悲惨としか言いようのないウクライナ軍の状況 ~前線の様子が「ひき肉製造器(Meat Grinder)」と呼ばれることが多くなっている

竹下雅敏氏からの情報です。
 スイスの元軍事情報将校ジャック・ボー氏は、“ウクライナの場合…攻撃開始数分で「断頭」攻撃を行った後、ロシアの作戦戦略は、都市中心部を迂回し、ドンバス共和国軍が「釘付け」したウクライナ軍を包囲することであった。…2022年3月25日、クラマトルスクの大釜を封じ込め、ウクライナ側に撤退の可能性を閉ざし、ハリコフとマリウポリの街の大半を奪ったロシアは、実質的に目的を達成した。”と説明しています。
 マリウポリの制圧によって、ロシアの「特別軍事作戦」は第二段階に入りました。ドンバス共和国軍が「釘付け」した6万ほどのウクライナ軍の壊滅に向けて、ロシア軍の戦力を東部に集中させています。
 そのウクライナ軍の状況は悲惨としか言いようのないもので、“前線の様子が「ひき肉製造器(Meat Grinder)」と呼ばれることが多くなっている”とのことです。
 動画「イジュム地区で生き残ったウクライナ人軍人が指揮官に訴える」では、第79旅団第2、3大隊の生き残った兵員たちが、“生き残ったからというだけで、脱走兵として扱われることになり…戦場を離れた脱走兵として裁判にかけられることになります。”と訴えています。
 “彼ら(軍上層部)は私たちをすべて有罪にしたがっていますが、私たちは指揮官こそが有罪だと考えています。…将校は車で逃げ出し、負傷者を助ける気もありません。恥ずべきことです。そんな奴らは将校じゃなく、ただのペテン師ですよ!”と言うのです。
 すらいと氏のツイートによれば、東部戦線で捕獲されたウクライナ兵士は、「母さん、娘たち、僕は生きている。普通に処遇されいつか家に帰れる。でも上官、その上の軍幹部、言葉が見つからない。彼らのせいで僕達は肉の塊にされた。僕以外、90人がもういない」と言っています。
 ドネツクで投降したイギリス人の傭兵は、「戦線は地獄だった。部隊は武器も弾薬も足らず、医薬品も食料も来ない。それでウクライナ兵と同様、民家に入って物を奪う。もっと驚いたのがネオナチ隊員。国を守るのでなく、市民を相手に戦い、略奪、殺人をやってるサイコパスだ」と言っています。
 さて、“前線の兵士や捕虜などからのウクライナ軍上層部やゼレンスキー政権に対する不満の声は以前からかなり多かった”わけですが、例えばウクライナ大統領府長官顧問のアレストヴィッチは、“ウクライナの国家理念、中核となる理念は、自国そして他国に最大限嘘をつくこと…もし真実を語れば、国は維持できない。常に何か新しいもの(ウソ)を作らないといけない”と言っているようで、“なぜアメリカは、ウクライナをロシア攻略ツールに選んだのか?”との質問に、「国も国民もイカれてるからです。平均的なウクライナ人は、情報戦における理想的なカモ。脳みその代わりに空虚なガスが詰まってる。」と答えています。
 「情報戦における理想的なカモ」は、現状を見る限り日本人も同様ではないかと思えるのですが、こうした完全にクズと言える上層部の命令に従って、「私たちは諦めていません、戦いたいのです」と言う前線の兵士たちは憐れです。彼らはロシアが悪魔だと信じ切っているのかも知れません。
 悪魔はウクライナの上層部でありネオコンなのですが、こうした当たり前のことに気づかなければ、命がいくつあっても足りません。問題は、日本も似たような状況にあるということです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
 
 
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「肉の塊のように死ぬためだけに前線に放り出された」ウクライナ兵士からの不満が爆発
転載元)
【注意】
この記事には死体などの画像はありませんが、言葉の内容だけでもかなり悲惨な内容になっています。お読みの際はご注意ください。

このウクライナ軍から見捨てられた部隊の主張は、これまで見てきたウクライナ兵捕虜の証言や、その他前線から送られてくる最近の情報と一致し、まとめたような内容になっています。
 
また、この兵士が何度も「肉の塊」と言っている件について。

第二段階に突入してから、マリウポリのような市街地線は姿をひそめ、フィールドや森などでの戦闘が目立っています。塹壕(トレンチ)での戦闘も多いようですが、毎日山積みにされた、あるいはフィールドや森に並ぶウクライナ兵士の死体の画像を見ることがかなり増えています。

その様子から、前線の様子が「ひき肉製造器(Meat Grinder)」と呼ばれることが多くなっており、たしかにその言葉の通りとしか言えないような悲惨な状況です。 

しかも、動員から意味も分からないまま前線に出され、まともに武器も弾丸も渡されてない場合が多いようで、無駄に死にに行くためのようになっています。。。

生き残ったウクライナ軍兵士が軍上層部に対して懇願
IN VIDEO: UKRAINIAN SERVICEMEN WHO SURVIVED IN IZYUM AREA, APPEALED TO THEIR COMMANDERS


ウクライナ軍、第79旅団兵からの上層部へのお願い

私たちは第79旅団第2、3大隊の兵員です。私たちはヤンポルの村に配置されています。

司令官は私たちを森に案内して(死亡したウクライナ兵の死体を埋めるための)穴を掘らせました。私たちは大勢いましたが、シャベルを数本しかありませんでした。私たちはゴミのように扱われ、銃剣を取り付ける時間さえありませんでした。

私たちは5~6日間そこにいましたが、司令官は私たちを見捨てました・・・そして今、私たちは生き残ったからというだけで、脱走兵として扱われることになりました。その穴の中には、まだたくさんの死体が横たわっています。

特に、私たちを助けてくれる志願兵や私たちを見捨てた将校たちに聞いて欲しいことがあります。私たちは大砲が欲しいとお願いしましたが、サポートも何もありませんでした。

そして空からの攻撃への防衛手段もないまま、私たちは(ロシアの)空軍部隊に負けました。私たちは愚かにも、肉の塊のように投げ出されたのです。



その後私たちは外に出て、軍の上官に確認しました。その上官は言いました。「突撃旅団の司令官が戦車へ接近戦をするように命令を出していた」

どうかお願いです。私たちはこのような経緯で脱走兵とみなされ、敵として、戦場を離れた脱走兵として裁判にかけられることになります。

しかし我々は戦場から離脱したのではなく、生き残ることを決意しただけなのです。

無謀にも装甲車相手に手持ちの兵器で戦いを挑まされ、3割の者は生きて地獄から出てくることができましたが、残りの7割の仲間は森の中で死体となって横たわっています。

彼ら(軍上層部)は私たちをすべて有罪にしたがっていますが、私たちは指揮官こそが有罪だと考えています。

私たちはムイコラーイウ(Mykolaiv)に移動したいと頼みました。そこで襲撃の準備が行われているからです。しかし上官らは私たちをここに残すことに決めました。皆さんに真実を知られないように、私たちをここで終わらせたいからです。

第95旅団と第79旅団は解体されました。私たちは予備兵にすぎず、契約軍人も数人います。契約軍人でさえ、これは最悪の状況だと理解しています。私たちはただの肉の塊として放り込まれたのです。

将校らは戦場から逃げ出しています。お願いですから、考えてください。そうしないと私たちは懲役になってしまいます。

突破の1時間前に将校たちは司令部を離れ、私たちを見捨てました。突破口が開かれたとき、私たちは支援を求めましたが、「円形防御を占拠せよ」とだけ言われました。KSP(司令塔・監視所)に行くと、そこはすでに空っぽでした。

戦車1台に対し30台で、2人、3人、5人とグループになって出て行きました。第二陣まで行っても、援護してくれるはずの人が全然いないのです。

私たちは諦めていません、戦いたいのです、でも75突撃旅団では無理なのです。

負傷者を見捨てるような戦い方はできません。将校は車で逃げ出し、負傷者を助ける気もありません。恥ずべきことです。そんな奴らは将校じゃなく、ただのペテン師ですよ!

(動画ココまで)

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【コメント】

この部隊はまだ、ウクライナ兵士を埋葬しようと生き残り兵に命じただけまだマシな方ですが。そうでない部隊の場合は、ロシア兵が遺体の埋葬を行っています。

その際の身元調査(ID確認)で、動員されて間もない兵士が多いことに気がついたロシア軍が、ウクライナ軍に向かって「動員したばかりの兵士を前線に出さないで欲しい」とお願いした、という話も聞いています。

ロシア軍がしつこいくらい投降を呼びかけているのも、こういった一般兵の被害を減らすことも目的でしょう。ロシアの特殊任務はあくまでも「非ナチ化」と「非武装化」なので、対象はナチ系の人間であり、また武器を置いて投降した兵士は「非武装化」して兵力ではなくなりますから。

このような、前線の兵士や捕虜などからのウクライナ軍上層部やゼレンスキー政権に対する不満の声は以前からかなり多かったのですが、集団投降などが続く中、内部情報もかなり出てきています。

投降兵の多くは、腐敗だらけで兵器などリソースもまともな訓練もなく、上官はすぐに逃げ出し、給与支払いすらなく、士気がないことを補うために軍全体に麻薬が配られていることなどを証言しています。
(以下略)

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