竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ロシア機 シリアでISへの攻撃に着手
転載元より抜粋)
Sputnik 15/10/1
ロシア航空宇宙軍の航空機が、シリアでテロ組織「IS(イスラム国)」に対するピンポイント攻撃による航空作戦に着手した。ロシア国防省のコナシェンコフ報道官が発表した。
コナシェンコフ報道官によると、ロシアのショイグ国防相が、集団安全保障条約機構(CSTO)加盟国の国防相に、シリアでの航空作戦の過程で、ロシア航空宇宙軍の航空機が、ISの軍事機器、通信センター、移動手段、武器や弾薬、燃料などの石油製品の保管場所を攻撃すると通知した。
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ラヴロフ外相:止めなければならないのは難民ではなくテロリスト
転載元)
Sputnik 15/10/1
ロシアのラヴロフ外相は、国連安全保障理事会の「世界の平和と安全保障の維持:中東および北アフリカの紛争解決とテロ脅威との戦い」をテーマにした会合で、テロ組織「IS(イスラム国)」の勢力拡大の道に、頑丈な防壁をつくることなく、欧州の移民危機を解決することはできないと指摘し、止めなければならないのは、難民ではなく、テトリストだ、と述べた。
ラヴロフ外相は、テロとの戦いをテーマにした国連安保理会合で、「地域から欧州へ押し寄せる大量の難民の制御不能な波が高まった今、共通の不幸を認識することが、足並みのそろった行動へ行きつく助けとなるはずだ」と語った。
ラヴロフ外相はまた、ロシアは10月に国連安保理でISに対抗するための率直な議論が行われることに期待していると述べ、ISには大量破壊兵器の構成要素があることについて言及した。
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ロ大統領報道官「ロシアはシリアで合法的に軍事作戦を行う唯一の国」
転載元より抜粋)
Sputnik 15/9/30
水曜日、ロシアのドミトリイ・ペスコフ報道官は、記者団に対し「ロシアは、合法的基盤に立って、つまりシリア当局の要請に従って、この国で軍事作戦を行っている唯一の国だ」と述べた。
ペスコフ報道官は、ロシア空軍は「IS(イスラム国)」戦闘員らの陣地のみ攻撃すると保障できるのか、との記者の質問に対し、次のように指摘した-
「第三国の領内での軍事力の行使は、そもそも、国連安全保障理事会決議か、その国の合法的な政権の要請があって初めて可能である。
今回の場合、ロシアは事実上、合法的な基盤の上で、その作戦を行う唯一の国になるだろう。我々は、シリアので合法的に選ばれた大統領の要請..
に従って行動している。
我々の基本的な課題は、テロリストや過激主義者との戦闘で、シリアの合法的な政権を支援し、テロリストらと戦うことである。」
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シリア議会議長:シリア危機は終わりに近づいている
転載元より抜粋)
Sputnik 15/9/30
ロシア議会上院(連邦会議)は30日、シリアのアサド大統領の要請により、ロシア軍をシリアで使用することをロシア大統領に許可した。
シリア議会のハレド・アル・アッブド議長は、通信社「スプートニク」に対し、ロシアがテロリストとの戦いに参加することで、シリア危機に終止符が打たれると述べ、次のように語った‐
「国連総会におけるウラジーミル・プーチン大統領の発言を注意深く聞いていた人は、ロシア大統領が、地域でテロと戦う本物の新たな連合の創設を主張していることが分かったはずだ。これは開かれた連合であり、この連合は、全ての国のあらゆる参加を歓迎している。またこの連合は、オバマ大統領が米国のために一連の国々を『奉仕』させるためにつくった西側の閉じられた連合とは違って透明性のある活動を行う。
ロシアの同僚たちの行動は、シリアの出来事における完全に新たな段階だ。これを予想した者は誰もいなかった。アサド大統領は、テロと戦うために軍事支援を要請した。我々は、シリア大統領の要請を理解しなければならない。ロシアからの軍事支援は、これまでも常に行われていた。最近数年間もそうだ。アサド大統領は、シリア軍の最高司令官でもある。アサド大統領には、シリア軍のために外国に軍事支援を要請する完全な権利がある。シリア憲法によると、この件で議会の承認を得る必要はない。
シリア危機は終わりに近づいている。これは非常に過酷な段階だ。私たちは望んでいないが、恐らく全当事者の血が流れるだろう。しかし、もう終わる!これは、ロシアの参加、そしてロシアによるシリア軍への支援の結果だ。米国には、何も残されていない。我々の連合に加わるしかない。ロシアの軍事的および政治的圧力は、我々の反テロ連合(ロシアーシリアーイラン)を成功へ導くだろう。
なお、テロ組織『IS(イスラム国)』と戦うための調整センターについてだが、このセンターをシリアではなく、イラクにつくるというプーチン大統領の行動を、我々は、ロシアがシリアだけでなく、地域全体に取り組んでいることを世界に示すための試みだと考えている。ロシアには、一国だけではなく、地域全体の安全保障が必要なのだ」。
このようにウクライナを導火線とする第三次大戦は不発。残るはシリアですが、おそらく何とか抑え込めるのではないかとは思っていました。シリアは少しずつISISに追い詰められ不利な状況に陥っていましたが、アサド政権が崩壊する様子はまったくありませんでした。アサド大統領の周りは真の愛国者で固められており、国民のアサド大統領への支持も非常に高かったからです。
おそらくウクライナで失敗したジョージ・ソロスは、シリア難民を欧州に送る陰謀で、シリアを導火線とする第三次大戦という大勝負に出たのだと思いますが、まるでプーチン大統領がジョージ・ソロスの出方を見破っていてこの時を待っていたかのような見事な動きで、立場を逆転させてしまいました。
今起こっていることは、本当に驚嘆すべき出来事だと思います。