世界的に極めて珍しい行事、運動会

もう、2月だなあ。

2月というとゆううつな季節・・・思い出すなあ、苦しかったこと。

受験か?

それよりも、苦しかったこと。

なんだそりゃ?

マラソン。
冬になると、体育はいつもマラソンで、長距離走らされたし、中学ではマラソンのほか、20キロ以上歩く遠足もあったし。

マラソン、苦しいよな。
冷たい空気を吸い込んで、鼻の中が乾燥して痛くなって。

ぼくなんか、吐く息がナマ臭い、血の臭いになってくるんだよ。

そいつは、肺の臭いだ。

でも、ヘトヘトに疲れた帰り道、友だちの家で出してもらった、粕ぜんざいがおいしかったなあ。

そういう時は、格別だな。
しかし
昨今は、保育園でもマラソンさせてるの見かけるぜ。

ハアハアする運動だけが体力作りになるとは、思わないね。
体育ってヤツは、随意筋しか訓練しねえからな。

整体の大家、野口晴哉も嘆いてたよ。
とっさに役立つ運動能力は、随意筋じゃなくて不随意筋だって。

たしかに、ケガするかしないかは、無意識の動きにかかってるしな。

しかし、野口晴哉の嘆いた
昭和初期から今に至るまで、何も変わってないなんてねえ。
そういう旧態然としたものが多いね、日本は。
日本の教育は、いまだに軍隊式だからなあ。
「そもそも
運動会は日本、あるいは日本が植民地化していた台湾などだけで行われる、世界的には極めて珍しい行事だ。欧米などではない。元来は、旧日本軍の軍事教練だった。」(
Business Journal)

世界的に珍しい行事・・たしかに、そう言われてみるとそうかもしれない。
アメリカから来た女の子が見た、日本の運動会の開会式。
「数百人の生徒が一列に並んで、ザッザッと
整然と行進するのは、もう軍隊ね。
アメリカでの学校で、あんなの見たことがない」
(
ゆかしき世界)

やっぱ、軍隊かあ〜。

「
集団で演技、ピラミット、組体操などは、中国共産党や北朝鮮が国家行事の出し物でやるマスゲームを非常に強く連想させます。(私はそのものだと思っております)」(
BLOGOS)

やっぱ、中国共産党や北朝鮮かあ〜。
そう言えば「人間ピラミッド」、問題になってたよね?

2016年、全国で初めて「人間ピラミッド」を禁止したのは大阪。八尾市の中学校で、10段ピラミッドが崩れて1人が骨折、6人がけがをしたのがきっかけ。
(
Business Journal)

10段って??? サーカスじゃあるまいし。
小学校、中学校の多くの子どもたちが、「人間ピラミッド」でケガをしている。
子どもに後遺症が残った保護者が、学校を訴えてるそうな。

それなのに、どうしてやめないの?

かんなママの
「ままぴよ日記」によると、
海外の学校では子どもたちの自主性が尊重されていて、日本の子どもたちよりも幸せそうに見える。
大リーグに行って正解だったダルビッシュ有
プロ野球選手も、大リーグに行くとギャップに戸惑うらしいよ。
シカゴ・カブスのダルビッシュ有は、あちらの水が合ってるみたいだけどね。
ダルビッシュ 有

やっぱ、外国の血が入ってるからかな。

彼は、言いたいことを言うタイプだしね。

日本のプロ野球選手らしくねえよな。
ダルビッシュ、こんなこと言ってるよ。
「ヒーローインタビューではいい子ちゃんになって、みんな同じようなことを言うわけじゃないですか? ・・でも、
裏ではみんな、文句を含めていろいろと言っている。
もう、嘘というか詐欺というか。
」(
Yahoo!ニュース)

たしかにヒーローインタビュー、言うことみんな同じで、つまんねえな。
メディアについても、苦言を吐いている。
「一番求めたいのは、嘘をつかないということですね。一番大事なのは嘘をつかないことですね。嘘を書くのは絶対にダメだと思う。
」
(
REALSPORTS)

メディアは、ウソつきだからな。
しかし、選手がウソついて、メディアがウソついた結果が、昨今の野球人口の減少だ。

少子化もあるけど、今までの軍隊式根性論じゃ、若い人はついてこないよ。
ダルビッシュも言ってる。
「今の監督やコーチなんて、本当に時代遅れの人たちばっかりですから。・・とにかく走り込んで根性を鍛えて、先輩からのしごきにも耐えて、だらこそ今の自分がある、と思っている人たち」。(
REALSPORTS)
「自分の
高校時代もそうでしたよ。監督は神様であり、監督の言っていることはすべて正しいし、
部員はみんな、監督には絶対服従のスタンスで臨んでいたので。」 (
Yahoo!ニュース)

上下関係? 主従関係? 絶対服従?・・・封建時代かよ?

サムライ・ジャパンとか言ってるから、きっと封建時代が目標なんだよ。

でも外国は、封建時代目指さなくても、一流の選手が育っている。
ダルビッシュ「アメリカには根性論のような考え方がないのに、なぜそんなに優秀な人材が生まれるのか。それってきっと、人生でたくさん訪れる
苦しい場面を乗り越えていくための打開策を、自分自身で考えているからだと思うんですよね。
」(
Yahoo!ニュース)

自分自身で考える・・ここだな、日本人の苦手なこと。
何が正しいのか、自分で考えて行動することは人間として基本だけど、
ダルビッシュ「日本人ってそれができないんですよね。・・『日本は日本』『日本人は日本人』と定めすぎてしまい、いろいろな可能性を閉ざしてしまっていると思いますね。
」(
Yahoo!ニュース)

「日本人」という固定観念に縛られて、自分の可能性を閉ざしている・・か。
ダルビッシュ「変えるのが怖いんですよ、日本人は。基本的に変化をものすごく恐れる。現状を変えなければ、今の状態を維持できるわけですからね。
」(
Yahoo! ニュース)

わかる、わかる〜う!
まちがっても政党とは呼べないような
自民党を、ここまでのさばらせたのは、変えることをコワがる日本人だ。

また
ダルビッシュは、高校野球の予選の開会式はいらないと言う。

予選に開会式なんかあるんか?
「予選の開会式とか、誰がやりたいと思うんですかね? 暑い中、軍隊みたいに整列して、誰だかわからないおっさんの話をじっと聞いているわけですよ。僕自身、聞いたことは何一つ覚えていないですからね。ということは、意味がないことなんですよ。話の最後に『頑張ってください』と言われるけど、そんなこと言われなくたってみんな頑張るじゃないですか?
これほど無駄な時間があるものかと思ったわけです。
」(
Yahoo! ニュース)

プッ!! 高野連が聞いたら、気絶しそう!

ま、本戦の開会式は、テレビに映るからしょうがないけど、それも問題アリアリでね。
高校野球の開会式の入場行進、見てておかしくない?
「両手で拳を握り、前方へ振り出す腕は 肩の高さ(90度)まで上げ、握った手の平を真下に向けて拳を突き出すようにして歩く。」(
Camerata di sport)

おおう! イチローの出た名門、愛工大名電だな。
オイッチニ!オイッチニ!

旧帝国陸軍? う・・キモい。

こんなムダな儀式、いらなくない?
ダルビッシュは、閉会式のスピーチもかったるいと言う。
「こっちは疲れてヘトヘトの中、閉会式でも話を聞かされるんですよ。高野連の会長か、誰だか覚えていませんけど。僕はこういった性格で・・遠慮なくあくびをしたりね。
そうしたら、そのあくびが生放送に映ってしまい、ものすごくぶっ叩かれた記憶があります。」(
Yahoo! ニュース)

あくびして、ぶっ叩かれた?
生理現象に暴力かい?! どうゆう世界だ?!

彼は、大リーグに行って正解だったよ。

井の中のカワズ・ジャパン、いつになったら変わるんかい?
ガマンしながら、運動させられる子どもたちがかわいそうだ。
教師に必要なのは人格
でも、指導者が変われば、子どもたちも変わる。
こないだの「奇跡のレッスン」、良かったよ〜!
スペインのハビエル・フェルナンデス、ピョンチャン・オリンピックの銅メダリストが、子どもたちをコーチしたの!

おおう! いい顔しちょるなあ。
なんでまた、青森県八戸市のフィギュア・クラブで教えたん?
有名選手がほとんど来ないとこだからね。
フェルナンデス自身、「フィギュア不毛の地」スペインで苦労したから、共感できるところに来てくれたんだ。

教え方はうまいんか?

子どもたちは、有名な人に見てもらうんで、ガッチガチに緊張してるし、
ことばは通じないし、彼自身、現役を引退したばっかりで、コーチとしては新米だし。
「大人ならわかってもらえるが、
なんて言えば子どもにわかるんだろう?」って悩んでた。

ふむふむ・・・ことばの壁は大変であろう。

だけどね、
あの番組でいつも感動するのが、ビフォーアフターだよ。
子どもたちのスケート技術はかなりのレベルだけど、
はじめのうちは、まるで「お能?」みたいなスケートで・・。

東北は寒いから、しゃべる時さえ、口もほとんど動かさねえしなあ。

そうなの、ほとんど能面で、無表情。
だけど、
そんな無表情が・・・
ラストはこうなったんだよ!

なぬ?!
すげえ、明るいじゃん! 楽しそうじゃねえか!
彼らの凍った表情を溶かしたのは、彼の人柄、そして持ち前の明るさだね。
子どもは、いい人に接するだけで、即、変わるもんな。

ほんと、
教師に必要なのは人格だとつくづく思ったよ。
最初は自信のなかった子どもたちが、徐々に自信をもち、自分を出して、楽しそうに滑る姿はすばらしかった。
子どもたちを緊張から開放し、本来の能力を引き出す。
たった、それだけのことが、日本の教師はヘタだよなあ。

まあ、そこまでの技術を教え込んだ先生たちも、偉いとは思うけどね。
それ以上が、どうしても日本の先生には教えられない。

自分の頭で考え、自分の感情を見つめて、それを表現する。
先生自身も、苦手分野だからな。
教えることが技術的なことばかりだと、みんな完璧にやろうとして、ギクシャクする。

体がガチガチになって、持ってるものが出せなくなり、自信もなくしちまう。
そんなガチガチを緩ませて、持っている能力を発揮させるのが、名コーチだよ。
失敗したら、自分の頭で考え、解決させる。
そして、
自分を信頼させる。
それができる日本の先生、コーチ、どれくらいいるんだろうか?

日本の体育会系の指導者は、ヒデえのばっかしだもんなあ。

不祥事ばっかしだもんね。

ひと頃、お騒がせの日大アメフト部の内田前監督は、騒ぎから逃げて入院。
レスリングの伊調選手にパワハラの、栄和人氏もすぐに入院。
逃げてばかりの情けねえヤツらばかり!

こんな人たちに、人を導く資格なんてないよ。

お山の大将で、誰も逆らわないから、よっぽどメンタル弱いんだろうな。
子どもの教育に携わる人たちは、まず、自分が大人になってないとダメだね。
教師やコーチ、指導者は、とにかく人格者でねえと務まらん。

人格者なら、軍隊的な教え方なんてしない。

子どもたちのために、変えるべきところはどんどん変えていく。
子どもたちのためだけを考えたレッスン。
そんな「奇跡のレッスン」が、日常になるといいなあ!!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
中でも「奇跡のレッスン」は毎回、世界の超一流指導者が来日して、子どもたちに1週間余りの集中レッスンをする番組。
見終わるといつも、顔がビショビショになってしまいます。