東京五輪招致委のワイロ疑惑が今ごろ?もっと重要な菅現首相の買収疑惑は報じられない / 汚れた東京五輪の問題をおさらい

 急に東京五輪招致のワイロ疑惑が報じられ、なぜ今頃? 国際オリンピック委員会のラミン・ディアク委員へのワイロ疑惑はすでにフランスの警察が捜査し、竹田恒和理事長が辞任しています。今回再燃したのは、どうやら「フィンセン文書」という国際的なマネーロンダリングを調査するジャーナリストの組織が、たまたま東京五輪招致委員会からシンガポールのブラック・タイディングズ社への送金記録を見つけたことから、フィンセン文書に加盟していた朝日新聞社が再び詳しく報じたもののようです。つまり招致委から実態のないコンサルティング会社を経由して、ラミン・ディアク親子に日本国民の巨額の税金が渡ったことが改めて裏付けられたことになりました。
この問題はもちろん重要ですが、以前に「週刊新潮」が伝えた現首相、当時の菅義偉官房長官が積極的な買収の当事者であることを報じた内容はさらに重要かもしれません。当時の安部首相とも懇意のセガサミーホールディングスの里見治会長に対して、菅氏が「(投票数の多い)アフリカ人を買収するための工作資金4〜5億円」を要求したという内容でした。しかも安全な裏金ルートとして嘉納治五郎財団を紹介しています。週刊新潮は財団の決算報告書でその裏付けを取っているそうです。これによって里見会長はカジノ参入で菅氏に貸しを作った形です。現首相の疑惑こそ大々的に報じられるべきですが、大手メディアが見事にスルーです。
 東京五輪問題をずっと追っている本間龍氏がこの機会に、汚れきった東京五輪のこれまでをムリヤリ10項目にまとめて解説されていました。動画の21:30あたりから15分程度を要約しました。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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東京五輪招致をめぐるIOC委員買収問題に新証拠! 菅首相も賄賂に関与か セガサミー会長に「4億~5億円の工作資金が必要」と
引用元)
(前略)
 この問題を伝えたのは、「週刊新潮」(新潮社)2月20日号。記事によると、五輪の東京開催が決まった2013年秋ごろ、セガサミーホールディングスの里見治会長が東京・新橋の高級料亭で開いた会合で、テレビ局や広告代理店の幹部を前に「東京オリンピックは俺のおかげで獲れたんだ」と豪語し、こんな話をはじめたというのだ。

菅義偉官房長官から話があって、『アフリカ人を買収しなくてはいけない。4億~5億円の工作資金が必要だ。何とか用意してくれないか。これだけのお金が用意できるのは会長しかいない』と頼まれた」
 このとき、里見会長は「そんな大きな額の裏金を作って渡せるようなご時世じゃないよ」と返したが、菅官房長官は「嘉納治五郎財団というのがある。そこに振り込んでくれれば会長にご迷惑はかからない。この財団はブラックボックスになっているから足はつきません。国税も絶対に大丈夫です」と発言。これを受けて里見会長は「俺が3億〜4億、知り合いの社長が1億円用意して財団に入れた」とし、「菅長官は、『これでアフリカ票を持ってこられます』と喜んでいたよ」と言うのだ。

 (中略)週刊新潮」の取材に対し、セガサミー広報部は(中略)嘉納治五郎財団への寄付の事実を認め、さらに「週刊新潮」3月5日号では嘉納治五郎財団の決算報告書を独自入手し、2012年から13年にかけて2億円も寄付金収入が増えていることを確認。関係者は「その2億円は里見会長が寄付したものでしょう」と語っている。
(以下略)



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汚職五輪。東京オリンピックは税金をワイロとして使っていた。証拠続々。電通も絡んだ国家的な利権事業。元博報堂作家本間龍さんと一月万冊清水有高。
配信元)


[東京五輪問題を時系列で並べてみた]

①まず、招致の段階でのワイロ疑惑。この段階では開催決定していないので、スポンサーはなく全て国民の税金が使われた。

②招致を決めるIOC総会の場で安部首相が大ウソのアンダーコントロール発言をした。いまだに原子力緊急事態宣言が出ている。ちなみに、この宣言が出ている間は税金で東電を救済できる。

「復興五輪」のウソ。東京に資材も人も集まって、東北の復興は遅れている。

④東京五輪のエンブレムのデザインがパクリだった。

新国立競技場の建設、ザッハ案3000億円が高すぎるということで1500億円にまで下げたが、それでも従来の競技場と比べると巨額にすぎる。北京五輪の時の立派な競技場でも400億円。しかも聖火台が無い

新国立競技場を建設用地にされた都営霞ヶ丘団地アパートの住民が強制立ち退きさせられ、退去費用はわずか17万円だった。現在そこには超高級マンションやピカピカのJOC本部ができている。

⑦五輪の選手村は都の所有地だったが、地価の10分の1以下で業者に売り、マンション群になっている。

全体を通じて費用が巨額すぎる。金額の多寡がマヒしている。東京五輪のそもそもの予定では全体で7500億円程度で開催し、東京都内で行い、現存の施設を使って史上最もコンパクトな五輪にするはずだった。蓋を開けてみれば開催費は2〜3兆円、国立競技場を建て替える、復興五輪に合わせて福島や宮城でも競技を行うことに。もともと東京五輪をぶち上げたのは石原都知事だったが、コンパクト五輪を訴えた猪瀬都知事、圧縮費用を訴えた舛添都知事はいずれもスキャンダルで降ろされた

⑨10万人にも及ぶボランティアのタダ働き

⑩40℃越えの酷暑の東京五輪への暑さ対策ができなかった。もし開催していたらどうするつもりだったのか。
ウイズコロナで五輪をするとすると、マスク使用など酷暑対策と矛盾するだろう。

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