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ぴょんぴょんの「ドニエストル川を挟んで」 ~EUが操るモルドバと、ロシアを味方につけたトランスニストリア
未承認国トランスニストリア
沿ドニの名前の由来、ドニエストル川。 pic.twitter.com/hjpMhLPeiw
— KartinDoliny (@KartinDoliny) September 9, 2023
(YouTube 2:44〜)
現在、トランスニストリアには1000名程度のロシア軍が、治安維持隊として駐留している。彼らはモルドバからの入国者を監視したり、トランスニストリア軍と共同訓練をしたり、トランスニストリア北部にある、ソ連時代の欧州最大と言われる武器弾薬庫の警備もしている。
それもそのはず、この3カ国は、トランスニストリアと同じ未承認国だからな。これら未承認国は、紛争状態は収拾されたものの、紛争の解決が棚上げになってきた紛争地、「凍結された紛争」と呼ばれている。(imidas)
モルドバのEU加盟を最優先に掲げるサンドゥ大統領
というのも、モルドバは「ヨーロッパの貧しい国ランキング」第1位。(世界雑学ノート)だから、サンドゥ政権は、EUに言われるまま反ロシア政策を推し進め、2022〜2024年には見返りとして、EUから1億5000万ユーロ(約240億円)の財政支援を受け、反ロシア政策の補償金1300万ユーロ(約1億円)を受け取っている。(YouTube)
モルドバの民族構成は、2014年のデータによると、モルドバ人(75.1%)、ウクライナ人(6.6%)、ロシア人(4.1%)、ガガウス(トルコ系)人(4.6%)など。(外務省)また、モルドバでは日常会話の14.5%がロシア語だ。(Wiki)
2015年のデータによると、モルドバ人(33%)、ウクライナ人(26.7%)、ロシア人(34%)、ブルガリア人(2.8%)と、主要民族がほぼ3分の1ずつ占めている。公用語はロシア語、ウクライナ語、モルドバ語が認められている。
ちなみに、トランスニストリアの人々は、ロシアについてどう考えているのか?
中年男性「ここにいるロシア軍は悪い人たちではない。全部を知っているわけではないが、ロシア軍は地元の代表だ。」
初老の女性「市民として、十分な情報や歴史を知り、すべてを冷静に分析している。(ロシアが)戦争に勝つだろう。」(YouTube)
中年男性「ここにいるロシア軍は悪い人たちではない。全部を知っているわけではないが、ロシア軍は地元の代表だ。」
初老の女性「市民として、十分な情報や歴史を知り、すべてを冷静に分析している。(ロシアが)戦争に勝つだろう。」(YouTube)
(YouTube)
老人「ウクライナ人は難しい状況に置かれている。言いたくはないが、アメリカが彼らにロシアとの戦争を強いたのだ。ウクライナの大統領は、アメリカの言いなりに動く操り人形だ。これらの裏側では、いろいろな人物が動いているはずだ。」
記者「アメリカに責任があると?」
老人「そうだ、アメリカが戦争を始めた。新しい武器をつくるために、古い武器を使ってもらう必要があるのだ。ロシアは戦争をあおっていないし、ウクライナでもない。アメリカがウクライナ軍を支援して戦争をあおったのだ。」
隣の老人「100%ロシアを支持している。アメリカがウクライナに武器を渡すが、最後にはロシアが勝つだろう。」
記者「アメリカに責任があると?」
老人「そうだ、アメリカが戦争を始めた。新しい武器をつくるために、古い武器を使ってもらう必要があるのだ。ロシアは戦争をあおっていないし、ウクライナでもない。アメリカがウクライナ軍を支援して戦争をあおったのだ。」
隣の老人「100%ロシアを支持している。アメリカがウクライナに武器を渡すが、最後にはロシアが勝つだろう。」
また、モルドバの別のインタビューでは、
記者「プーチンをどう思う? 」
住民「いいね!」
記者「バイデンは? 」
住民ら「厄介なじじいだ」「サンドゥもいい加減にしろよ」「サンドゥを米国に送っちまえ」「それがいい」「米国の娼婦だ」。(X)
記者「プーチンをどう思う? 」
住民「いいね!」
記者「バイデンは? 」
住民ら「厄介なじじいだ」「サンドゥもいい加減にしろよ」「サンドゥを米国に送っちまえ」「それがいい」「米国の娼婦だ」。(X)
それもそのはず、サンドゥ大統領は2022年、トランスニストリアに対する医薬品、植物保護製品、医療機器などの輸出を制限したことにより、トランスニストリアでは医薬品が値上がりし、農家の生産コストが上昇した。また、2023年から、トランスニストリアとの貿易に関税をかけ始めたので、トランスニストリアの経済的損失は1億ドルに達すると見積もられている。(YouTube)
ロシアに保護を求めたトランスニストリア
ロシア国営通信
— tobimono2 (@tobimono2) February 28, 2024
「我々の同胞であるトランスニストリアの住民の利益を守ることは、我々の優先事項のひとつである」
https://t.co/BhIXDTq0LO
そして3月2日、ラブロフ外相は意味深なことを述べた。「モルドバ政府はキエフ政権の足跡をたどっている。(中略)...トランスニストリアで紛争が勃発すれば、ロシアはいよいよ前線を、今の4州からオデッサへと移すことが可能となる。」(YouTube 23:09あたり)
(YouTube 23:07)
(YouTube 23:27 )
そして、ドニエストル川を挟んだ向こう岸、トランスニストリアまでロシアが来るとなると、モルドバは大あわてだ。早速、いろいろな動きがあっている。モルドバ内では、親ロシア地区のガガウズ自治政府の党首がプーチンと会談した。
モルドバ・ガガウズ自治政府のエフゲニア・グツル党首が、ソチでプーチン大統領と会談
— tobimono2 (@tobimono2) March 7, 2024
「私はプーチン大統領に、モルドバ当局が我々の市民的姿勢と国益への忠誠に報復しようとしている無法な行動について報告した。モルドバ当局は私達から徐々に権限を奪い、予算を制限し、法的権利を侵害し、⬇️ pic.twitter.com/QHxUIOnGzv
訪問先のパリで「侵略者を止めなければ、侵略者は進み続け、前線は近づき続ける」
— Ganesha (@Ganesha14702992) March 8, 2024
7日、フランスとの防衛協定に署名した。旧ソ連圏の東欧モルドバのサンドゥ大統領🇲🇩
東欧モルドバ、仏と防衛協定 ロシアへの警戒高まるhttps://t.co/MQl0BxpIq0
「沿(えん)ドニエストル共和国」、 別名「トランスニストリア」は、ウクライナ戦争開始から、たびたび話題に上っていたそうですが、この動画を見るまで、こういう国があることすら知りませんでした。
1992年にモルドバから独立した、親ロシアのトランスニストリアは、モルドバに誕生したEU寄りの大統領によって圧力を受け、ついにトランスニストリアはロシアに助けを求めました。