コロナワクチンの市への質問書【顛末記10】

 コロナワクチンはTPP案件だと指摘しました。TPPが出てきたのは、鳩山政権をクーデターで潰し成立した当時の民主党の管政権でした。唐突に「第3の開国だ」との触れ込みで、TPPが国民に提示されたのでした。それから間もなく起きたのが311東日本大震災でしたが…。
 TPPは「環太平洋パートナーシップ」ともっともらしく訳されますが、要するに、大資本が国家の法律を超えて、民衆から好き放題に悪徳商法で収奪できる契約です。このTPPにすぐに真っ向反対の声をだしたのが、昭和3年生まれの老博士だった故宇沢弘文教授でした。
 宇沢博士は、ノーベル賞に最も近い日本人学者であったようです。ジョン・ロックフェラーが創設したシカゴ大学で教授をされていましたが、彼ら、特にシカゴ学派の頭であるミルトン・フリードマンと激しい論戦をしたのが宇沢博士でした。シカゴ学派とは新自由主義を提唱するグローバリストで、TPPの生みの親ともいえるでしょう。彼らの正体を知悉していたのが宇沢教授だったのです。宇沢教授の提唱する経済学は新自由主義と真逆と言っても良いものです。以下の内容を見れば解るように、プラウトと共通したものでした。

宇沢はもちろん、新古典派経済学を批判だけしていたのではない。社会的共通資本という新しい考えを提起した。それは市民的権利をいかに支えていくかを彼なりに考えた成果だろう。大気、河川、土壌などの自然資本、道路、橋、港湾などの社会資本、医療、教育、金融システムなどの制度資本を、政府が安定的に提供することで、市民が最低限度の生活を送りやすくするという構想だ。そしてこのような社会的共通資本は、官僚のコントロールではなく、専門家集団を中心とする市民的な取り組みで指導していくという。
(「ビジネスジャーナル」より)

 宇沢博士はその一例ですが、世界が、そして日本がグローバリズムの闇に覆われていく中でも、日本においてもプラウト社会へ導く灯りはあったのです。そして、現在でもそのプラウトへの灯りは決して消えることなく、市井のあちらこちらに小さいながらにも光として輝いているのです。
(seiryuu)
————————————————————————
コロナワクチンの市への質問書【顛末記10】


📌 真逆であるプラウトとグローバリズム


旧からの支配層、その生き残りたちが「一刻も早く選別家畜社会の構築実現を」と急ぎ、浮足立っています。一方そのような状況の中でも、プラウト社会への動きは消えること無く営まれてもいるのです。

プラウト(進歩的活用理論)とは、その本質はヤマ・ニヤマを物理的社会生活に具現化させたものと言えるでしょう。例えばヤマ(禁戒)の基本である非暴力・正直・不盗、またニヤマ(勧戒)の基本である清浄・知足・苦行、これらを経済社会生活において実践していくならば、必然的にプラウトの形状になっていくだろうということです。

このヤマ・ニヤマ具現のプラウトと全く逆の動きの具現がグローバリズムであることは、お気づきになっていることでしょう。


グローバリズムのベースは暴力・暴虐です。常時マスコミなどのプロパガンダ装置を駆使して一般民衆を欺き騙し、徹底的に富を盗み収奪していきます。それによって社会を大混乱・混濁・不透明にして、どこまでも飽き足らない貪欲で、目的達成のために不浄な穢れた人間関係を結んでいく社会を構築させていきます。現在の腐りきった日本の姿を見れば、グローバリズムが何をもたらすかはよく理解できることです。

日本が本格的にグローバリズムに舵を切ったのは、小泉改革からだと言えるでしょう。「郵政民営化だ」「構造改革なくして景気回復なし」を叫び、「痛みを伴う改革だ」「米百俵だ」などとワンフレーズ・メッセージで日本社会を欺き、日本の民衆を貧困化させていったのが小泉改革です。小泉政権の中核にあって小泉改革を稼働させたのが例の竹中平蔵氏でした。米国中心のグローバリズム「新自由主義(自分たちは自由に好き放題奪える)」を謳い、世界を席巻していった連中の手兵となることを選択したのが、小泉政権を担う面々だったのです。

平成時代に起きた日本と世界の主な出来事
2001年(平成13年) 4月 第1次小泉内閣発足
9月 911米同時多発テロ事件
2003年(平成15年) 3月 イラク戦争
2007年(平成19年) 10月 郵政民営化
2008年(平成20年) 9月 リーマン・ショック
2009年(平成21年) 1月 オバマ氏が黒人初の米大統領就任
9月 鳩山由紀夫内閣発足
2010年(平成22年) 6月 菅直人内閣発足
2011年(平成23年) シリア内戦
3月 東日本大震災
2012年(平成24年) 12月 第2次安倍内閣発足
2014年(平成26年) 2月 ウクライナ騒乱
2016年(平成28年) 2月 TPP(環太平洋パートナーシップ)協定に署名
2017年(平成29年) 1月 トランプ米国大統領就任
TPP協定から離脱
2018年(平成30年) 12月 TPP11協定発効

この中で、世界的には連中の手によって2001年の911テロが勃発させられ、その直後のアフガニスタンの空爆から2003年のイラク戦争が起こされました。さらにその流れから、ウクライナ騒動からシリア戦争まで、第3次世界大戦寸前まで進んでいたのが世界情勢でした。

日本では、小泉改革以降グローバリズムの波に飲まれた流れを一旦断ち切るべく成立したのが鳩山政権でした。しかし、身内や官僚などの「裏切り」と、マスコミの扇動などによって「あっという間」に鳩山政権は潰されました。

その後は、311テロ東日本大震災を経て安倍政権の成立でした。この安倍政権にて危惧されてきたTPPが締結されてしまいます。それと共に戦争法案である安保法制など、日本人の生命・健康・財産などをグローバリストに売り渡す法案が次々に可決されてしまいました。

安倍政権などで自らを「右翼だ」「真正保守だ」などと名乗っていた連中は、グローバリストの尖兵となった「売国奴」たちでした。このような世界および日本の現状をもたらしていった背景には、表裏のイルミナティの存在があるのは当然ですが、ここに八咫烏も絡んでもいます。

こういった表層の全体的動きは絶望的とも言えるような困難な状況、しかし、その継続の中でもプラウト社会への動きの火は消えてはいなかったのでした。


📌 プラウトの実践例


地上世界にてのプラウト社会へと向けた動き、その最大のものは、毎週popoちゃんが届けてくれる「メキシコ便り」にありますように、メキシコという一国全体の動きでしょう。メキシコのロペス・オブラドール大統領のコロナワクチンへの対応は誤ってはいますが、誰にでも間違いはあるもので、それだけでロペス・オブラドール大統領の功績が否定されるものではありません。世界に先立ち、ロペス・オブラドール大統領は自国を貪欲なグローバリストたちの魔手から解放し、よりよき社会体制を構築しようと懸命に戦っておられる様子を「メキシコ便り」からうかがい知ることができます。

プラウトを現実世界で実際に稼働させていくのに必須のものが次の3つでした。
  • 正直で信頼にたるリーダー
  • ガラス張りの経理による厳格な管理運営
  • 一般の人々が協同組合システム(帰属組織)を心から受け入れていること

この必須の3項目の具体的実現が決定的に重要であり、メキシコではこの3項目が成立している事実を「メキシコ便り」で知らされます。一国全体の出来事です。瞠目に値する事実でしょう。この上にコロナワクチンの対応が正されていくならばどれほど素晴らしいか、とも思っています。

プラウト関連で、日本国内で「おや!」と思えたのが、2021/12/07のまのじ編集長の 「石川県羽咋市の小中高への完全オーガニック給食はその後どうなったか?〜 しっかり継続され、保育園にも試験的給食」記事でした。

記事は、2016年に石川県羽咋市で、全国初で地元の「自然栽培」の食材だけで作られた給食が市内の小中学校で提供された。そしてその取り組みは、その後も継続され根付いているというものです。記事では「2020年10月には保育所の給食にも」この取り組みが試験的に実施されたこと、また羽咋市は全国学力テストで全国トップのダントツの結果が出たことが紹介されています。更に、記事ではこういったオーガニック給食の取り組みが日本で広がりつつあることをリンクで追うことができます。

プラウトが説く冨とは「今・ここにある」生活している人々と自然環境であり、その「潜在力のすべてが最大限に活用され合理的に配分される」のがプラウトの実践です。

「自然栽培」にて「あるがままの地域の自然環境」を活かし、同時にそれに従事する地域の人々を活かしながら地域の子どもたちを健やかに育んでいく。富の活用と合理的な配分、この羽咋市の取り組みは、まさにプラウトの実践の一例としてあげられるものでしょう。



📌 プラウトへ導く光


コロナワクチンへの対応関連においても、プラウトに繋がる動きが展開されています。繰り返しますが、ヤマ(禁戒)の基本は非暴力・正直・不盗であり、コロナワクチン接種はそれと真逆です。

コロナワクチンは、非常に多くの人々の生命と健康を奪う極めつけの暴力であり、徹頭徹尾に欺瞞に満ちており、人間としての尊厳と生きる権利さえもを強奪します。このコロナワクチン接種とワクチンパスポートの中止を求める動き自体が、プラウトに繋がる動きとも言えるでしょう。


そして本来は、その現場で国民・市民の生命・健康を守るべき役割が地方行政と地域の医師たちだとも思うのですが、その現実の姿には暗澹とさせられました。

その中で2021/10/27にまのじ編集長が記事として取り上げられた『こどもコロナプラットホーム』の立ち上げは重要で、「闇の中の一条の光」でしょう。

泉大津市の南出賢一市長と柳澤厚生氏(国際オーソレモレキュラー医学会会長)を共同代表として設立されたのが『こどもコロナプラットホーム』です。こどもたちの未来を守るために政治家や医師など雑多な人々が連携しており、このような受け皿ができたのは大きな意味があるものでしょう。

また、顛末記8にて編集者さんが紹介された 「新型コロナウイルス対策の抜本的変更とコロナワクチン接種の即時中止を求めます!」とのチラシを通して、それまで知らなかった「北海道有志医師の会」の存在にも驚きました。

北海道有志医師の会」のチラシ(改正版の一部)
新型コロナウイルス対策の抜本的変更と
コロナワクチン接種の即時中止を求めます!
声明全体のPDFのダウンロードはこちら

チラシにある「北海道有志医師の会」に名を連ねている十数名の医師の方々、勤務医に開業医とバラバラ、科も色々です。それでも北海道地域で連携して「ワクチン中止」の声をあげてくださいました。中には病院(公立)と自分の実名を出されているので、地方行政から圧力を受けられた医師もおられるようです。案の定です。それでも勇気を出されてくだされたことに感謝です。

メンバーのブログ記事を拝見すると「やむにやまれず」の思いからであり、その背景には地域の子供を中心に人々を守らなくては、との思いがあったのが見て取れます。

もちろんこの「北海道有志医師の会」以前に、『こどもコロナプラットホーム』関係者でもある尼崎市の長尾和宏医師や、神戸市ナカムラクリニックの中村篤史医師、彼ら少数の勇気ある善意の医師の活動が「闇の中の一条の光」となっていました。

これから「新時代」では医療の形態は大きく変化し、「(ワクチンではない)予防医療」が中心となるでしょう。そのとなっていくのが勇気ある善意の医師たちだと思っています。ごく少数でしょう。しかし、市井の中でプラウト社会を導く光は継続しているのです。


完[全10話


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

これまでのseiryuu氏の寄稿記事はこちら


Comments are closed.