注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
またも疑惑が浮上です。安倍内閣で農相を務めた #西川公也 ・ #内閣官房参与 が、鶏卵生産大手「#アキタフーズ」元代表から現金数百万円を受け取っていたとみられることが分かった。元代表を巡っては、#吉川貴盛 元農相も500万円を受け取った疑いがあります。
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) December 8, 2020
https://t.co/8RCMdLNeib
西川公也内閣官房参与が辞意 - 疑惑の鶏卵大手から接待https://t.co/sehUOYW36F
— 共同通信公式 (@kyodo_official) December 8, 2020
西川公也氏は2017年に落選後、内閣官房参与に起用されていましたが、8日辞任していました。
— 毛ば部とる子 (@kaori_sakai) December 8, 2020
⇒落選議員を内閣参与に起用されてたのか。えっえっ、ちょっと待って、じゃあ選挙って何のためにあるの?? pic.twitter.com/mcrdzHlvSh
「元代表は経営者によくあるタイプですが、慎重な性格です。地元では有名な“メモ魔”として知られ、『いつ』『どこで』『誰を』接待したかなど、詳細に記録を残しているそうです。これが、検察にとって重要な証拠になったとみられています」(経済ジャーナリスト)
— rz733375 (@rz733375) December 8, 2020
(中略)
野党はさらに、今年7月に西川公也元農相や本川一善元事務次官、大野高志元畜産部長らがアキタ側から豪華クルーザー接待を受けていた問題も追及。農水省の担当者は乗船したOBにヒアリングした結果として「現職の職員は接待を受けなかった」とだけ発言したが、メンバー表の提出は拒否。「どこまでが捜査の対象なのか分からないので……」とヤケに慎重だった。
(以下略)
元代表は業界団体のリーダー格で、政府や国会議員に陳情を重ねていた。吉川氏への現金提供を認めているという。
農相は畜産業の政策決定に幅広い権限を持ち、贈収賄事件となる可能性がある。東京地検特捜部には徹底した捜査が求められる。
当時は、家畜をストレスのない状態で飼育する「アニマルウェルフェア(動物福祉)」の国際的な基準づくりが進んでいた。
基準案はケージ飼育が主流の日本の養鶏に見直しを迫るもので、業界団体が反発していた。政府は反対意見を出し、修正された。
鶏卵の取引価格が下落した際、国が補塡(ほてん)する事業についても、業界は拡充を要望していた。
現金の授受が政府の施策に影響を及ぼした疑いもある。きのう、衆参両院の農林水産委員会で野党が追及したが、政府側は捜査に関わるとして答弁を拒んだ。
(以下略)
西川公也内閣官房参与(77)は参与を辞任する意向を固めた。
(中略)
西川氏を巡っては、鶏卵生産大手「アキタフーズ」グループ元代表による吉川貴盛元農相への現金提供疑惑に絡み、クルーザーによる接待が明らかになっていた。
(中略)
西川氏は2014年に農相に就任。政治資金問題で15年に辞任し、17年衆院選で落選後、安倍政権が起用した。
(中略) 西川氏は栃木県議などを経て、1996年の衆院選で初当選。内閣府副大臣や農林水産委員長を歴任し、14年9月~15年2月、安倍内閣で農相を務めた。17年10月の衆院選で落選したが、翌11月、首相のアドバイザー役となる内閣官房参与に任命され、菅内閣でも再任された。
(中略)
アキタ社の元代表らが18年11月、農相だった吉川氏を大臣室に訪ね、家畜のストレスを少なくする「アニマルウェルフェア(動物福祉)」を巡る国際機関の厳格化案に反対する要望書を出した際、西川氏も同行していた。
(以下略)
なぜ鶏卵と政治家?と思われるでしょうが、
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) December 9, 2020
鶏卵生産は政策的に管理されています。
価格変動をみてもあり得ない推移ですね。
昭和28年 224円/㎏
平成16年 173円/㎏
平成17年 204円/㎏
平成18年 183円/㎏
平成19年 168円/㎏
平成20年 194円/㎏
平成21年 175円/㎏
平成22年 187円/㎏ https://t.co/rWm0a4V5Ul
ただし、安定した食料供給という意味では、我が国の鶏卵生産は限界まで効率化されています。大量生産でコストを抑える努力の結果ではありますが、常時特売状態ということで価格の下落を防ぐためには、生産調整をせざるを得ない。そのために農林水産省の「鶏卵生産者経営安定対策事業」があり、補助金を
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) December 9, 2020
鶏卵生産には補助金が出ています。
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) December 9, 2020
「成鶏更新・空舎延長事業」と「鶏卵価格差補塡事業」です。
補助金制度が一律に悪いわけではありませんが、卵の過剰生産で価格が下落した場合に、生産を減らすために鶏を殺処理し、60日以上鶏舎が空になれば、生産者に補助金が交付される制度です。この制度ありきで
補助金制度ありきで経営せざるを得ない状況の方が問題なんです。もうひとつの「鶏卵価格差補塡事業」は鶏卵基準価格を下回った際に差額を補てんするもので、現在174円/㎏です。いずれにしても消費者も過剰な低廉価格をどう考えるか、の議論が必要です。→日本養鶏協会https://t.co/sQX4EiXLP6
— 建築エコノミスト森山高至 (@mori_arch_econo) December 9, 2020
忘れてましたけど、安倍さんのニッキョーソ野次って
— 尾張おっぺけぺー (@toubennbenn) December 8, 2020
2015年に西川公也さんが農水大臣を辞任する直前の、西川さんの献金の話の時に出た話でしたね。
画像1+2 玉木質疑
その後前原質疑があり
その後訂正するも謝れない安倍さんが議事録に(画像3)
安倍@AbeShinzo さん、議事録でもみっともない笑 pic.twitter.com/tIsiaXSBON
森友問題の時の籠池氏のように、今回のアキタフーズ元代表も「メモ魔」ということで、改ざんナシの詳細な記録があるそうです。検察次第で年末大掃除が可能です。
ところで、鶏卵業界については汚職の背後に深い問題があることが見えてきました。8日参議院農水委員会での石垣のりこ議員の歯切れの良い質問から、鶏卵の価格調整には他の農畜産物のような法律がなく毎年予算措置が取られ、今後も法制化の見通しはないことが分かりました。そこに様々な思惑が関わる隙ができると思われます。他方、国際的なアニマルウエルフェア(快適性に配慮した家畜の飼養管理)の流れは1960年代から「放牧飼い、ケージ無し」の方向で進み、日本のように鶏の身動きができないバタリーケージが9割以上の飼養は遅れに遅れていると言えます。
当然、国際獣疫事務局(OIE)のアニマルウエルフェア基準案は、日本にとっては厳しいものでしたが、なぜか利害関係者であるアキタフーズ代表がOIEへの提言に加わり、2次案から4次案に至るうちに業界の意見を反映したものとなっていました。石垣のりこ議員の質問を聞くうちに、ことは政治家の利権に止まらず、鶏卵の生産状況が私たちの日々の健康に直結する問題だと気づきました。農水省まで日本人の安心安全を売り飛ばしていることが暴露されようとしています。