ぴょんぴょんの「デジタル・デモクラシー」 〜オードリー・タン氏の提唱する民主主義とは

 つい最近、Eテレで「ズームバック×オチアイ 特別編 「落合陽一、オードリー・タンに会う」という番組を見ました。オードリー・タン氏の話がおもしろくて、ついつい最後まで見入ってしまいました。
(ぴょんぴょん)
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ぴょんぴょんの「デジタル・デモクラシー」 〜オードリー・タン氏の提唱する民主主義とは

35歳でデジタル担当閣僚に就任した、若き天才 オードリー・タン氏



オードリー・タン氏の番組を見たって?

ああ、久しぶりに、良い番組だった。
番組プロデューサーも、こうコメントしている。
「コロナ禍の今、・・下を向きがちな今、こっちの水は明るいぞ!と半歩先の未来を照らしてしめすホタルのような2人・・そこから49分に編集されたエスプレッソな今回・・『この時代に生きていてよかった』と思える回です。ぜひご覧ください。」(テレビマンユニオン

なるほど、おもしろそうだ。

35歳でデジタル担当閣僚に就任した、若き天才と呼ばれるオードリー・タン氏。
タン氏の采配によって、市民の作った「マスクの在庫・見える化・システム」が短時間で政府主導に移され、国民はその恩恵にあずかった。



頭のいい人みたいだねえ、いったいどんな育ち方をしたんだろう?

7歳のころ、足し算を習っていた時、疑問に思ったと言う。
1+1の答えは10進法では2だが、2進法の答えは10ではないかと。
先生も答えに困り、算数の時間はいつも、図書館で自習していたそうだ。
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う〜ん、日本だと、どうなるんだろう、そういう生徒?

タン氏は「違って見えるものでも構造は基本的に同じである」という数学の考え方にハマって、数学者になりたかったという。
中学生になると、コーネル大学が管理する「アーカイブ arxiv」の、査読前の論文を読みながら、数理言語学やAIについて学んでいた。
そして、中学は中退になったが、中学の校長は彼を応援すると言った。
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すごく柔軟で、いい校長先生だ。

中学を中退した彼は15歳で起業、アップルの顧問も務め、Siriの開発にも携わった。
その後、デジタルによる市民サービスに貢献し、史上最年少の閣僚になる前から、台湾ではよく知られた存在だった。

c|net JAPAN

政治に足を踏み入れたのは、どうして?

2014年、中国との貿易協定の締結に、学生たちが抗議の声を上げ、国会議事堂を占拠したことで話題になった「ヒマワリ学生運動」。
「ヒマワリ」への支援をきっかけに、タン氏は社会問題に関心を持つようになったという。(日経ビジネス) 

Author:コクヨ[CC BY-SA]
ヒマワリ学生運動

中国の脅威と向かい合う台湾に、若くて頼もしい政治家が誕生したんだね。


オードリー・タン氏が提唱する〈デジタル・デモクラシー〉


現在の台湾の民主主義は、市民が勝ち取ったものだ。
タン氏も幼い頃に戒厳令を体験しているせいか、民主主義への思い入れは強い。
そんな彼が提唱するのが〈デジタル・デモクラシー〉だ。

デジタルの民主主義?

デジタルを活用した民主主義という意味だな。
民主主義は、参加者が多いほどいい。さまざまな意見が出るからだ。
しかし、これまでの民主主義は名ばかりで、国民は数年に一度の投票や、アンケート、パブコメくらいでしか政治に参加できなかった。
それじゃ、参加者が発言するチャンスも、人数も限られてしまう。
だが、デジタル技術によって、より多くの人が参加できる民主主義が可能になった。

つまりはSNSみたいに、政府と気軽につながれるってことか。
日本政府はいやがるだろうね、いつも真実を隠して、逃げ回ってばかりいるから。

だが、国民はガンガン言いたいことを、政府に伝えることができる。
〈デジタル・デモクラシー〉には、3つのFがある。
Fast(迅速)、Fare(公平)、Fun(楽しさ)

Fast(迅速):
台湾はコロナに対して、世界でいち早く動き始めた。
去年の暮れ、台湾の医務官が武漢の医師の書き込みに気づき、対応を指示。
その翌日1月1日から、武漢から台湾への旅行者の健康チェックが始まった。(TED


たしかに、迅速な対応だった。

Fare(公平):
薬局のマスク在庫状況を30秒ごとに更新、健康保険証を使って、誰でもマスクを購入できるようにした。TED

それは、世界的な称賛を浴びた。

Fun(楽しさ):
「ピンクのマスクをして学校に行った男の子が、からかわれた」という話が話題になった翌日、コロナの定例記者会見で、登壇者全員がピンクのマスクをつけていた。


ユーモアで解決ってことか、粋なことをするね。

タン氏はこう言っている。
「私は政府のために働いているのではなく、政府と共に働いている。
同様に、私は国民のために働いているのではなく、国民と共に働いている。」
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こんなこと言える国会議員、日本にいる?

タン氏「私は2つの星や、2つの天体の間にあるラグランジュ点、つまり、地球と月の間の無重力ポイントのようだ。一方にある社会運動と、もう一方の政府の間を取りもって、どちらの重力に引かれることなく、近すぎないよう距離を保つことを心がけている。」(YouTube

Author:EnEdC[CC BY-SA]
ラグランジュ三角解点に働く重力のつりあい

ラグランジュ点とは「天体と天体の重力で釣り合いが取れる『宇宙の中で安定するポイント』」(Wiki
つまり、取り持ち役で、どっちの味方でもなくて、中立ってこと?
国民に雇われてるはずの国会議員がえばってる、どっかの国とは大違い。

カッコイイだろ?
さらに台湾では、デジタル化で大事にしている4つの柱がある。
それは、DIGI(デジタル、イノベーション、ガバメント、インクルージョン)。
その中で、最も重要なのがインクルージョンInclusion(包括)だ。

包括?

たとえば子ども、年寄り、標準語を話せない人、原住民、台湾国籍を持たない人、選挙権のない人、すべてひっくるめて、デジタル化の恩恵を平等に受けられること。
それが一番、重要
だと言っている。

それこそまさに、デジタル民主主義だ。

たとえば、マスクの支払い方法ひとつ取っても、台湾は民主的だ。
スマホをチョンとかざす「モバイル決済」は便利だが、使えるのは国民の半分。だが、国民健康保険は、半年以上台湾に住んでいれば、誰でも利用できる。現代ビジネス
ということで、99.99%以上をカバーできる、健康保険証を使う支払いを選択した。(現代ビジネス

クウ・・公共サービスのあるべき姿を、よくわかってらっしゃる。

タン氏「意思決定にあらゆる人のアイデアを取り入れることが、真のインクルージョン(包括)になる。ここが肝心な点です。」(現代ビジネス
公共サービスとは、最も大変な状況にある人たちの声に耳を傾け、彼らの考えを反映させなければならないという極めてシンプルな一例です。」(現代ビジネス


当たり前のことを、当たり前に言ってるだけなのに、「最も大変な状況にある人たちが、切り捨てられている」のが日本の現状・・。

タン氏「中央政府が問題を解決するのに私たちのやり方に従えと言うのではなく・・どんな声にも目を背けず新しい考えを教えてくれる人たちであると考えると社会は進んでいく。」(c|net JAPAN

なかなか、日本ではそうは行かない。
日本政府は「国民の声なんか、聞きたくなーい、めんどくさー」って思ってる。
どころか、国民のプライバシーをかき集めて、より、支配しやすくしようとしている。
だから、政府がデジタル化を進めるって言うと、プライバシーが盗まれるんじゃないかと心配になるよ。

それは、おれたちが政府を信頼してないからだ。
台湾では国民は政府を信頼し、政府は国民の信頼に答えようとしている。
タン氏「プライバシーに対する台湾の考え方はとてもシンプルです。データは収集するけれど必要のない情報は集めないし、GPS情報も使いません。・・パンデミックは非常事態だから個人データを吸い上げてもよいという判断は絶対にしません。」(c|net JAPAN


いいなあ! それに、タン氏みたいな人が言うなら、信用できる。

AIについても、タン氏は支援に使われるべきだと言う。
タン氏「私たちがつくり、未来に役立てていくべきなのは、たんなるAIではなく、ましてや権威のAIでもなく、支援のAI(Assistive Intelligence)です。」(現代ビジネス

Artificial (人工)じゃなくてAssistive (支援する)Intelligence(知能)?

支援のAIは、人間の尊厳を守り、強化してくれるものですが、人間だけでなく、あらゆるものの尊厳を守り、助けてくれます。海と空を、森と大地を、自然の尊厳も守ってくれるのが支援のAIです。日本には大昔から『あらゆるものに魂が宿る』という考え方がありますね。それは台湾も同じですが」。
現代ビジネス

いいねえ〜 人間だけじゃなくて、動物も、植物も、自然も守ってくれるAI。

ガチガチの理科系かと思ったら、意外に哲学者だったな。


「ワニ動画」で一世を風靡した、日本のデジタル担当大臣


そう言えば、日本でも、デジタル担当大臣が生まれたようだけど。

平井 卓也(ひらい たくや)氏、自民党衆議院議員(7期)。
祖父は、元参議院議員、郵政大臣の平井太郎氏。
父は、元労働大臣の平井卓志氏。
母は、四国新聞社社主、平井温子氏。
弟は、四国新聞社代表取締役CEO、平井龍司氏。(Wiki

Author:Nkmemo[CC BY-SA]
平井卓也デジタル担当大臣

すっごい、世襲も世襲の三代目!

しかも、親族が新聞社のトップ。本人も上智大学卒業後、電通入社、それから西日本放送社長と、メディアとどっぷりだ。(東洋経済ONLINE

電通・・。

2013年には、スマホ向けゲームアプリ「あべぴょん」の制作にも携わっている。

なんと、「あべぴょん」の作者でしたか!
YAHOO!ニュース
ところで、平井氏と言えば・・「ワニ動画」で有名


そうそう、「ワニ動画」で一世を風靡したが、「黙れ、ばばあ!」事件もあった。

なにそれ?

福島瑞穂氏のネット中継に、匿名で「黙れ、ばばあ!」と書き込んだら、平井氏だとバレて草。

はあ〜〜∞
デジタル担当大臣になる人が、匿名投稿がバレることにも気づいてなかったの?
YAHOO!ニュース

実は平井氏、自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC)の代表をしていたこともあるんよ(2009〜2013)。(Wiki

な、な、なんと!!
デジタル担当大臣が、かつてネトサポのトップだった?!
ジョーダンはよし子さん!

お! 出ました、昭和! 


また平井氏は、現・日本維新のメンバーらと発足した「道州制型統治機構研究会」の一員でもある。

平井氏は、道州制に賛成なのか。

道州制で日本を支配するためには、マイナンバーが必要不可欠。
平井氏「私はマイナンバーカードをデジタル社会のパスポートと呼んでいる。それ以前に、日本では最高位の身分証明書でもある。」(東洋経済ONLINE

むむ・・マイナンバーを推進するつもりだな。

そして、いずれはネット投票を夢見つつ・・・。
平井氏「最終的に自民党は、インターネットで投票ができる・・本人確認さえきっちりとできれば、可能だと考えている。」(Wiki

キーキー!! ゼッタイ信用できない! ズルするに決まってる!

まあまあまあ・・・落ち着け、落ち着け、
何をしても、国民から疑いのまなざしを向けられる政府、これほど国民の信頼を失った政府もザンネンだ。
タン氏「政府が国民を信頼すれば、国民は(政府を)信頼できます。・・政府が国民を怖がって壁を作り、国民を遠ざければ、国民は政府だけでなく互いを信頼できなくなる。」YouTube

なんか日本のことに聞こえるね。

ではここらで、今日の結論と行こう。
「こうして比較すると、タン氏に見劣りする部分が露わになる平井氏ですが、今は頑張っていただくしかない現状です。」(YAHOO!ニュース

はぁ〜〜〜 見劣りしすぎて・・涙・・。




いつもの舞台裏の聞き耳に、ついついまのじも加わってしまいました。
3人でやり取りするうちに「オードリー・タン氏」がいつしかキュートな「オードリーたん」に。
(まのじ)

ぺり:ぺりどっと、ぴょん:ぴょんぴょん先生、まのじ
ぺり :今回は、編集しててすっごく楽しかったぁ~♪

まのじ:記事を読んでいても、すっごく楽しかったぁ〜♪
この放送の日はたまたまTVのあるところに居て、たまたまこの番組を観たのですが、オードリー・タン氏の選挙のお話に、ああ、それ、面白い。
政党ではなく誠実な人に投票する、という理想にも叶う、、、と考えていましたよ。

ぴょん:そう!私も、そこ、おもしろい!って思った。
『クアドラティック・ボーティング』と言うそうです。
ページの関係で、記事では触れられませんでしたが、
「クアドラティックボーディングはラディカルマーケットという本で提案された方法。特徴的なのは一人1票ではないという点だそうです。
1票は1✕1の1ポイント。2票投じるには2✕2。1つの案や候補者に対して、2乗ずつしか投じられない仕組みで、100ポイントも所持していたとしたら、100人に1票ずつ投じることはできるけど、同じ候補者には10票しか投じられないという仕組み。

台湾の場合はさらに工夫を凝らして、全員に99ポイントくばり、票と交換してもらったそうです。10✕10じゃないことがポイントで、これだと1候補に全てを投じることできず、必ず分散投票することになる。自分の支持度に応じて投じることになり、自分で指示度を決めるため真剣に投票に参加できるようになるとのこと。」

まのじ:ラグランジュ点のところもシビれました。
持てる才能を世の中の、人間だけでない世界のために駆使されるって、カッコよすぎ♪
こういうリーダーが一人出ると、次々に目指す後輩が出てきそうですね。

ぴょん:台湾は希望があるよね。
ものが見えている人が多い感じがする、特に若い人たちが。
しかし・・
タン氏の後に、平井氏出てきて、
人相が悪すぎて、吹いたワ!


Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声


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