順守せず、ケルチ海峡橋の下を強引に通過しようと試み、その全員がロシアの国境警備隊によってすぐさま拿捕されたことは驚くにあたりませんでした。
捕らえられたウクライナ海軍のヴォロディームィル・レソヴォイ三等大佐は【以下のように】供述したと当該報告書は明かしています:
――そしてケルチ海峡におけるウクライナ海軍のこの行動が挑発的だったことは充分承知していたと彼は認めましたが、これらの船をオデッサ港からマリウポリ港へと運ぶにあたって下級将校としての命令に従っていた【だけだ】とも付け加えました。
数時間前には、ウクライナの水兵ウラジーミル・ヴァリメズも逮捕され、ロシア刑法第322編第三部に従い訴追されたと当該報告書は続けます
(事前に示し合わせた個々人の集まりや組織化された集団によってなされた場合、あるいは暴力の使用や【暴力を】使用するとの脅迫を用いた場合の、違法な国境通過【に関する規定】)
――更にロシアの国境警備隊が明かしたところによると、これらウクライナ海軍の船舶の検分にて戦争への挑発を故意に引き起こすよう命じた文書が見つかった上に、【ウクライナの】兵器システムは【いつでも発砲できるように】覆いを取り外されていました。これは1982年の海洋法に関する国際連合条約、そして1998年7月31日の内水・領海・隣接地域に関するロシア連邦法11条第二部違反となります。
Putin Authorizes US Spy Plane Takedown After West Uses Tin-Pot Ukrainian Tyrant To Save Their Own Skins https://t.co/zTocSLR2UG pic.twitter.com/TDDIjBm4oY
— Editor (@impiousdigest) 2018年11月28日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
2018年11月25日、ロシアの国境警備隊はウクライナ海軍の船舶(上の写真の左側二隻と中央の一隻)を拿捕しました
人の話を聞かない欧米とウクライナ
強姦魔が自分は挑発されたのだと犯した女性を非難したあげく、誰もが犯人側を信じてしまう事態と似たようなもので、ウクライナも欧米で【ウクライナを】支持している連中もロシアが戦争を挑発したと非難したと当該報告書は言います。
――ウクライナのネオナチ大統領ポロシェンコはすぐさま戒厳令を宣言して、ロシアの侵略に備えるよう市民に警告した上で、自国軍を完全戦闘態勢に置きました。
――ヨーロッパでは第二次世界大戦以降前例のない動きではありますが、ポロシェンコは国民の支持をすっかり失っており(彼の支持率は歴史的な低さに至りました)、負ける【こと確実な】選挙を中止にする包括的な非常権限を自身に授与する必要があったのです。
米国はウクライナに対して「助言をするのを控えるように」、とロシアは呼び掛けているのですが、ウクライナに蔓延る過激な国粋主義思想やネオナチ思想に終止符を打つようアメリカ勢に伝えたところ、米国は返答として来たるG20サミットでトランプ大統領とプーチン大統領の会談をキャンセルすると脅してきたと当該報告書は更に述べています。
――米国は「クレムリンの攻撃からアメリカの安全を防衛する2018年法」という法律で偽装しつつ、ロシアに対して戦争宣言を行なおうと準備している訣ですが、悲惨な結末【となるのは必至です】。
――結果、ロシアのドミトリー・ポリヤンスキー【国連】大使は以下のように述べ、戦争にどれほど近付いているか深刻な警告を発しました:
【国際連盟の失敗
・第一次世界大戦の後でヴェルサイユ条約によって創設された国際連盟は、いかなる侵略国家をも阻止すべく全ての国が結束して世界平和をもたらす筈だった。
・1919年にアメリカやソビエト連邦といった国々が加盟を拒んだことから国際連盟は破綻した。
・1930年代にはドイツと日本も国際連盟から脱退した。
・国際連盟はイタリアがエチオピアへ侵攻したのも、ドイツが軍隊を再建していたのも、日本が満洲や中国を侵略したのも、何ら阻止しようとはしなかった。】
池一つで大騒ぎしてますが、歴史をお勉強しましょう
アメリカのジャーナリストにも一人くらいはまともな精神の持ち主がいるようで、「冷静な考えが優勢であれば、ケルチ【海峡】の状況は悪化することはなかろう――だがしかし、我々は冷静な頭を持つ者たちの時代に生きているのではない」と記しています。
全面戦争へ世界が飛び込もうとする中、何が現在本当に起こっているのかというと、ロシアのコラムニストで政治分析者のオレグ・カシンが正しくも指摘したように、「最も壮観な政治相撲を取るにはアゾフ海は最も便利な場所」だという訣だ、と当該報告書はまとめていました。
――【カシンはアゾフ海なぞ】誰一人としてまともな海だとは見做したことがなく、ロシアとウクライナだけに帰属する「小さな溜め池」だと呼び、「たとえ明日、アゾフ海の表面全てが炎に包まれようが如何なる第三者の利害も影響を受けはしまい」と指摘しています。
――ですが例えばフランスのマクロン大統領にとってはパリが炎上し、彼の支持率が急落する中で、自分だけ助かるためならなんだってすると隠そうともせず、「大いに注意を逸らしてくれる存在!」とやらを提供してくれる訣です。
――【マクロンはまたしても】陳腐な暴君ポロシェンコと利害が一致していることに突如として気が付いた、脆弱で崩壊しつつある欧米の政府や指導者の危険な集合体の一員なのであって、この全員が戦争へと挑発しようとしているロシアの人々の辿った長い歴史を忘れてしまっているのですが、【今一度】思い出せるようにしてあげる必要があるのかもしれません。
A-Z Quotesはシャンティ・フーラが挿入
パキスタン出身で英国在住の記者および活動家タリク・アリ:
「欧米では、共産主義の崩壊とソビエト連邦の破綻以来、公的な文化でも私的な文化でも一致団結して排斥しようとした規範は歴史だった。」
【※2002年こちらのインタビューで、アリ氏は現代の欧米市民が歴史を知らなさ過ぎると嘆いています。だからこそお上に都合良く洗脳されてしまうのでしょう。
ということでソルカ・ファール女史は、ロシア人がどれだけ果敢にナチスと戦ったか忘れていると痛い目に遭いますわよ、と忠告しているようです。】
ということでソルカ・ファール女史は、ロシア人がどれだけ果敢にナチスと戦ったか忘れていると痛い目に遭いますわよ、と忠告しているようです。】
2018年11月28日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYとGFDLによって許可取得済。
[註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]
[註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]
[註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
ただ私は今回の地図を見るまで、あんまり水域の重要性を考えていなかったのですよねー。ウクライナにとって致命傷だわこりゃ、と納得しました。でもこれまでロシアは事前通告さえしたら、毎回すぐに通してくれてたみたいですよ。
写真も掲載されています。ウクライナ海軍の船ちっちゃ! ロシア国境警備隊の船の立派なこと! 武器はたんまり詰め込んでたらしいですが、よく向かってったなー。人間魚雷として切り捨てられた下級士官はロシアに亡命した方がいいのでは。
そしてポロシェンコの支持率ご存知ですか、ジェイク・モルフォニオス氏の解説によると僅か7%。来年3月の大統領選で負けるのは必至だそうです。
記事タイトルは、同じくモルフォニオス氏によるとRQ-4 グローバルホークだのRC-135VだのP-8Aポセイドンだのというデカい偵察機を米軍が只今ケルチ海峡上空で飛ばしているからです。表向き米露の対決が激化しているように見せて、イギリス軍やフランス軍やNATO軍を牽制しているのかもしれません(※シリア紛争も相俟って、地中海東側にうじゃうじゃ湧いているため)。
そして相変わらず人気ですねぇ、黙示録の終末思想。ロシアやイスラム圏も含めて向こうの社会が厄介なのは、悪人も善人も聖書という土台に立たずして物事を進められないこと。ホント、あの洗脳宗教だけは根っこからどうにかしないと、人類の未来はないような気がします。