最近みぃが通い始めた接骨院で、塩に関する興味深い本を見つけたんだ。
奇跡を起こす「キントン海水療法」のすべて(木村一相/著 ヒカルランド/発行)
インターネットでも、著者の木村一相さんの文章が掲載されていて、これを読めば、自然塩の重要性がわかると思う。
100年ほど前、フランスのルネ・カントンは血液と同じ濃度の海水を静脈注射することで、様々な原因の重病人を回復させた。
①チフス
犬を使った実験で、一度目は海水を大量に注入し血液と入れ替えてしまうという実験で、一時的に元気がなくなったものの、5日後には元気を取り戻す。二度目は「カントンの犬」と呼ばれる公開実験の「血液を抜き取り海水を入れる」というもので、角膜反応が消滅し、血液を抜き取るのが不可能になるまで抜き取り、海水を注入した。4日間は衰弱していたものの、その後急激に赤血球、白血球が増加、次第に元気を取り戻し、5年後事故死するまで生きたという。
海水注入により白血球の増加、感染に対する抵抗、急速な回復、赤血球の急速再生が確認されるとともに、白血球が海水に浸された中で正常を保つことも証明している。
待合室の書棚にあった本にもう一冊、日本人には塩が足りない(村上讓顕/著 東洋経済新報社/発行)も著者自身の体験から書かれた、とても参考になる本ですね。以下この本から気になった一部分をご紹介します。
1998年イギリスの医学誌「ランセット」に掲載された論文に、「食塩の摂取量と死亡率の関係」があり、25歳〜75歳の成人21万人にアメリカで行われた「国民栄養調査」を元に書かれています。食塩摂取量別に4グループに分けてみると、最も食塩を多く食べていたグループが一番長生きをしていて、最も少なかったグループが短命だったそうです。
また、1953年アメリカのメーネリーによる実験で、ネズミに通常の20倍もの塩を毎日6ヶ月間与え、1%の塩水しか与えない状態で、10匹のうち4匹が高血圧で死んだことから、塩が高血圧の原因との結論付けがされ、世界に広まったそうです。
しかしこれに疑問を持たれた元・名古屋市立大学教授の青木久三先生(高血圧学会最高賞といわれるチバ賞受賞)は、高血圧になったネズミを4グループに分け塩分摂取量を変えた実験で、いずれも血圧に変化がなく、塩が高血圧の原因ではないことを証明されています。
つまり塩を減らしても血圧は下がらないのです。
青木先生が著書:逆転の健康読本(PHP研究所)の中で、
「人間は海から生まれてきた動物です。血液の成分だって、驚くほど海水のそれと似ています。すなわち人間は1%の塩漬け生物であるともいえるのです。それが塩なしで生きられるはずはありません」
「塩は元気の源」
「塩のもう一ついいところは、余分な塩は体内にとどまることなく、汗や尿になって水とともに体外に排出されること」
「減塩信仰が新しい病気『塩なし病』を生み出している」
と述べられています。
日本では、昭和46(1971)年、法律により塩田が廃止され「イオン交換膜法」に切り替えられたことで、少量・微量のミネラルが不純物として排除された塩化ナトリウム99%以上の『食塩』(商品名)を食べるようになりました。
この純度の高い食塩(塩化ナトリウム)を排泄できる水分量とのバランスが高血圧に関係し、脂肪や糖でドロドロに粘った血液や血管に付着し狭くしていることが高血圧の根本原因です。
本来の自然塩は血圧を平常に保つ働きがあるそうです。自然塩は高血圧を引き下げ、低血圧は引き上げるということです。
一度熱中症になったことがあったけど、水はよく飲んでいたのに、体に吸収されていなくて、全部吹きもどしてしまった。その原因も塩不足にあったんだ。
この本によると、汗で水分とともに塩分も失われているところへ、水だけを補給すると血液の塩分濃度が薄くなり、塩分濃度を一定に保つために、さらに水分を汗や尿として排泄しようとする。水だけを摂るとさらに塩分濃度が下がるから受け付けなかったんだ。脱水症状と塩不足で熱中症になる。
塩不足は熱中症だけではなく、精神面にも影響し、無気力、ノイローゼ、いじめ、虐待、凶暴化、また骨がもろくなり、冷え性、低血圧、低体温、腸内環境の異常、免疫力低下、細胞の新陳代謝も塩の体内環境を整える作用が促していて、塩が不足すると毒素をしっかり排泄できない。塩不足だけが原因ではないけれど、たくさんの症状の一因で、もの忘れ、認知症、視力低下、肩こり、腰痛、貧血、生理痛、胃下垂、胃潰瘍。下痢、便秘、なども自然塩に変えてしっかり摂ることで改善されるようだ。
血液中の四大ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム)はそれぞれの作用が拮抗関係にあるそうだ。ナトリウムとカルシウムが「しめる」「固くする」「温める」などの性質、マグネシウムとカリウムが「ゆるめる」「柔らかくする」「冷やす」という性質があるとか。
その双方のバランスが崩れると、例えばマグネシウム、カリウム過剰で胃の細胞がゆるみっぱなしになると「胃下垂」になり、腸がゆるみすぎると下痢になる。逆に腸がしまりすぎると「便秘」になる。ただし慢性的なゆるみから、腸の押し出す力がないために便秘になっている日本人、特に女性が多いようだと書かれている。生理痛など内臓の痛みはすべて「温める力」が弱いか、「冷やす力」が強いかで起こる。つまり塩不足に起因している。
この著者の洞察だけど、拮抗作用についてこちらのサイトが参考になるよ。
・カルシウムとマグネシウム
・カリウムとナトリウム
著者の村上氏ご自身は減塩で塩不足になったのではなく、果物、甘い物の食べすぎでカリウムを排出するのにナトリウムが使われて塩分不足に陥っていたそうです。子供の頃から体調が悪かったそうですが、玄米食にして塩をしっかり摂り元気になったとか。逆にナトリウムが多すぎると排出するためにカリウムが使われるのですね。
ミネラル分の少ない白砂糖がたくさん使われているお菓子や飲料、白米、インスタント食品、加工食品ばかり食べていると ミネラルバランスを崩すので、 体内では一定のミネラルバランスを保とうとして、貯蔵庫である骨から溶け出して補給し、最後には骨ももろくなってしまうそうです。
ところで、塩で洗うとすごい美肌効果があるのだそうです。自然海塩20g:水180ccのソルトリキッドを使うと、すっきり、しっとり、美肌だけでなく、アトピー、乾燥肌などの皮膚トラブルや傷にも有効だそうです。しみる場合は薄めて使います。シャンプーにすれば、フケや抜け毛にも・・・。塩の引き締める力で抜け毛が大幅に減るのだとか。
こんなに大事な塩情報をゲットできたのも、みぃが畳で滑ったおかげだよ!!
畳で滑って脇を打って、たいしたことないと思って放っていたら、だんだん痛くなり始めたんだ。先生が触って骨には異常がないから、早く来れば早く治っていたけど、いためたところを動かしていて炎症を起こしているとおっしゃった。
まぁがママさんバレーをしている人から評判を聞いていた接骨院へつれていってもらって、痛みがなくなってほんと助かったよ。
良い接骨院に行ったことで、良い情報をいただけて、畳で滑ってもタダでは起きてませんね!!
母なる海を汚してはいけないとつくづく思うよ。
今、上杉謙信の人道主義的な正義感が、時代を超えて現代の日本人にも助け船になるかもしれない。
塩化ナトリウム99%の食塩等のミネラルバランス欠如による病気蔓延で、減塩が常態化し、塩は体に悪いと思い込んでいる現代人に、 塩が人間に欠かせない大切な物であることを「敵に塩を送る」この諺は教える。
近所のお年寄りが高血圧で塩をできるだけ控えて食事をしていると話されて、声がか細く、腰痛がひどく、ご主人は物忘れがひどくて今話したことも忘れる・・・と。食べている塩はナトリウム99%の食塩。聞くと血圧は145で高血圧と診断され、塩を控えるように指示を受けた。年齢に90を足してそれ以上なら高血圧というのが本来の定義だったのに、数値を下げて診断することを提唱した某教授のところには製薬会社から数億円のお金が渡ったとか。
ルネ・カントンの海水を静脈注射して驚異的な治療効果を出していた事実は黙殺されてきたといいます。
ちなみに、昨今の放射能の海洋汚染が気になる海水塩ですが、まみむ達はチベットの地表の土砂の下に隠れていた2億5千万年前の塩湖の塩を天日乾燥させた塩をいただいています。