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ぴょんぴょんの「インドネシアは泣くのか?」 ~世界最大の鉄道車両メーカー「中国中車」がやったこと
日本の新幹線がインドネシアにフラレた話
【ホワイトアウト!?】雪の上を超高速の新幹線が走ったらヤバすぎた
なのに、実際は、開業が予定より4年も遅れたし、当初の予算より約18億ドル(約1800億円)も増えたし、その多くは中国からの借り入れだし。日本との交渉では、総事業費の75%を金利0.1%の円借款で賄うことになってたのに、中国に乗り換えたら金利が2%になった。さらに、予算オーバーで追加融資になったら、中国はなんと4%の金利を要求してきた。(47NEWS)
もっと言うと、中国は当初、「インドネシア政府による国庫支出はゼロ」を条件にしていた。ところが2021年、予算オーバーしたために、インドネシア政府は4.3兆ルピア(約380億円)の国庫支出をせざるを得なくなった。(JBpress)
【アジア見聞録】迷走する中国受注「インドネシア高速鉄道」 事業費膨張に工期遅れ 債務のわな懸念も https://t.co/6gRre9nxlf
— 産経ニュース (@Sankei_news) October 1, 2021
中国が「インドネシア政府に財政負担を求めない」とアピールして受注した高速鉄道だが、事業費の拡大分はインドネシア側の負担になりそうだ。
日本の新幹線技術を導入することに決めたインド
【モディ首相激怒】インドで中国製を捨てて日本製新幹線を導入した結果が…中国に頼んだインドネシア高速鉄道との次元の違いに絶句【ゆっくり解説】
日本は「約1.6兆円」という、インドから見たら「ぼったくり」のような見積もりを出した。中国はもっと安い見積もりを出してくる。インドは迷った。だが、インドネシアの状況が少しずつわかり始めると、インドは日本に依頼することを決めた。
そこが、インド! 義理人情より自国優先。と言うか、すでに日本はインドで実績を上げていたのよ。日本製の地下鉄「デリーメトロ」は、1日あたりの利用者は250万人以上、ピーク時は2分間隔で、ほとんど遅延もなく順調に走っている。
2017.11.3
— Izumo_maru (@Izumo_maru) February 19, 2018
インド、新幹線で鉄道復権:日本経済新聞 https://t.co/jyocTu9roM
インド初となる高速鉄道の整備計画が動き出した。製造業などが多い西部グジャラート州と商都ムンバイを結ぶ計画に日本の新幹線方式が採用される。
モディ政権は今回の計画を皮切りに、広い国土に高速鉄道を延ばす考えだ。 pic.twitter.com/KqR7Wo96UM
予定では2023年だったが、土地収用が難航して、2026年に延期されている。(YAHOO!ニュース)
モディ政権の方針は、外国資本を誘致して国内の製造業を発展させる「メイク・イン・インディア(インドで作ろう)」だ。まずは1編成10両24編成のうち、3分の2を日本から輸入、あと3分の1はインドで組み立てる予定。そして30年後に追加生産するときは、すべて現地生産に切り替える。インドの関係者は話す。「インドで製造すれば、中国よりも安くできる。また、インド製は中国製よりも信頼できると考えている国が、中東やアジアには多い。」(dot.world)
中国中車の相次ぐ破談、不祥事
たとえばアメリカ。中国中車は、マサチューセッツ湾交通局(MBTA)に、初めてのアメリカ向け地下鉄車両を納入して、約5年が経過した。ここも、入札時に日本やフランスと競り合ったが、中国中車が2〜5割下回る金額で受注した。なのに、運転中に扉が突然開いたり、床下から異常音がしたり、さらには脱線したり、バッテリーが過熱して爆発したり、たびたび運行中止に追い込まれる「問題児」になっている。(47NEWS)
これまたアメリカの話。圧倒的な安値を理由に中国中車を選択した、南東ペンシルベニア交通局(SEPTA)。ここも、車両を受け取る期限から4年を過ぎても、1両も受け取ってないとのことで、この4月に契約を破棄した。(47NEWS)
そしてまたアメリカ。中国中車が「熱心に獲得を狙っていた」ワシントン地下鉄の次世代車両「8000系」も、オジャンになった。理由は、中国中車が受注すれば、機密情報が中国に流出するかもしれないから。中国は2017年、国家情報法(第7条)で「いかなる組織および個人も法律に従って国家の情報活動に協力し、国の情報活動の秘密を守らなければならない」と定めている。ワシントン地下鉄と言えば、アメリカ政府関係者もたくさん利用するからな。(47NEWS)
EU加盟国ブルガリアの長距離列車入札でも、中国中車は拒否られた。中国はブルガリアに食い込んで、EUの市場をなんとしても広げたいところだったが、2023年7月、EUは先手を打って、補助金に関する規制(FSR )を始めた。中国中車のように補助金をもらっている企業が、入札で不当に安い金額を提示して、EU企業が負けることのないようにしたんだ。(47NEWS)
しかも、最高時速350km、日本の新幹線より高速だ。ただ、中国高速鉄道と日本の新幹線のちがいは、チケットの購入から乗車、乗り換えなど、乗客の利便性だ。たとえば、チケット購入だけでも、汗だくになるような苦行らしい。「なぜか、チケット売り場は、一般に広大な駅の端の方にあり、チケットを買って改札口まで行くのに広い駅構内を行ったり来たりしなければならず、急いでいて荷物のあるときなどは汗びっしょり状態です。」(note)
スペースに余裕がないからだろ。で、チケットをゲットしたら、X線装置で手荷物検査を受けて、改札口を通り抜ける。改札口では、乗車人数に対して改札機が少ないので、「我先に」と人が押し寄せて、「お前並べ」「あんたこそ並べ」の言い争いが始まる。(現代ビジネス)
中国に新幹線技術を供与した二階俊博
そして、ようやっと車内に乗り込むと、「どこか見覚えのある車両だ」と気づく。「そこで写メった画像を“自称・乗り鉄”の友人I氏に送ったところ、『日本の新幹線の普通車でしょ』(中略)...『日本の車両とまったく同じ』」「実際、中国高速鉄道CRH2型は川崎重工が新幹線E2系をベースに車両を製造したものだといわれている。」(現代ビジネス)
2000年、中国を訪問した当時の二階運輸大臣は、中国の大臣に「この(新幹線の)技術が中国の発展にもしお役にたつならば、どうぞ一つお使いください。積極的に協力します」と発言し、新幹線の輸出に当たって、もともとは完成品の輸出だったのを、二階が強引に技術輸出にしてしまったそうだ。(教えてGoo!)
そして、川崎重工が、東北新幹線「はやて」(E2系車両)をベースに技術供与した「CRH380A」の車両技術によって、中国は北京 ↔ 上海で、世界最速時速380キロを記録し、これは独自開発によるものとして、国際特許出願に踏み切った。
いいワケねえよ!「川崎重工によると中国政府との契約では供与した技術は中国国内だけでしか使用できず、その技術を応用して作った製品を輸出することはできないことになっている。」これに対して中国は、「350キロ(を出す)の技術があるのに、なぜ250キロの技術を盗まなければならないのか」「多数の特許を申請しており、完全に独自の知的財産権を持っている」「技術供与を受ける際、巨額の特許料を支払っている。合法的な使用は“盗作”にはあたらない」と反論している。
(Buisness Journal)
(Buisness Journal)
中国鉄道省の元幹部は中国紙に暴露している。北京 ↔ 上海の中国版新幹線「和諧(わかい)号」について、「技術は日本やドイツから導入されたものがほとんど。安全性を無視して最高速度を設定した」と。
(Buisness Journal)
(Buisness Journal)
中国の時速200km以上の高速鉄道車両が欧州に輸出される。中国初。
— China Tips by myokoi (@myokoi1962) October 20, 2023
場所はセルビア。輸出されるのは動力分散方式の電気高速列車20両。ハンガリー・セルビア鉄道はハンガリーの首都ブダペストとセルビアの首都ベオグラードを結ぶ鉄道に展開される。2025年の運行開始予定。 #中国 pic.twitter.com/q0W2WgQuQ6
自国の鉄道建設を、安い中国で冒険するか? 予算は高めだが、安心の日本を選ぶか? 各国それぞれのお家事情で、泣いたり笑ったりのようです。