竹下雅敏氏からの情報です。
会見のプーチン大統領の発言を見ても、まったくの正論であることがわかります。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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プーチン大統領:ウクライナで起こったのはクーデター
転載元)
The Voice of Russia 14/3/4
ロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領は4日、モスクワ郊外の大統領邸で会見を開き、ウクライナで起こったのは憲法秩序を覆すクーデターであり、政権は武力を用いて簒奪された、と述べた。
プーチン大統領はまず、全体的な状況について次のように述べた。
―反体制派の要求はある程度理解する、しかし彼らは2月21日に結ばれたヤヌコーヴィチ大統領との合意を無視して、むしろそれに逆行する行動をとり、結果、ウクライナの混迷を深めさせた。ヤヌコーヴィチ氏は唯一の正当なウクライナ国家の長であると考えているが、氏は事実上、権力を失ったのであり、彼に政治的な未来はない。
プーチン大統領は、現在のところ、ロシア軍の兵士をウクライナ領内に投入する必要性はない、との考えを示した上で、次のように続けた。
―ロシアは、もしもキエフおよびウクライナ西部で続く騒乱が拡大し、東部やクリミアに及んだ場合には、あらゆる手段をとる。そのとき取られる非常手段も、しかし、正当なものである。ロシアは国際法の枠組みで行動している。
プーチン大統領は、今もこれからも、ロシアにとってウクライナはただの隣国ではなく、兄弟国家であり、ロシアはウクライナ国民と戦争するつもりはない、と強調した。
またプーチン大統領は、ロシアに対する西側諸国の非難については、次のように述べた。
―西側諸国がイラクやリビアでやったことも、到底、正当とは言えない。ロシアはソチでG8サミットを開催する準備を整えている。しかし、パートナー諸国に参加の意思がないのであれば、参加を強制することは出来ない。西側のパートナーたちがもし来たがらないのであれば、来なくてよい。
また、西側諸国の対ロシア制裁については、プーチン大統領は、それは制裁をかけようとする側の考えるべきことである、と述べた。その上で、制裁による損失は相互的なものになる、と強調した。
またクリミア情勢に関しては、プーチン大統領は、ロシアはクリミア半島がロシア連邦の一部になることなど期待していない、と強調した上で、次のように述べた。
―クリミア自治共和国を統治しているのは正当な政府である。クリミア半島の自決について、住民は、レフェランダム(住民投票)を行う完全な権利を有している。
プーチン大統領は、再びウクライナの「クーデター」について、核戦力の引き上げと交換にウクライナの領土の一体性を保障すると規定したブダペスト協定は、キエフの新政権に承継されることはない、と述べた。プーチン大統領は類似の例として、1917年、革命によるロシア帝国の崩壊および、新たな国家の誕生の際の状況を挙げた。
最後に大統領は、ロシアはクリミアに人道支援を行う用意がある、と述べた。