安倍政権下では台風被災地の千葉は自己責任にされてしまう 〜 遅きに失した閉会中審査は武田防災担当大臣のスキャンダル隠しか

 9月9日に千葉県に上陸した台風15号の被災発生から一ヶ月になるというのに、被災地千葉では復旧どころか半壊家屋の雨による二次災害まで広がっています。農林水産業の被害は東日本大震災を超えたと報じられています。
 10月1日にようやく開かれた閉会中審査は、武田防災相の責任逃れの原稿朗読答弁ばかりで一向に救済へ向けての意志が感じられないものでした。審議内容の問題点をLITERAが伝えていますが、非常災害対策本部すら置かず、異常な長期停電やブルーシート不足を放置しておきながら、国としてベストを尽くしていたという態度、農業共済に加入していない被災者へは「モラルハザード」を理由に自己責任と言い放ち、極め付けは、被災後ずっと千葉県のために尽力していた小西洋之議員により被災地の惨状が語られ、今なお至急のブルーシート対策が必要なことを中心に何度も何度も大臣の指示を願い要求しましたが、大臣からの具体的な回答はなく、ついに小西議員は怒りを込めて「史上空前の失策」と非難しました。「自衛隊の方々は本当によく頑張って下さっている」と具体的な支援を紹介し、彼らを現地に送ろうとしないなど国も千葉県も緊急対応を今なお怠っていることを明らかにしました。
 LITERAでは、初動の遅れや緊急の災害対応をせずに内閣改造にうつつを抜かし、災害対応のための関係閣僚会議すら開催しなかった内閣の無能に加えて、新内閣がグズグズと国会を開かずにいたのは、実は武田防災担当大臣のスキャンダルを追求されたくなかったからだと指摘しています。「暴力団関係者や反社会的勢力との関係」が報じられるような人間が担当大臣だからですが、思えば安倍首相も同じではないか。
 千葉の市井の人々のコメントを見ると、今だに続く惨状に呆然とする様が伝わってきます。熊本で、広島で見た悪夢がここでも繰り返されます。安倍政権は国民を救わない。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)











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安倍内閣“反社大臣”武田防災相が千葉災害に冷酷発言連発!「被害拡大は千葉が台風に慣れてないから」「災害に備える努力を」
引用元)

(前略) 実際、災害発生前日の先月8日には関係閣僚会議を開催する動きがあったというのに「大きな被害は出ない」として見送りにしていた上、9日には官邸幹部との会議で「2、3日で復旧するだろう」という見方を共有していたと、9月13日放送の『NEWS23』(TBS)が報じている。つまり、関係閣僚会議を見送り、被害発生後も甘い見通しで危機意識を持てず、被災地無視で内閣改造まで実施したという「危機管理の欠如」を認めるわけにはいかないために、〈大臣の所管に拘らず、国務大臣としての立場から自由で忌憚のない意見交換を行う場〉(内閣官房資料より)でしかない閣僚懇談会を、西村官房副長官はさも重要な場であるかのように取り繕っただけなのだ。

 そもそも、この閉会中審査にしても、もっと早くおこなえたはずなのだ。しかし、きょうまで開催が遅れたのも、与党の要求があってのことだったという。
(中略)
(中略)その理由は「(9月)27日で千葉県は停電解消見通し、1つの区切りを終わらせてから開会でいいのでは」というものだ。

(中略)じつはこれには別の理由があるのではと永田町では囁かれていた。その別の理由とは、“スキャンダル追及からの逃亡”だ。
 というのも、内閣改造直後の9月13日に「週刊朝日」Web版が、そして19日には「週刊文春」(文藝春秋)が、武田防災担当相をめぐる元暴力団関係者や反社会的勢力との関係について報道をおこなっていた。この追及を受けたくないために、自民党が閉会中審査の開催を延ばしたのではないか──そんな見方が出ていたのだ。
(以下略)

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