[SAMEJIMA TIMES] テレ朝のプロパガンダ・ニュースを分析する 〜 「主語がない」「根拠が不明」「伝聞・憶測」で印象づけ

 今や冷静な判断をされる数少ないジャーナリストの一人、鮫島浩氏が、地上波で流されるプロパガンダを分析されていました。ウソの情報は聞いているだけで気持ち悪いものですが、そのニュースのどこに着目して見抜くことができるかを丁寧に説明されていて、これは役に立つと思いました。
 「ロシアが日本のSNSで世論工作を行っている」と伝えるテレ朝のニュースを取り上げています。
まず女子アナの解説では、あたかも確実な情報のように伝えていながら「主語がない」。世論工作をしているのは誰か主語がはっきりしている場合は信ぴょう性が高いと見て良いが、ここが曖昧です。次にニュースの根拠とされた「日本の情報戦分析会社ソラコムの調査」がニュースの根幹ですが、肝心のソラコムの実態が不明です。宮城県仙台市にあるアプリやシステムを開発する会社らしいのですが、軍事・戦争あるいは安全保障やロシア研究をやっているのか実績が見えません。このニュースの最後まで、ソラコムのどのような専門家が調査したのか明かされませんでした。ネット上では、この会社がジェトロの出先企業であるとの情報もあり、だとしたら日本政府のご意向「調査」なのかな?
(このような動画もありますが、女子アナがソラコムの社長に代わっただけで、情報の不明確さと印象操作は相変わらずです。)
 この調子で最後まで二重三重に憶測と偏った推論だけで「ロシア怪しい」と印象づけ、おまけに工作に関わった約20の不明なアカウントが、ロシアのウクライナ侵攻前は「反ワクチン」でフォロワーを稼いでいたと、これまた根拠不明のまま断定して、スタジオ内一同「そうなんですかー!」と驚いていました。なんか気の毒。
 新聞記者歴27年の鮫島氏も「ここまでマスコミのニュースがおかしくなっているとは、このニュースを見て衝撃を受けました。」「これはもう公共電波を利用したフェイクニュース、プロパガンダの疑いが濃厚で、ジャーナリズムとか報道の域を超えている」「相当マスコミが崩れている」と感想を述べられ、このニュースに対する一般の人々の感想の方がよほどまともだと紹介されていました
 他方、ネット上ではメディアの洗脳戦略に気づいている人が増えているようです。どのようなテクニックで私たちを扇動しようとしているかを知れば、無防備に情報を取り込むことを避けられ、選挙の際にはSNSやメディアを使ってどのような誘導が行われているかを見抜くこともできそうです。騙される前に、私たち個人が賢くメディアをチェックすべし。
(まのじ)
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ロシアが日本のSNSで世論工作!根拠は?プロパガンダはどっち?切り抜き政治ニュース ここがおかしい!
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