[The Voice of Russia]シリア情勢にプーチン大統領「これはカタストロフィー。止めねばならない」

竹下雅敏氏からの情報です。
私にはプーチン大統領が、発言、人相共に一番まともに見えるのですが…。
(竹下 雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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シリア情勢にプーチン大統領「これはカタストロフィー。止めねばならない」
転載元)
Photo: RIA Novosti

プーチン大統領はドイツ訪問を目前に控え、独ARDテレビのインタビューに答えた。話はシリアとその近隣諸国の情勢にも及んだ。 -流血の惨事を食い止める可能性をどう捉えるか? ロシアの政権、政府はこの流血に終止符を打つため何を行っているか?

 この問いに対し、プーチン大統領は次のように答えた。

「双方の側から戦闘行為を即刻停止し、武器供給を止めねばならない。『ロシアがアサドに武器を供給しているのだろう』といわれるが、第1に現行の合法的政府にする武器供給は禁じられていない。第2にシリアへ航空機を飛ばしている各国の空港を通じてだけでも、米国のプレスの情報によると、昨今だけで反体制派は3500トンの武器と弾薬を受け取っている。再び強調するが、国際法の定めるところでは、いかなる国であっても戦闘方法で秩序を乱そうとするグループに対して武器を供給してはならない。この規定は現行のものであり、誰もこれを廃止していない。アサド氏は自国民と戦っているといわれるが、実際は、反体制派の武装戦闘員らを相手にしているのだ。

 今起きていることはカタストロフィーであり、これは止めねばならない。互いに争う側を全て集めて交渉のテーブルにつかせなくてはならない。思うに、これはせねばならない最初の一歩であり、討論の過程で次の行動が見えてくるはずだ。


 私はこれを公言してきたが、あなた方にも我々の立場を繰り返して述べたい。我々のパートナーらが提案するように、アサド氏が今日にも退陣し、この先のことは明日決めようというふうに無理やりことを進めてはならない。我々の西側のパートナーらはこれを多くの国ですでに行ってきた。その結果、事実上3つに分割してしまったリビアでは、この行方は分からなくなってしまった。イラクが未だに抱えているような複雑な状況がシリアにも形成されることを我々は望まない。イエメン他が未だに抱えているような複雑な状況が出来上がることを望まない。

 このため我々の立場は、全員を交渉のテーブルにつかせること、抵抗しあう全てのサイドに互いの間で自分たちの利益がいかに遵守されるべきか、国の将来の統治においてどんな参加をしていくのかについて合意を図らせることにつきる。そしてこの後、共に国際社会側の保証のもとにこの計画の遂行を進めていかねばならない。

 ジュネーブの会議ではまさにこの点について合意したのだが、その後残念ながら我々の西側のパートナーらはこの合意から離れてしまった。

 双方が納得のいく解決を模索するため執拗に作業を進めていかねばならないと思う。先ごろオーランド仏大統領がロシアを訪問したが、その際一連の興味深い、そして私の目から見て十分に実現可能なアイデアが出された。しかしこれには外交官らが取り組まねばならない。我々はこれを支持する準備がある。これをすべて実践の場で実現するよう試みねばならない。」

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