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ぴょんぴょんの「イラクサのスープ」 ~同じ「いらくさ科」のカラムシは代用できるか?
いろいろな効能があるイラクサ
イラクサのスープの作り方
- イラクサの葉と茎にはトゲがあるので10分湯がく。茹で汁も捨てずに飲むと体にいい。
- 茹でたイラクサを冷水で冷まし、水を切って絞って、みじん切りまたはブレンダーで細かく刻む。
- 鍋に油を引き、みじん切りのニンニクを炒め、次にイラクサを炒め、水1リットルと固形スープの素を入れ強火で煮て、沸騰したら5分弱火で煮る。
- 小麦粉大さじ1杯を少量の水、または牛乳を溶いて入れ、とろみをつける。
(「パンと野いちご」281pを要約)
にゃんにゃん母さんも言ってるけど、「イラクサ」と聞いて連想するのはアンデルセンの「白鳥の王子」だね。
白鳥にされた11人の兄王子の魔法を解くために、お姫さまが手を血だらけにしながらトゲだらけのイラクサを摘んだお話。
白鳥にされた11人の兄王子の魔法を解くために、お姫さまが手を血だらけにしながらトゲだらけのイラクサを摘んだお話。
「白鳥の王子」の挿絵
Wikimedia_Commons[Public Domain]
食べられるだけじゃない、いろいろな効能があることもわかっている。
セルビア方面のイラクサは正確には「セイヨウイラクサ」で、ラテン名はUrtica dioica。英語ではネトル(Nettle)と呼ばれている。芥子の実のような種にも栄養があるし、葉っぱはビタミンCや鉄分が豊富で、干してお茶にして飲めば、花粉症などのアレルギーにも効く。(「パンと野いちご」281p)
セルビア方面のイラクサは正確には「セイヨウイラクサ」で、ラテン名はUrtica dioica。英語ではネトル(Nettle)と呼ばれている。芥子の実のような種にも栄養があるし、葉っぱはビタミンCや鉄分が豊富で、干してお茶にして飲めば、花粉症などのアレルギーにも効く。(「パンと野いちご」281p)
世界中で食されているイラクサのスープ
Nettle Soup
— Stair na hÉireann | History of Ireland 🇮🇪 (@Stairnahireann) August 5, 2022
The common Stinging Nettle, Urtica dioica, was for many generations an important traditional food in Ireland, providing a free and tasty ingredient for soups, purées and sauces in the spring.
Read more 🔗 https://t.co/A30j5zumil pic.twitter.com/HWpoewlJUq
〈イラクサのスープ
一般的なイラクサ(Urtica dioica)は、何世代にもわたってアイルランドの重要な伝統食品であり、春にはスープやピューレ、ソースに無料で美味しい食材を提供していた。
続きを読む 🔗 https://wp.me/p3XCMr-iQL(DeepL翻訳)〉
一般的なイラクサ(Urtica dioica)は、何世代にもわたってアイルランドの重要な伝統食品であり、春にはスープやピューレ、ソースに無料で美味しい食材を提供していた。
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スイバはシュウ酸が多いから、取りすぎると尿管結石の原因になる。でも、カルシウム豊富なイラクサと一緒に食べると、腸内でシュウ酸とカルシウムが結合して便から排泄される。(サントリーウェルネスOnline)
食料難の時に人類を救ってきた偉大な植物のひとつ
イラクサは、ホウレンソウみたいにジャンジャン使える。キッシュに入れても、餃子に入れても、ケーキに入れても、ジャムでも、ピクルスでも、天ぷらでも、お浸しでも、なんでもできる万能選手だよ。(RUSSIA BEYOND)
生息地が主に東北から北海道だからね。東北で採れるのは「ミヤマイラクサ」、別名「アイコ」と言って、東北じゃ、当たり前に食べられてるんだよ。春の若芽をゆでてアク抜きし、水にさらすと蟻酸が消えて、和え物や浸し物にするとおいしい。新芽の茎は、アスパラガスみたいにシャキシャキしておいしい。
山菜のあいこ(ミヤマイラクサ)の食べ方
そうだね、イラクサは食料難の時に人類を救ってきた偉大な植物のひとつだと思う。
なんと言っても、痩せた土地でも生えてくれるのがありがたい。種まきも、肥料やりも、水やりもしないのに、ホウレンソウ並みに栄養価が高くて、おいしい野菜ができるってスゴくない?
なんと言っても、痩せた土地でも生えてくれるのがありがたい。種まきも、肥料やりも、水やりもしないのに、ホウレンソウ並みに栄養価が高くて、おいしい野菜ができるってスゴくない?
「イラクサ」と「カラムシ」の違い
Nettles [Urtica dioica] is a diuretic and tonic, a blood cleanser and skin and hair herb. Nettles supports many detox organ systems, including the liver, lungs, and urinary tract. I often recommend daily nettle infusions for people who have recurring urinary tract infection. pic.twitter.com/zZeJR2zEB4
— NefandAk 𓋹 Holistics™ (@Ak_to_her_nef) June 16, 2022
〈イラクサ[Urtica dioica]は、利尿作用と強壮作用があり、血液を浄化し、皮膚と髪のハーブである。イラクサは肝臓、肺、尿路など多くのデトックス器官をサポートする。尿路感染症を繰り返す人には、ネトルを毎日煎じて飲むことをよく勧める。(DeepL翻訳)〉
う〜ん、カラムシにも薬効があるから食べられるとは思うけど。牧野和漢薬大図鑑によると、主に使われるのは根っこだね。苧麻根(チョマコン)と呼ばれて、止血、妊娠中の不正出血に効く。葉っぱは吐血、血尿、痔の腫れと痛み、急性乳腺炎。花は麻疹に効く。
「アイコ」の代わりにカラムシの茎を食べた人はいるよ。カラムシの新芽を「熱湯で5分ほど茹でてそのまま麺つゆにドボン。冷蔵庫で1時間ほど冷やします。皮を剥いていただきまーす……(≧〰≦)これはなかなか……!イラクサのような柔らかさや旨味の強さはないけど、茹でても消えないこの歯切れの良さ、そして加熱によりさわやかになった香りがとても魅力的です。」(野食ハンマープライス)
【カラムシ】雑草をミキサーにかけてスープを作る【イラクサのスープ】
カラムシスープ、作ってみた
〈そして、翌日・・〉
いつか本物の「イラクサのスープ」を飲んでみたい
〈ここから、3日後〉
てことは、体質か?! もしかして、ドーシャが違う?
*時事ブログで連載されていた「地球の鼓動・野草便り」の「抜群の血液浄化剤!イラクサの秘密」で、イラクサのことが詳しく取り上げられています。
食料が手に入らなくなって、食料の備蓄が少しづつ減り、「食べられるものをすべて食べてしまうと、次はマカロニ、麺類、ジャム類の番になった。それがすべて底をつくと、祖母は『建物の周りに萌(ママ)えているイラクサの若葉を見つけて摘んでおいで』と言った。イラクサで、本物のホウレンソウみたいなスープを作ってくれた。」(142p)
第二次世界大戦、クロアチア独立戦争、ボスニア戦争で何度も難民になったセルビア人を救った「イラクサ」とは?