[櫻井ジャーナルほか]ファシストに制圧されたキエフでは暴力が街を支配、議会でもリンチまがいのことが横行している
 〜ネオナチがどのような連中か、誰が支援しているかを示す写真〜

竹下雅敏氏からの情報(2点)です。
 1本目はウクライナの状況に関するわかりやすい解説で、2本目の記事は今回の政変の中心になっているネオナチがどのような連中か、誰が支援しているかを、写真でわかりやすく教えてくれています。
 ロシアのメドヴェージェフ首相は、「素直に言って、ウクライナには今、我々の交渉相手となる政府はない」と述べましたが、この写真を見るとそれが正しいということがよくわかります。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

—————————————1点目———————————
ファシストに制圧されたキエフでは暴力が街を支配、議会でもリンチまがいのことが横行している
転載元より抜粋)
キエフは現在、「スボボダ(自由)」のようなネオ・ナチに制圧されているようだ。街では覆面をした一団が自動車を止めてビクトル・ヤヌコビッチ大統領の関係者を探し、議会ではビクトル・ヤヌコビッチ大統領が所属していた「地域党」の議員は殴られ、追い散らされ、コミュニストはリンチに近い暴力を受けていると伝えられている。

街には、スボボダが前に使っていたナチのハーケンクロイツを連想させるマークが落書きされている。

今回、クーデターを成功させた政党は「スボボダ」のほか、ユリア・ティモシェンコの「祖国」とビタリ・クリチコの「UDAR」。ティモシェンコは投機家のジョージ・ソロスの影響下にあった人物で、「UDAR」の後ろ盾はウクライナのパイプライン業界に君臨する富豪のビクトル・ピンチュクだ。

スボボダなどネオ・ナチのメンバーは歴史的に米英の情報機関と関係が深く、バルト3国にあるNATOの訓練施設で軍事訓練を受けている。つまりNATOはウクライナでの破壊活動を想定している。

こうした反ロシア勢力を操っているのがビクトリア・ヌランド国務次官補やジョン・マケイン上院議員のようなネオコン(アメリカの親イスラエル派)。このヌランドが「スボボダ」のオレフ・チャフニボク、「祖国」のルセニー・ヤツェニュク、「UDAR」のクリチコと一緒の写った写真が流れているが、象徴的だ。

このほか、今年1月にシリアからウクライナへ約350名が入ったと言われているが、イスラム教スンニ派の武装集団(サラフィーヤ/ワッハーブ派、またはアル・カイダ)を指揮しているのはサウジアラビアのバンダル・ビン・スルタン総合情報庁長官。ウクライナのネオ・ナチはこうしたグループとも関係がある。

スルタン長官は昨年7月31日にモスクワを極秘訪問、ウラジミル・プーチン大統領に対し、シリアから手を引かないとソチで何らかの「テロ」を行うと示唆して怒らせたと伝えられている。実際はソチでなく、ウクライナへ戦闘員を向かわせたのだろう。

ウクライナからチェチェンへ渡り、そこでロシア軍と戦った経験の持ち主も今回のクーデターに参加している。本ブログでは登場済みだが、アレキサンダー・ムージチコ(別名サーシャ・ビリー)である。1995年にチェチェンからウクライナへ戻り、犯罪組織を率いていた。

シリアでもそうだが、「西側」は自分たちの手駒が碌でもない連中だということを隠しきれなくなると、「良いグループ」と「悪いグループ」、あるいは「穏健派」と「過激派」に分けて誤魔化そうとする。広域暴力団でも暴力担当と経済担当を分けているようだが、似たような手法だ。

ネオコンがウクライナの体制を暴力的なクーデターで倒そうとしていたことは、ヌランドとジェオフリー・パイアット駐ウクライナ米国大使との会話でも推測できる。ふたりは新政権の閣僚人事を相談していたのだが、平和的に解決しようとしていたEUにヌランドは不満だったようで、「EUなんかくそくらえ(F*ck the EU)」という言葉が口から出たわけだ。

————————————2点目————————————
転載元より抜粋)
"我々は新世代の政治家に期待をかけている"

Prof Michel Chossudovsky

スヴォボダは議会450議席中36議席を擁するウクライナで四番目の政党でネオナチだ。

イギリス国民党BNPやヨッビク(ハンガリーの極右政党)等と共に、彼等はAlliance of European National Movementsの一員でもある。

スヴォボダは、アメリカ政府から直接支援されている。


これが、ウクライナで戦っているネオナチ集団、スヴォボダだ。

2月24日更新。BBCの見出しはこうある。民主的に選出された大統領に対する逮捕状が発行されたという未確認情報の中“我々は新世代の政治家に期待をかけている”。

ビクトル・ヤヌコビッチ大統領に対する逮捕状を発行したと言われている議会議長オレクサンドル・トゥルチノフは“火曜日までに、中央政府に向けて動かねばならない”と述べた。その政府は、万一形成された場合には、スヴォボダと統合されるだろう。

スクロールでオバマ政権に支援され資金を得ている“新世代の政治家達”が見られる。



指導者再選時、党の敬礼をするスヴォボダ党のオレフ・チャフニボク。

http://www.mmo-champion.com/threads/1444332-Ukraine/page3
http://www.businessinsider.com/john-mccain-meets-oleh-tyahnybok-in-ukraine-2013-12

ネオナチ・スヴォボダ党の指導者(右)と一緒のジョン・マケイン

ネオナチ・スヴォボダ指導者オレフ・チャフニボク(左)と一緒の
アメリカ国務次官補ビクトリア・ヌーランド


現地の状況は、EUと貿易支持派・対・親プーチン派と地域のロシア覇権支持派というような単純なものではない。

ウクライナの抗議行動の先頭に立つネオナチ暴漢達

2006年、ウクライナでのSSとUPAナチ協力者と支持者達の再結集。
ウクライナ式文明化: 反ヒトラー連合兵士記念碑の破壊


“機動隊と衝突する抗議行動参加者達、一人は権力のシンポルと、数字の14と88を描いた自家製の楯を持っている。

この二つの数値はネオナチのスローガンに共通だ。14は、デイヴィッド・レーンのスローガン(我々白人は我々自身と、その子供達の存在を守らねばならない。We must secure existence of our people and a future for White Children.)の14語と、HH、つまり、ハイル・ヒトラーを意味する隠語88(訳注:ドイツ語でHは、アルファベットの8番目) ”

旗を燃やす愛国者達。群衆の中では、白い権力の旗が翻っている


http://revolution-news.com/ukrainian-euromaidan-solution-putin-just-another-fascist-political-coup/
http://defendinghistory.com/24818/24818#more-24818


http://gatesofvienna.net/2013/12/things-are-not-what-they-seem/

スヴォボダ指導者は、インタビューで、ナチのステパーン・バンデーラにも触れた。“ステパーン・バンデーラがかつて語った通り、“すべてのウクライナ人に呼びかけなければなりません”(この発言の重要性について理解するには下記を参照のこと)。

今やウクライナで“愛国者”、“国民英雄”として名誉回復した、第二次世界大戦中、その組織がユダヤ人とポーランド人を虐殺したナチ同盟者のステパーン・バンデーラを慶賀する2009年の式典でのスヴォボダのオレフ・チャフニボク。


ナチ同盟者、バンデーラを讃え、UPA(赤と黒の横縞)とスヴォボダ(青地に3本の黄色い指)旗を掲げた人々がキエフ中を行進した。

記事原文のurl: http://www.globalresearch.ca/there-are-no-neo-natis-in-the-ukraine-and-the-obama-administration-does-not-support-fascists/5370269

Comments are closed.