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ぴょんぴょんの「ウチナーンチュは先住民族?」 ~先住民族の土地は軍事利用しにくいことを、中国は知っている
デニー知事「『辺野古が唯一の解決策』とする政府の姿勢では移設の問題は解決しない」
だが、最高裁で沖縄県は敗訴した。「辺野古移設工事を強行しようとする防衛省の設計変更申請に対して、民意を受けて『認めない』県と、無理やり『認めさせよう』とする国の訴訟は、9月4日、県の敗訴となりました。」(時事ブログ)
ああ、10月30日の「代執行」訴訟の口頭弁論で、デニー知事は自ら法廷に立ってこう言った。「行政権限を奪ってはならないと書いてあるのが憲法の地方自治の本旨」なのに、「(国は)県知事から地方自治の本旨を奪い、自分達の思い通りにコントロールしようとしている」。(YAHOO!ニュース)
デニー知事
Author:首相官邸[CC BY]
デニー知事の中国訪問
その話に行く前に、デニー知事の中国訪問から話そう。知事は今年の7月3日、北京に行った。時事ブログにもあったが、デニー知事の訪中直前、中国国家公文書館と中国歴史研究院を訪問した習近平は、やたらに「琉球」を話題にした。
習近平
Author:Palácio do Planalto[CC BY]
「私が福州で働いていたとき、福州には琉球館と琉球墓があり、福州と琉球の関係が深いことを知った。当時、琉球に入ってきた福建人の姓は36人ありました。」 これについて、竹下先生はこう言われる。「台湾問題に対する牽制として、『中国は沖縄を駆け引きの材料』としていると見た方が現実的ではないかという気がします。」(時事ブログ)
【沖縄の玉城知事 北京の琉球国墓地を訪問】
— CRI日本語 (@CRIjpn) July 4, 2023
北京訪問中の沖縄県の玉城デニー知事が4日午後、通州区張家湾の琉球国墓地遺址を訪れ、沖縄のしきたりにのっとり墓参りをしました。知事は「いにしえから眠るご先祖様にありがとうと言い、中国とのつながりを今後もしっかり結んでいきたい」と述べました。 pic.twitter.com/zvQ1zcddyB
そこに、誰が祀られていたかを知っていたら、知事は行っただろうか? 明治時代、政府の沖縄県設置に反対した琉球人たちが、清国に渡って助けを求めた。その中で特に有名な林世功(りんせいこう:日本名・名城春傍)は、清国に「琉球の危機」を訴えたが聞いてもらえず、絶望して自刃した。そいつが祀られている墓だったのよ。(1945FATMAN)
河野洋平
Author:内閣官房内閣広報室[CC BY]
ブロック太郎のパパが出てきた?!
「河野洋平が、台湾有事の対日工作として、 国貿促から訪中団を送るので玉城知事もぜひ来てください」と誘った。「玉城知事は行って、誰の祀られている墓かも知らずにお参りをして、先人に感謝しますと、中国の新聞に書かれる。」(ニコニコ動画)
沖縄の琉球人は先住民族?
実は、もう1件、デニー知事が利用されたような案件がある。2023年9月18日、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会。そこで知事は、辺野古の新基地建設について国際世論に訴えるスピーチをした。だが、知事を国連に連れてったヤツもヤバかった。
「市民外交センター」、正式名「先住民族の権利のための市民外交センター Citizen’s Diplomatic Centre for the Rights of Indigenous Peoples」は、「アイヌは先住民族、琉球沖縄の人も先住民族」という活動をする団体だ。
実は「先住民族」はセンシティブなワードで、国連ではかなりかなり幅がきくのよ。2008年に国連は、琉球人は日本人ではなく、明治以来日本から差別的支配を受けているマイノリティ、先住民族だと断定した。(「狙われた沖縄」27p)
以来、「沖縄の琉球人は先住民族」とする勧告が、国連から日本政府に対して2022年までに6回も出されている。2018年8月31日付けの琉球新報によると、「国連人権差別撤廃委員会は(中略)...日本政府に対し、沖縄の人びとは『先住民族』だとして、その権利を保護するよう勧告した。米軍基地に起因する米軍機事故や女性に対する暴力について、『沖縄の人々が直面している課題』と懸念を示した。」(「狙われた沖縄」10p)
「琉球先住民の権利保障を」国連委員会が再び勧告、ヘイト対策も - 琉球新報デジタル|沖縄のニュース速報・情報サイト https://t.co/dmV06g9lce
— 明(あきら)ゆきこ (@Akira_keyko) November 6, 2022
ところが、沖縄出身のジャーナリスト仲村覚氏は、沖縄人はだれも「先住民族だと認めてくれ」と言ってないと言う。「え? 我々ウチナーンチュはいつのまに、アボリジニとかアメリカインディアンと同じ先住民族になっちゃったの?」「これ、失礼なんですよ、沖縄の人にとっては、ものすごく失礼。」(ニコニコ動画)
仲村氏は言う。「琉球人は先住民族」は、沖縄の人びとが言い出したことじゃないと。「沖縄の議会では一度も議論されたこともない。沖縄県民のまったく知らないところで、部落解放同盟を母体とする反差別運動や、市民外交センターなどのNGOが国連に訴え続けた来た結果、出された勧告だ」「国連に『私は先住民族ではない!日本人だ!』と訴えても、『琉球人のアイデンティティを失った哀れな琉球人だ』と見られてしまうほど、すでに国連の常識になってしまっている」と。(ニコニコ動画)
糸数慶子参議院議員だそうだ。糸数氏は国連で、普天間飛行場移設に伴う辺野古新基地建設などの基地問題を差別の事例にあげて、「日本政府に差別的な政策をやめさせ、先住民族としての権利を守らせるよう訴えた。」これが「沖縄の人々が全く望まないのに、国連で先住民族と認識されるからくり」だと言う。(狙われた沖縄14p)
糸数議員のニュース、これね https://t.co/xow5KKXMrX 糸数慶子参院議員は「国家的、地域的レベルでの先住民族の権利の履行」を議題に演説し、(略)国連先住民族権利宣言を沖縄にも適用すべきだと主張し、日本政府に沖縄の人々を先住民として認めるよう訴えた。
— エミコヤマ (@emigrl) September 22, 2016
2007年9月13日、日本政府も賛成して採択された、国連部署A/RES/61/295付属文書「先住民族の権利に関する国際連合宣言」の第30条(軍事活動の禁止)によると、
1 関連する公共の利益によって正当化されるか、もしくは当該の先住民族による自由な合意または要請のある場合を除いて、先住民族の土地または領域で軍事活動は行われない。
2 国家は、彼らの土地や領域を軍事活動で使用する前に、適切な手続き、特にその代表機関を通じて、当該民族と効果的な協議を行う。(ニコニコ動画)
琉球人の先住民族説を歓迎しているのは中国
ああ、琉球人の先住民族説を歓迎しているのは、誰あろう中国なのよ。中国メディアはこんな発言をしている。「国連人権差別撤廃委員会は2008年以降、報告書の中で何度も日本に対して琉球民族を先住民と認め、かつ琉球民族の権利保護を強化するよう提案している。しかし日本政府は現在もその先住民としての地位を認めていない。」(ニコニコ動画)
仲村氏は「中国が沖縄を乗っ取ろうという意志を感じて、常日頃危機感を感じている」「基地がいらないと沖縄で言うな」「なぜ、沖縄を守るための武力増強を、抑止力増強を反対するんですか」と言う。(ニコニコ動画)
または、アメリカも喜ばせてしまう。時事ブログによると、出どこ不明でフェイクかもしれないが、実にリアルな、ジョセフ・ナイの「対日超党派報告書」。これによると、日本の近海には、アメリカがよだれを垂らすような膨大な資源が眠っていて、それを奪い取るチャンスが台湾有事で、アメリカのプランは、中国との戦争に自衛隊を参加させて、本格的な日中戦争になったら手を引き、戦争が激化したところで和平交渉に介入して、日本近海の資源を乗っ取る。
実は、「琉球独立運動」には、沖縄の暴力団「旭琉会」からカネが流れているという話がある。そのカネは、旭琉会につながる台湾の暴力団「竹聯幇(ちくれんぱん)」から流れているが、ここのトップは中国・台湾統一を目指す張安楽だ。(時事ブログ)
張安楽
Author:KOKUYO[CC BY-SA]
ああ、張安楽は「琉球と中国の関係は歴史的に密接な関係にあり、日本から琉球を離脱させる。これは中国人としての責任である」と言ってる。(Wiki)さらに、「人民日報は2013年5月に、沖縄の帰属について『歴史上の懸案で、未解決の問題』と疑問視する研究者の論文を掲載。同紙傘下の環球時報は、沖縄の独立勢力を『育成すべきだ』と主張した。」(産経新聞)
基地反対ばっかり叫んでると、中国の思うツボにされる。中国を敵視しすぎると、中国と戦争をさせられて、大東亜共栄圏の亡霊とアメリカの思うツボにされる。中国に飲み込まれるのも、亡霊に支配されるのも、アメリカに資源をぶん取られるのも、全部イヤだ!
記事を書くきっかけは、まのじ編集長から紹介された「玉城デニー知事が起こす沖縄危機」 です。他にも「誰が玉城デニー知事を操っているのか?」、仲村覚著「狙われた沖縄」を参考にしました。