“アメリカがガザ地区を所有する”というトランプ大統領の主張は、ジャイアニズム丸出しの考えで、ちゃぶ台返しとしか言いようがない

竹下雅敏氏からの情報です。
 「5次元の馬鹿」が、“アメリカがガザ地区を所有する”と主張しています。
 ガザ地区に住む180万のパレスチナ人については、住民は別の場所に移住すべきだとし、“移住や居住区新設に伴う費用を米国は負担しない”というジャイアニズム丸出しの考えを示しました。
 これに対し、「ああマジで腹立つ。アホウなだけならともかく、こいつにはヒトの心が微塵も無い。」というツイートや、“アホかコイツ。。。 やったらまたどれだけ人が死ぬ事か。 また同じ事を繰り返すつもり? ハマス幹部の「ガザは売り物では無い」って言葉が一番マトモに聞こえる。”という意見、“勝手なこと言うなら、せめて「俺の国で全員面倒見る。衣食住すべてだ」くらい言えよw”という的を射た見解がありました。
 現在は「イスラエルとハマスの合意の3段階」の第1段階です。6週間の停戦期間に、ハマスは女性や高齢者、怪我をしている人質を解放し、イスラエルはガザ地区の人口密集地域から軍を撤退させます。第2段階では、ハマスはイスラエル軍の男性兵士を含む残りの人質を解放し、イスラエルはガザ地区からすべてのイスラエル軍を撤退させます。こうして一時的な停戦は恒久的な停戦になり、第3段階でガザ地区の復興計画が始まるという話でした。
 今回のトランプ大統領の主張は、ちゃぶ台返しとしか言いようがない。アメリカにガザ地区を所有できるどのような権限があるのかは不明ですが、イタリアの国際法学者で、パレスチナ占領地域に関する国連特別報告者のフランチェスカ・P・アルバネーゼ氏は、“トランプ大統領の計画は「違法、不道徳、​​そして完全に無責任」であり、強制移住という「国際犯罪」を犯すことを示唆している”と言っています。
 「これ住民を国外に出す前にハマスの戦闘員を選別して始末しないとテロリストが全世界にばら撒かれるだろ」という指摘は重要です。トランプは戦闘地域をエジプト、ヨルダン、その他に広げたいのです。彼は「大イスラエル計画」の支持者です。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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トランプ大統領「ガザ地区を所有する」住民は移住を(2025年2月5日)
配信元)
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配信元)
※全文はツイッターをクリックしてご覧ください



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パレスチナ人は「美しい」場所に移転すべき - トランプ氏
転載元)
アメリカ大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相との会談で、ガザ移転の考えを改めて表明した。

ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談するドナルド・トランプ米大統領(2025年2月4日、ワシントンDC)。© AP / Evan Vucci
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

ドナルド・トランプ米大統領は、火曜日にホワイトハウスでイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と会談する前に、パレスチナ自治区を居住に適さない「破壊の地」と表現し、ガザ地区の住民を近隣諸国に恒久的に移住させることを提案した。

両首脳の会談は、イスラエルとハマスとの15か月に及ぶ紛争の後、ガザで6週間の不安定な停戦が続く中で行われた。国連によると、2023年10月に戦争が勃発して以来、ガザの人口の90%以上にあたる約190万人が避難を余儀なくされている。

今ガザに住むことはできない。別の場所が必要だと思う。人々を幸せにできる場所であるべきだ」と、トランプ大統領はネタニヤフ首相との記念撮影の場で記者団に語った。「もし、人々が素敵な家に永久に定住できる美しい地域が手に入るなら、そこでは人々は幸せに暮らし、ガザで起きているような銃撃や殺害、ナイフで刺されて死ぬようなことはないだろう」

国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザ地区の住宅の約92%が破壊されたか、深刻な被害を受けている。元不動産王のトランプ大統領はここ数週間、ガザ地区を「破壊現場」と繰り返し呼んでいる。

「建物はほとんど残っておらず、残っている建物も崩壊するだろう」とトランプ大統領は述べ、「至る所に爆発物があるという非常に危険な状況だ」と警告した。

トランプは、ヨルダンやエジプトといった国々が、避難民となったパレスチナ人を受け入れるべきだと示唆した。これらの国々は以前、「直接的な追放や強制移住」を拒否していたにもかかわらず、である。エジプト、ヨルダン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、カタール、パレスチナ自治政府、アラブ連盟が土曜日に発表した共同声明によると、これらの行動は「地域の安定を脅かし、紛争を拡大させる危険性があり、民族間の平和と共存の見通しを損なう」ものだという。

ネタニヤフ首相は、トランプ大統領の提案についてコメントしなかったが、ガザ停戦への米大統領の関与に感謝の意を表明し、合意を促進した「偉大な力と強力なリーダーシップ」を認めた。また、イスラエルの今後の目標についても説明した: すべての人質の解放を確保し、ハマスの軍事力と統治能力を破壊し、ガザがもはやイスラエルの脅威とならないようにすることだ。

ガザ地区保健省の最新データによると、イスラエルによる15か月に及ぶ攻撃で約4万7500人のパレスチナ人が死亡、11万1500人以上が負傷した。

両陣営は1月15日に停戦に合意したが、イスラエルはその後ハマスが捕虜交換協定に違反したと非難し、ガザ地区北部の住民の自宅への帰還を中止させた。双方は停戦違反で互いを非難している。

パレスチナの国連大使リヤド・マンスール氏はトランプ大統領の提案を拒否し、「パレスチナ人はガザを再建したい。そこが我々の居場所だからだ」と述べた。

「パレスチナ人を『良い場所』に行かせたいのであれば、彼らを現在のイスラエルにある彼らの元々の故郷に戻すべきだ」と、マンスール氏は述べた。

ハマス幹部もトランプ大統領の提案を非難し、「地域に混乱と緊張を生み出すものだ」と呼び、いかなる強制退去の試みにも抵抗すると誓った。「ガザ地区の住民は、この計画を通すつもりはない。必要なのは占領と住民に対する攻撃の終結であり、土地からの追放ではない」とハマス幹部のサミ・アブ・ズフリ氏は語った。


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