ロペス・オブラドール大統領がジュリアン・アサンジ氏の支持表明をしたきっかけ
2020年1月3日、朝の大統領プレス・コンファレンスの質疑応答で、ジャーナリストのハン・サラサール氏(写真下左)がジュリアン・アサンジの件を持ち出しました。分厚い本「ウィキリークスのメキシコ、ラ・ホルナーダ紙のウィキリークス」著者ペドロ・ミゲルを片手に本の大まかな内容を大統領に語り始めました。
左:ハン・サラサール氏 右:ロペス・オブラドール大統領López Obrador Stands Up for Journalist and Publisher, Julian Assange, Requesting His Release from the U.K.
— The American Protectors of Journalistic Freedom (@melisandrePro) January 3, 2020
January 3, 2020 AMLO President Conference:
Against the norms of the political system, Assange showed how the world works in authoritarian nature. https://t.co/kDuU8b21Sh pic.twitter.com/J08yAsb0V8
この本は、ウィキーリークスによってメキシコについて暴露された電報(やりとり)3件の内容がまとめられたもの。その中には当時大統領選でロペス・オブラドール大統領と戦ったカルデロン大統領(2006~2012)が、ロペス・オブラドール大統領はヴェネズエラのウゴ・チャベスに資金援助されているとアメリカの国家情報長官に言っていたそう。そしてそれは全くのウソで何も証明することができなかったことが判明。
Es de dominio público que Felipe Calderón hizo mejor papel como sicario a sueldo del Cártel de Sinaloa, que como presidente de México. pic.twitter.com/7nziVTvQzk
— Juan Castillo 🇲🇽🇷🇺 (@UnidosPorLa4T) June 5, 2022
右:カルデロン政権下でのスーパーポリス、ガルシア・ルナ、現在、麻薬犯罪組織と罪を犯した疑いでアメリカで裁判中。
と大まかな内容を説明したハン・サラサール氏は大統領にこう尋ねました。
#AMLO said the Mexican govt was ready to fly Assange direct to Mexico, where "according to international laws that regulate asylum" they would "guarantee that US interests would not be threatened or affected in any way".
— Jaraparilla 🇾🇪 🇵🇸 (@jaraparilla) January 4, 2022
Hmmn. pic.twitter.com/959Auljtui
大統領は、ハン・サラサール氏に「その本、ちょっと貸して」みたいな感覚で本を大統領のところに持ってきてもらいました。大統領はすぐさま本をパラパラし目を通しました。「これらの暴露は私がカルデロン大統領と選挙で戦っていたときのことです。これらは事実です。私は証拠を持っています。」
【ロペス・オブラドール大統領は2006年、2012年と二回の不正選挙で大統領選を落選しました。】
その後、大統領はその本を片手に「私はジュリアン・アサンジ氏を支持します!アサンジ氏が許され釈放されることを願います。」と言ったのが最初のアサンジ氏への支持表明でした。
その後「人類の痛みに背を向けてはいけません。政治にダチョウ*を適用し、砂に頭を突っ込んでいてはいけません。【つまり聞いて聞かなかったフリをする、現実逃避をしてはいけないという意味】自分自身を表現する必要があります。」と大統領が言った時のとっても満足げなハン・サラサール氏お顔がとても印象的でした。😊こういう瞬間、胸にジーンときます。大統領のプレス・コンファレンスではよくある風景です。正しいことを求めたジャーナリストの意向がしっかり大統領に受け入れられ支持され、世界に発信される。お二人の清らかさがハートに染み込みます。もし、こんなことが毎日、世界中の国でやられたら、どんなに素晴らしい世界になるだろう!✨
そして、この清い気持ちはアサンジ氏の生みのお父様ジョン・シップトン【wikiによるとアサンジ氏がお腹に入っていたときに離婚をしたらしい】に届いた‼️
"I have deep gratitude to the President AMLO @lopezobrador_ , my admiration & recognition for his courage to offer asylum to a journalist who in the excercise of his work has been persecuted" John Shipton @JA_Defence @Aus4Assange @wikileaks @SomersetBean @TRUMANHUMAN2020 pic.twitter.com/qnYAS8sEhz
— #24F Coalición Vida y Libertad Julian Assange ⌛ (@Assange_libre) January 18, 2022
上の記事で、お父様は「私の願いは、その素晴らしい国【メキシコ】のソカロ(ダウンタウンの大広場)でジュリアンに会うことです。」と言っています。ちなみにロペス・オブラドール大統領は保護だけの提供でなく、即座に市民権をも与えると言っていました。
また母親クリスティーン・アサンジさんにもロペス・オブラドール大統領の言葉は届き、Twitterから大統領への感謝の意を発信。残念ながらそのツイートは消えているようです。(ORINOCO TRIBUNEより)
トランプ大統領に手紙
その後、2020年12月23日付けでペス・オブラドール大統領はアサンジ氏の釈放を願う手紙をトランプ大統領に送りましたが。。。。返事なし!😩
Mexico 🇲🇽 @El_Universal_Mx headline: El Universal
— MiniTrue Archive (@MiniTrueArchive) January 3, 2022
AMLO asked Trump for forgiveness for Julian Assange; endorse offer of asylum pic.twitter.com/SpDESGR8No
Ahí les va la carta cuando AMLO pidió a Donald Trump exonerar a Julian Assange, con fecha del 23 de diciembre de 2020. pic.twitter.com/wYLn1SnToV
— Laura Brugés (@LauraBruges) January 4, 2022
今回、再びアサンジ氏の釈放を呼びかける
今回、イギリスがアメリカにアサンジ氏の身柄引き渡しを承認したため、ロペス・オブラドール大統領は再度、「ジュリアン・アサンジ氏は非常に不当な扱いを受けている。ジュリアン・アサンジ氏は解放されるべきだ。」「これは世界の恥だ」と声を挙げました。(6月23日の竹下先生の記事より)
そして大統領はその後、ウィキリークスが公開したアメリカの戦争犯罪の動画を朝の大統領プレス・コンファレンスで流しました。(↓)
At his morning presser, AMLO announced that he will intercede for Julian Assange in his trip to the White House in July, and played a clip of the video "Collateral Murder," which shows a US Apache helicopter in Iraq killing 18, including 2 journalists. pic.twitter.com/NgqFqMGgpi
— Kurt Hackbarth 🌹 (@KurtHackbarth) June 21, 2022
上記の6月23日の竹下先生のコメントにこうありましたね。。。
(メキシコ万歳!)
大統領によると、アメリカはクリーンエネルギーに移行するというのと、コロナ禍で人々が動けなくなりガソリンが売れなかったので、アメリカでは20くらいの石油精製所が売りに出ていたとのこと。そのうちシェルは3〜4つほどの石油精製所を売りに出していて、そのうちの一つテキサス州にあるDeer Park石油精製所を今年の1月にメキシコ(PEMEX=メキシコ国営石油会社)が購入しました。石油精製所は時代遅れ、これからはクリーンエネルギーに投資すべきだと反大統領派から、散々非難されていましたが、すでに今年の終わりにはDeer Park石油精製所の購入金額の元が取れるとのこと。ガソリンの値段が上がっている他国に比べ、ロペス・オブラドール大統領の公約の一つ、エネルギーの価格を上げないをこのインフレ下でも守り続けています。
日夜、真剣にメキシコ救済をしてくださっている大統領。最近、やっと世界でも大統領の良さが報道されるようになり嬉しい限りのpopoちゃんですが、最近のフルフォード ・レポート(英語版)では、ちょっと誤解を招く引用などが続いているので、大統領の真の意図が皆さまに正しく伝わることを願いつつ、ここで6月21日の朝の大統領プレス・コンファレンス(2時間7分あたりから)での大統領の言葉を取りあげてみます。
「メキシコの昔々からの外交は、とても評判が良いのです。…ロペス・マテオス大統領時代(1958-1964)、キューバ革命のため米州機構から排除されたキューバを支持した唯一の国はメキシコだったのです。… メキシコの現在の政策は新しいものではなく、新自由主義時代には忘れさられていました。…私たちはいかなるリーダーシップも目指さず、アメリカ大陸のすべての国民と政府と、横並び(対等)の関係を求め、主人公的な外交政策ではなく、アメリカ大陸のすべての国とすべての政府との統合と兄弟愛を求めるものなのです。…覇権主義的な支配を受けることなく、各国の主権を尊重し、協調的かつ統合的に行動することによってこそ強化されるアメリカ大陸。…民主主義(デモクラシー)とは、デモ(民衆)+クラシー(パワー)=民衆の力。それが今、アメリカ大陸で起こっているのです。」(機械翻訳+修正意訳 by popoちゃん)
前置き長くなりました。6月23日の竹下先生の記事でロペス・オブラドール大統領のアサンジ氏への支持、そして釈放を求め、世界の恥だとの大統領の発言を取りあげてくださいました。今回は大統領がアサンジ氏の支持を表明することになった最初のきっかけとその後についてまとめてみました。これぞ、きっかけは何でも質問できる朝の大統領プレス・コンファレンス❣️1ジャーナリストの思いが大統領に伝わり、世界に波及✨したのでした!今一度、竹下先生がご教示してくださった「世界をもっとも簡単に変える方法」で、私たち一人一人の想い(民衆の力)と神々の力でアサンジ氏の解放を✨🍀✨の願いを込めて記事を書きました。