9/11東京駅フラワーデモに被害当日の服装で参加された伊藤詩織さん「どんな服や下着を着ていても性的同意にはならない」

竹下雅敏氏からの情報です。
 ツイッター上に、電車内で痴漢の被害に遭っている女性をさり気なく助けるアイデアなどが流れ、違和感なく賛同されているのを見ると、世の中にはこれほどまでに性暴力が日常的に起きているのかと暗澹となります。女性たちは危険を承知で街に出かけなければならない。声を上げることができないまま性暴力に苦しむ女性は想像以上に多いと理解できたきっかけが「フラワーデモ」でした。2019年3月に全国の地裁で次々と出された性暴力を容認するひどい判決に「もういやだ」と居ても立ってもいられない多くの女性が集まって始まりました。集まった女性たちの訴えを聞くと「ここは本当に日本なのか」と耳を疑うようなものがたくさんあり、この状況に司法はもちろん社会は疑いすら持っていない。私たちが声を上げて安全な住み良い社会に変えたいという切実な願いのもと、手に手に花を持った女性たちが集まりました。
 4月11日、最初の東京駅前のデモには400〜500人もの人が集まりました。この時、伊藤詩織さんはコメントを寄せられ「あなたは何も悪くない、あの時あなたがとった行動はベストだった」この言葉をご自身にも世の中の女性にも言い聞かせておられるようでした。
 そして9月11日、この日のフラワーデモに伊藤詩織さんは、被害に遭った当日に着ていた服をまとって初めて参加されました。この覚悟。当時を思い出させる辛い服をあえて選ばれたのは、世の中の「あなたの着ていた服が悪かった」「挑発的だった」「下着がこうだったから」と被害者に暗黙の「同意」があったかのような、落ち度があったかのような圧力が強かったことへの静かな抗議でした。
落ち着いた品の良い装いでしたが、たとえそれが派手な華やかな服であったとしても、それは「同意」にはならない。「何が同意か」日本の法律に明確な規定が無いために被害者がどれほど抵抗したか証明を求められ、多くが抵抗すらできない現実を無視され、社会が性犯罪を許してしまっているような気がする、と淡々と語られました。
「どんな服を着ていても、どんな下着をつけていても、どんな状況に置かれても、同意がなければ同意ではない。」
 女性が大切に尊重される世の中は、子供も男性も幸せな社会になるはずです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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どんな服や下着を着ていても性的同意にはならない。「#私がそれを着たいから」に込めた思い
引用元)
(前略)
彼女は9月11日夜、性暴力に抗議し、被害者の連帯を訴える「フラワーデモ」に参加し、初めてマイクを握った
この日、被害に遭ったという日に着ていた服を身にまとい聴衆の前に立つと、メッセージを伝えた。
どんな服や下着を着ていても、どんな状況に置かれても、同意がなければ同意ではありません




デモは今年3月、性暴力事件の無罪判決が相次いで報道されたことを受けて始まった
(中略)
マイクを握った伊藤さんは「今日、一番お話したいことがあって、それは性的同意についてです」と話を始めた。
(中略)
「被害に遭うことなんて、全く予想せず、想像もできないことだと思います。誰も被害を予想して着ているわけではないので、どんな服を着ていても、下着であっても、絶対にそれが同意になるわけがないですよね」

どんなに飲んでしまっても、どんな場所に行っても、どんな時間に歩いていても、それは性的同意とはみなされません
(中略)
そのうえで、日本の法律の問題点を指摘した。

「まだ日本の今の法律では、『何が同意か』の部分が抜けてしまっているがために、どれくらい暴行を受けたのか、どれくらい戦ったのかを証明できなければ、被害だと認めてもらうことができないことが多くあります」
「でも、そんなことを言ったら、この犯罪を許してしまっている。犯罪は起きてもしょうがないことだと社会に言われているような気がします」
(中略)


(中略)
前述のアイルランドの裁判では、被害に遭った少女が着用していた下着が引き合いに出されために抗議運動が広がった。

女性たちは怒り、Twitterで抗議を示すために、世界各国からハッシュタグ『#ThisIsNotConsent(これは同意ではない)』とともに下着の投稿が相次いだ
(中略)


(以下略)

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