日本への原爆投下は偽装だったと主張するパルマー博士
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トンデモ本?

いや、まじめな本だ。しょっぱなに、こう書かれている。
先の大戦を終結させたという爆弾、1945年8月に広島と長崎に投下された爆弾が、実は原子爆弾でなかったとしたら‥‥、この本の著者であるミヒャエル・パルマーは、それを証明するエビデンスを入手できるかぎり集めてまとめました。よく研究されているうえに、非常に読みやすく書かれています。
「何だって、いったい何を言ってるんだ」
おそらく誰もが信じられないことでしょう。しかし、もしそうであっても、まずはこの本を読んでください。そうすれば、あのマンハッタン計画の成果が、史上最大の偽造であった可能性に気づくでしょう。(ⅱページ)

最初っから偽造ありきで、引いちゃうんだけど?

とは言っても、
読んでみるとかなりおもしろい。こんな説、あってもおかしくないと思わせるほど、エビデンスもゴロゴロあるし。特に第1章の、「なぜ広島と長崎への原爆投下を疑うのか?」は、赤線だらけで真っ赤になっちまった。

たしかに、
どんなトンデモに対しても、つねにニュートラルで柔軟でいることは大事だね。日航機123便も、911の真相も、東日本大震災の人工地震説も、最初は信じられなかったけど、今じゃほとんど定説になりつつあるし。だけど、広島・長崎の原爆の話となると、日本人的には身構えちゃうな。

生まれてこの方ずっと信じこまされてきた、固定観念が壊されるからな。

どんな人が書いてるの?

著者はミヒャエル・パルマー博士。ドイツ人、医学博士で科学ジャーナリスト。現在は、コロナのmRNAワクチンのリスクを探求していると言う。

mRNAワクチン? そこら辺のことがわかる人が書いているとなると、おもしろいかも。

パルマー博士は、「まえがき」にこう書いている。
本書では、広島と長崎への原爆投下に関する物理学的および医学的エビデンスを再検討します。そして、原爆は爆発しなかった、それはナパーム弾やマスタードガスなどの通常兵器によって偽造されたものだった、という結論に至ります。(ⅴページ)
長岡空襲で使用されたナパーム焼夷弾

ナパーム弾やマスタードガスだった??

そこら辺のエビデンスを、しろうとに理解させるために、第2章以降のページは、電離放射線、放射能、ガンマ線、中性子線の基礎知識に費やされている。

うわあ、物理は苦手だあ。

おれも、エビデンスを理解するためと思って、がんばって読んだが、眠たくなって飛ばした。

ハァ?

だけど、それで良かった。物理的エビデンスと言っても、当時の放射線データはほとんど残ってないし、測定の方法でいかようにも結果が作れる。ところが、被爆者の体験した医学的エビデンスは動かせない。
第7章「硫黄マスタードとナパーム」以降は、被爆者の症例や証言にフォーカスしているので、説得力がある。特に最後の2章、第13章「爆撃はどのように行われたのか?」と第14章「なぜ原爆投下を偽装したのか?」は、踏み込んだ議論がされていて、読みごたえがあった。
原子爆弾はまだ完成していなかった

とは言っても、この本を買うかと聞かれたら、ねえ?

そういうヤツのために、本の要点を説明した動画があるのよ。

なんだって?!
偽装された原爆投下 ~広島・長崎原爆の物理学的・医学的エビデンスへの再検討~

わーい、パルマーさんだ!
結論から行くと、「1945年当時、原子爆弾はまだ完成していなかった。」(13:58)

はい?
マンハッタン計画で、プルトニウム爆弾を開発していたアーサー・コンプトンは、1945年5月31日、ワシントンで開かれた極秘の委員会で、こんな発言をしている。「現段階でプルトニウムはまだ精製されていない。精製方法の開発にはさらに2年かかる」「爆弾製造に必要な大量のプルトニウムを生産するには、さらに1年はかかるだろう」「濃縮ウランはごく少量しか入手できておらず、ウラン爆弾はまだ完成していない。」(12:31)

ええ〜?! 発言は1945年5月31日。原爆投下の2ヶ月前だよね? それじゃ、間に合わない。

はい、そういうことでした! いやいや、ここで終わっちゃいけない。まだまだエビデンスがあるからな。まずは、広島・長崎の破壊状況はどうだったのか?
広島の原爆投下から1ヶ月後の1945年9月に、現地調査を行った爆撃専門家のセヴァスキーは、公式でこのように報告している。
驚いたことに、空から見た広島は、それまで視察してきた、焼け野原になった多くの都市とまったく同じだった。
2日間、私は広島を調べた。「原爆に特徴的」と合理的に考えられるような、あらゆる現象の痕跡を探した。しかし、それらを見つけることはできなかった。(2:49〜)

あれれ??

セヴァスキーは多くの写真で、それを裏付けている。これは、広島を縦断する川のそばに建つ、コンクリート製のビル群だ。(4:00)
(4:00)

ちゃんと残ってる。
またセヴァスキーは、「広島や長崎よりも、ベルリンの石造りの建物のほうが、より深刻な被害を受けているように見えた」とも述べています。(4:25)
したがって、広島と長崎の町を埋めていた木造建築が、跡形もなく消失した原因は、単なる火災であることは間違いありません。結論を言えば、(広島・長崎)両都市で、原爆と称する爆撃破壊の程度は、通常兵器による爆撃結果と同じでした。(4:39)

なんだってー?! でも、そうかもしれない。
「原爆の後は75年間、草も生えない」とか言われたのに、ちゃんと草は生えて、町も復興できた。

できたての原爆だったんで、まだそれほど威力がなかった、とも言われてるけどな。実はもっと具体的なデータがある。広島で投下されたとされる「ウラン235 爆弾」には、ウラン235が50kg搭載されていた。そのうち核分裂したのは1kgだけ、残りの49kgは広島市内のどこかに落ちたはずだ。(5:05)

それを見つければ、やっぱ、原爆だったことになる。

ところがだ。
広島市内の建物の、白い漆喰の壁に残された「黒い雨」の放射能残留量を測定したところ、爆弾由来のウラン235はどのくらいあったか?
(8:55)

お、クイズ形式で来たね。「黒い雨」というのは放射能をたくさん含んだ雨で、それに触れただけで被爆したと言われている。となると、D)の80%!

ブッブー!! 正解はA)の0%でした!

なんと?! ゼロ??
爆弾由来のウラン235は、ほとんど無いに等しかった。放射性物質も、微量に入っていたらしいが、
放射性降下物に含まれている、同位体混合物を詳しく調べてみると、飛散していた物質の構成割合がわかります。それは、大規模な核爆発によって生じる成分比率になっていません。むしろ、原子炉内での核燃料燃焼物に近いのです。(10:19)
両都市で急性放射線障害が多発したのはなぜか?

ありえな〜い!! じゃ、「黒い雨」を浴びて放射線被害で苦しんだ人たち、白血病やガンになった人たちは、放射性廃棄物のせい? それにしちゃ、かなりの重症だったよ。

たしかに、「はだしのゲン」でも、皮膚がはがれて指の先にぶら下がったり、激しいのどの乾きで、亡霊のように水を求めてさまよったり、水を飲んだらブクブクに膨れて亡くなったり、髪の毛がどっさり抜けて、ケロイドでお岩さんになったり、皮下出血で斑点だらけになったり、出血が止まらなかったり、してたな。

それが全部、放射線廃棄物のせい? やっぱ、原爆としか考えられない。

ここからは、その疑問に答えていく。
それでは、原爆が存在しなかったとしたら、両都市で急性放射線障害が多発したのはなぜでしょうか?(14:06)
急性放射線障害(Acute Radiation Sickness:ARS)とは何か? 骨髄、毛包、腸管粘膜のように、
細胞分裂が活発な部位に放射線が当たると、細胞分裂に異常が起きる。それによって、造血細胞なら貧血、白血病、血小板減少症。生殖細胞なら不妊や奇形、毛根や皮膚細胞なら永久脱毛になる。ただし、こういう症状は、化学物質、特に抗がん剤でも見られる。

そう言えばそうだね。
(15:22)

このグラフは、「爆心地からの距離」と「放射線量」の関係を示している。当たり前だが、爆心地に近いほど放射線量は高い。
爆心地から1km以内、屋外で放射線を直接浴びた人々は全員、数日で死亡したはず。だが放射線量は、距離に応じて急激に低下するため、2km以上離れると、急性放射線障害は発生しないはず。

うんうん。

ところが、実際はそうじゃなかった。下の表は広島のデータだが、長崎でも同じパターンが確認されている。
(16:20)
爆心地から1km以内の人は、ほとんどが急性放射線障害を発症したが、ほとんど回復している。数ヶ月内に死亡した者は5分の1しかいない。

意外! 全員、死んでいるはずなのに?
一方、2km以上離れた場所なら、急性放射線障害は発生しないと思うだろうが、爆心地から2km、3km、4kmでも、急性放射線障害を発症している。

なんで?

もうひとつ、ふしぎなことがある。急性放射線障害は、爆発時の莫大な放射線量によって起こるはずなのに、
知り合いを探すために、後から市内に入った人も、爆心地近くに滞在した時間が長いほど、急性放射線障害を発症している。
(17:26)

おかしい。その頃には、放射線量は下がっているはず。
一方、爆心地のど真ん中にいたにもかかわらず、元気で生き続ける、奇跡の被爆者が何人も存在した。そういう人々は、「爆心の中心にいた」と申告しても、空想として相手にされず、除外されてしまった。(19:42)

もしかして都合が悪いから?
(20:15)

ああ、「都合の悪い」話とはこういう話だ。
オーターソン大佐は、外科の軍医。1945年9月に発足した「日本における原子爆弾の影響に関する日米合同調査団」代表を務めていた。原爆投下20日後の生存者のデータを収集するうちに、彼は矛盾に気づいた。1956年にまとめられた調査報告書、「日本における原子爆弾の医学的効果」に、「致死量の線量を受けたはずなのに、急性放射線障害を発症しなかった人がいるのは理解できない」と書いたら、同じ年に彼は航空事故で亡くなった。彼の同僚6人中3人も、若くして亡くなっている。

殺された? でもさ、急性放射線障害が放射線じゃないとしたら、何が原因なの?

毒ガスだよ。

毒ガス?
多くの目撃者が毒ガスの存在に気づいていた。ある少年は、吸い込むと、のどの痛みや呼吸困難が起こり、脱毛も起こったと言う。毒ガスは爆撃時に拡散され、地上に長く残留した。
最も考えられるのは「マスタードガス」だ。(21:42)
(22:37)

こいつは、第一次大戦でヨーロッパで使用され、第二次大戦では日本軍が中国で使用した。
マスタードガスはにんにく臭で、気体ではなく油性なので長く残留する。そして、一番大事なことは、「人体に、放射線に似た効果をもたらす。」

これだったのか?!

さっきも話したように、急性放射線障害による貧血、白血病、血小板減少症、不妊、奇形、永久脱毛は、抗がん剤でも起こる。
それもそのはず、最初の抗がん剤は、マスタードガスから作られたものだからな。

ウッソー!!

さらに、さっきも出たが、広島や長崎の
被爆者が、水をガブガブ飲んで、体がブクブクに膨張した。あれは「毛細血管漏出症候群」だ。血液の液体成分が血管外に漏れ出ることによって、組織が水びだしになって体がむくみ、血管中の血液量が減ることで、極度にのどが乾く。この症状は、放射線では起こらないが、マスタードガスなら起こり得る。(24:03)

じゃあ、皮膚がビローンと剥がれて、指先からぶら下がったのは?

それも、マスタードガスだ。
マスタードガスは皮膚にびらん、水疱を形成することで、表皮が剥がれ落ちてしまう。(26:31)

全部、マスタードガスで説明できるってこと?

いや、
ナパーム弾も一緒に使われたと思われる。ベトナム戦争の有名な写真が、ナパーム弾による被害を表している。(27:39)
(28:45)

この子はなんで、腕を広げて、裸で逃げているんだろう?

長崎の医師は、同じような姿の被爆者を観察して、
熱傷患者は、腕を広げて、腕の熱傷を胴体の熱傷とこすれ合わないようにしている、と説明しています。裸体になった理由は(中略)...犠牲者は燃え盛るナパームが付着した衣服を取り除くために脱ぎ捨てたのでしょう。(29:07)

納得。

さらに、
「核爆発の閃光を見た」という多くの証言があるが、実際に核爆発の閃光を直視すると、網膜に穴が空いて失明してしまう。しかし、広島・長崎では核爆発の閃光で失明した者はいなかった。( 29:34)

じゃあ、「きのこ雲」はどうなの? あれはどう見ても原爆だよ。

う〜ん、それについては納得のできる説明がない。

今ならCGとかAI画像とか疑うけど、核実験のフィルムでも差し替えたのかな?
日本政府も共謀させられていた?

さあな。だが、そんなふうにウソを隠すために、多くのプロパガンダが使われたことはまちがいない。

よく、アメリカが原爆被害のデータを公表せずに自国に持ち帰ったのは、日本人が核実験の実験台だったから、と言われるよね。

あれも、偽装の事実を隠すためだったのだろう。一番の問題は、日本政府が、原爆の偽装を知っていたかどうかだ。
パルマー博士は、原爆投下を演出するために、日本政府も共謀させられたと考えている。

なんだって???

これを支持する、エビデンスもある。
爆弾投下時、広島・長崎では空襲警報が鳴らなかった。広島では一度、警報が発令されたが、原爆投下の数分前に解除されている。

飛行機の高度が高すぎた? 数が少なくて見つけられなかった?

いや、実際は、多くの飛行機で、多くの爆弾を運んでいたと考えられる。日本の防空施設が見落とすはずはない。しかも、
日本軍はマスタードガスに精通していた。(36:36)
なのに、マスタードガスの「マ」の字も聞いたことがない。
捏造された原爆投下の真の意図

そして最後、
いったいなぜ、アメリカは原爆投下を偽装したのか?

日本を降伏させるため?

いや、パルマー博士は言う。捏造された原爆投下は、戦争とは関係ないと。
(37:56)
それは、差し迫った核戦争に対する恐怖心を、一般市民に植え付けるために演出された、国家主導のテロ攻撃であったと解釈できます。(中略)...国民を脅して、国家主権を放棄させ、真新しく、慈悲深い世界政府に服従させるべきあると。(38:35)

世界政府を作るためだった??

また、
アメリカは、戦後の世界のリーダーシップも取りたかった。なのに、爆弾は間に合わなかった。だから、偽装爆弾を落としたんだ。日本政府も了承の上で。

はあ〜、とっくに戦争が終わっていてもおかしくなかったのに。

アメリカのエゴのために多くの人が犠牲になった。パルマー博士は動画をこのように締めくくっている。
最後に、広島と長崎への原爆投下は戦闘攻撃ではなく、精巧に作られた偽装でした。物理学的効果も、医学的効果も、さまざまな仕掛けで演出されています。(中略)...ここで紹介した斬新なアイディアには、2つのポイントが含まれています。放射線障害を装うため、マスタードガスが使用されたこと。そして日本政府が原爆投下を演出するために、共謀させられたことです。(40:29)

偽装を信じるかどうかより、日本政府に問い正したくなってきた!
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
「今日は触れませんけど、広島と長崎の原爆は偽装原爆であり、100%そうです。このことが公にならない限り、私は日本の独立はないと思っています。」
今日8月6日は、広島に原爆が落とされた日です。8月9日は長崎に落とされました。
日本は世界で唯一の被爆国として、核根絶を訴える立場です。
その日本に落とされたのが、原爆じゃなかったとしたら?