※なんと、かんなまま様が日本の状況をレポートして下さいました!
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
《問》
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
日本のA市に、母親と、生後半年以上1年未満の乳児がいます。この母親が今すぐこの子を2〜3時間預けたいと考えた場合、実現するにはどうすればよいでしょうか。尚、この母子に親族はおらず、近所に知己もいません。また、母親は高熱を出し嘔吐したためシッター派遣会社には派遣を断られています
(補足)言わずもがなですが子は1歳未満ですので、20秒の油断で時には死にかけるものとします。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
【回答編】
はい「支援センター」ありがとうございます、正答のひとつですね。そして「泣きながら」と書いておられるココ大事ですね。緊迫感ないとリアクションが「大変ですね、予約してくださいね」になります。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
A. 泣きながら支援センターに電話して今すぐ赤子を預けたいので方法を教えてくださいと訴える https://t.co/AHbGvZa6sc
支援センターにお勤めの方には大変申し訳ないですが、実際問題として「今すぐ助けが必要」と訴えた時に「では面談のご予約を」と答えるフローが組み込まれている限り、この設問の母子は助かる前に諦める可能性が高いです。支援センターにSOSはよっぽどなので、よっぽどと捉えていただけると嬉しいです
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
はい、かわかつさんありがとうございます。①一時預かり②ショートステイ、いずれも「自治体にもよ」りますが可能性としてはあり得ます。ただ『生後半年以上1歳未満』という条件での託児には事前登録と面談が必要な場合が殆どです。まずは「市の子育て担当部署」に電話するのがわたしも良いと思います https://t.co/k4rkalrChN
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
今更だけどわたし別に育児や周産期の専門家じゃなくてただ設問の母親本人だっただけだから…偉そうに解説してますけどあの時どうすればよかったか探ってこれからの孤立母子に情報お伝えしたいだけだから…(ちなみに自分の時は結局預けられずに赤子の世話しながら家の中でふた晩吐き散らかしてました)
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 6, 2020
続きです。「救急車を呼ぶ」案も複数いただいております。実体験から申しますと、「救急車は要請に応じてくれることもあるが、赤ちゃんごと受け入れてくれる病院が稀有」です。わたしは「赤ちゃんは病院の外で待機。それが無理なら来ちゃダメ」と電話で救急受付に言われて受診を断念しました。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 7, 2020
この、病院に断られたのはCOVID禍よりだいぶ前の話ですが、1歳未満の子連れ受診には感染症対策の規定が適用されるとのことでしたので、《1歳の壁》って普段あまり意識に上らないだけで、実はそこかしこにあるんですよね。1歳過ぎると受け入れてくれるサービスもグンと増えますもんね。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 7, 2020
圧が強いアイコンで現実の惨状を指摘してしまわれたまんまるさん、ありがとうございます(うさぎつよい) https://t.co/VLfokmHlOG
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 7, 2020
ミネジさんありがとうございます、3人育てていてもいざという時の預かりサービスが見つからなかったという恐怖体験… https://t.co/6h8pUKD2Uo
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 7, 2020
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 7, 2020
退勤してツイッター見たら地獄の引用リツイートがいっぱい展開されていて怯んでおります。思ったより長年かつ広域の問題だった模様。
— 雨 滴 堂 (@Utekido) October 8, 2020
AIさんありがとうございます。体調不良と不慮の事故は事前登録なしにやってくるというのに、行政ー! https://t.co/YcK3S5ncK0
私も真剣に「このような場合、どうすればいいか?」考えたことがあります。私の出した結論は「子どもをベビーカーに乗せて市役所・保健所・警察・大病院のロビーのいずれかまで行き、そこで倒れる。」です。
— 手羽先 手羽 (@tebasakiteba) October 7, 2020
自宅で母親が意識を失うとこどもの命も危ないけれど、人目のあるところで倒れれば、こどもの命は助かるはず。「子どもは、ベビーカーにがっつり固定して・・・」「自分で運転できそうになかったらタクシーを呼ぶが、それもできなければ、徒歩3分の小学校だな」
— 手羽先 手羽 (@tebasakiteba) October 7, 2020
この条件から外れるのですが、子供が1歳ちょいの時に倒れて救急車を呼んだことがあり、来てくれた救急隊員の方に「今ここで子供の預け先が見つからなければお子さんも連れて行って1人で待合室で待ってもらうしかない」と言われて絶望しました。
— モササウルス (@egorou) October 7, 2020
私も同じ体験しました
— 手を洗う民部佳代 (@mimbukayo) October 8, 2020
子どもを抱いて市役所で倒れるという回答がありましたが、私の場合は徒歩10分の病院に子どもを抱いてたどり着くのがやっとで、市役所まで行く力はありませんでした。
その後は吐きながら子どもをみてました
この辺りの支援は今もまだ変わってない。何とかしないと。
全く同じ経験をしました。自分の場合、救急車呼んで母体は助かったが子供が点滴の針をいじるなど危険過ぎて病院からクレームを受け、区の支援課は連休で休業、結果警察を呼んで子供を保護してもらいました。警察が一番頼りになりました。。。
— シンママ@2y (@4m88929719) October 8, 2020
以前、ホテルオークラ神戸のベビーシッターサービスを利用した事があります。夢のような恵まれた環境で丁寧に預かってもらえますが高額ですが😭【そうい事じゃないですよね…】https://t.co/SpBKwt8Leg pic.twitter.com/R20CtKn6SM
— neneyu (@nonukes___) October 8, 2020
突然すみません。元、児相の職員なのですが、通常の児相ならそう言った事情なら必ず即あずかると思います(児相のある自治体の方針というかレベル感にもよるかもです)
— Hannah(はな)/地方公務員 (@shirokuma_ne) October 8, 2020
児相って虐待のイメージ強いですが、事由が虐待ではなくて、そういったこと(養育困難といいます)でもお預かりできます。(つづく)
でもたぶん、児相の虐待以外の役割ってあんまり知られてないような気もしてますし、そもそも「児童相談所」に「連絡」とかするハードルって、すごく高いかなって思ってます。なんか、もう少し、いろいろなことがハードルさがるといいのにな、と思ってます。取り留めもなくすみません
— Hannah(はな)/地方公務員 (@shirokuma_ne) October 8, 2020
高崎市がこれに応えるサービスを提供しているそうですよ。広がるといいですよね! pic.twitter.com/sOT2ZRElwU
— miku*☻☻ (@miku56636851) October 8, 2020
まさにこの記事の通りで、この実態を知らない人の何と多い事か!
子育て支援のセーフティネットもザルのようで、こぼれ落ちる親子がたくさんいます。
かわいい我が子を授かったのに、子どもを育てるのがなぜこんなに苦しいの?私はいい母親ではない…と自分を責めているママが大勢います。これはママのせいではない!と言いたいです。
そもそも子育てが密室の中で行われているのでこの実態を知る人がいません。ママ達がどんな状況で子育てをしているのか、声を大にして言うのですが、経済中心の社会でかき消されてしまいます。
そして子育ては今までみんながやって来た事。それが出来ないなんて親の資格がない・・など、今の実態も知らないで無責任なことを言います。聞く耳がない。知ろうともしていない。
こんなにつらいのに誰も助けてくれません。人は孤立程寂しいものはありません。
今こそ、妊娠期から子育てまでの切れ目のない支援が求められています。
そんな実態を深刻に受け止めて国も2017年度から各地町村で子育て世代包括支援センターを立ち上げるように要請しました。。令和2年までに。今年です!
その中に一時預かりという制度があります。
でも、たいていは事前登録が必要です。そして市町村によって違いますが、3か月以上、6ヶ月以上の赤ちゃんからという縛りもあります。
ファミリーサポートセンター制度もありますが、事前に預かり会員さんと預けたい会員さんが登録してマッチングを行う必要があります。これは面倒ですが、ある意味、大事なお子さんを預けるのでお互いの信頼関係が大切です。信用も必要です。
1時間200円など市が補助金を出して利用しやすくなっています。土日、夜もOKです。民間の託児もありますがたいてい高額です。
病気の子どもさんを預ける病児保育、病後児保育制度もありますが、診断書と事前予約が必要です。感染症の場合は看護師さんが足りなかったり、部屋が足りないと断られます。コロナの時期はもっと規制がかかるかもしれません。
どちらにしてもこの隙間を埋めるためにどうするかは今後の課題として市町村で工夫しているところです。
フィンランドではネウボラ制度があり、産前から子育てまでを一貫して同じ保健師さんがサポートする制度があります。
今日本でも各地域で「〇〇版ネウボラ」などの名称でチャイルドパートナー制度が始まっています。
でも、実態は、ほとんどの市町村は不親切です。
母子手帳交付や出世届の時にこの情報が書いてある冊子だけを配って終わりです。
ママ自身も赤ちゃんとの生活の想像がつかないので読んでも意味が分かりません。必要を感じた時に、どこに行って聞いたらいいのかも知らないママがほとんどです。
そして、利用したいときには事前登録という壁が立ちはだかります。
そのために、利用者支援という言葉がよくつかわれるようになりました。利用者が利用しやすいように利用者の立場になって支援するという意味です。
このツイートのママのように、突然自分が病気になった時にどうしたらいいのか?事前にわかり易く制度を説明して登録を済ませていたら?もしくは担当のチャイルドパートナーがいつでも相談に乗れる体制ができていたら?と思います。
私達の市でもこの問題を解消するために、市に働きかけて産後2週間の家庭に電話訪問をして制度を説明してもらっています。家庭の状況を把握して子育てプランを立てます。見守りが必要な家庭は頻繁に連絡を取り、訪問をします。
でも、それは訪問してくださいと言われた家庭に限られます。
他に新生児訪問、赤ちゃんこんにちは事業など保健師や助産師の家庭訪問もしています。でも、産後3~4か月からがほとんどなのでその間の支援がありません。
そのために私達は独自のサポートを始めました。産婦人科でお知らせをして1ヶ月から4か月までの母子対象に小児科医と助産師、子育て支援者、保健師による何でも相談事業を始めました。そして2ヶ月から5か月の赤ちゃんを持つママにセミナーをして、このようなサポート制度や、事前登録のことも直接伝えています。そしてそこで出会ったママ達が友達になって自分たちで助け合う姿が見られるようになりました。
このように子育て包括支援センターや子育て広場の敷居を低くしておかないとママ達は1人で訪ねる勇気がありません。
でも、パパもすぐに駆け付けてあげられるような働き方ができていたら・・・。近所にママ友がいて預かりあえる関係があったら、社会が子育てを応援していたら・・と思います。そもそも子育ては1人ではできません。
このママ達の声を代弁して、頭の固い行政、子育てに目を向けなくなった社会を変えていきたいです。
かんなまま
これが
自助共助公助
の
現実