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いのちの語らい ~⑵~ 水

 より自然な活きた水がいかに大切か、水について知れば知るほど、人間社会の基本的なあり方が問われます。本当に大切なことが何なのか、竹下先生のお話される「優先順位」を地球規模で考える必要に迫られていると思うのです。
(にかん)
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まーるい玉の氷


今年3月中旬、夜空に雲一つなく、よく晴れた日の朝、見事な霜が降りていました。霜の美しさに思わず写真を・・・。すると、同じ畑で写したのに、ケールだけ、まーるい玉の氷の粒が真珠の縁取りのように付いていました。


ニンジン

ゴボウ


ハクサイ


ヒュウガミズキ


オランダイチゴ


ケール


ケールは何故か丸い氷の粒


ヒメオドリコソウ



自然の織りなす美しさには驚かされます。特にケールの丸い氷の玉の縁取りには写真を見るまで気がつきませんでした。同じ朝の同じ場所でどうしてケールさんだけが丸い玉の氷なのか不思議です。水にも意識や心があり、霜にも意識や心があって何かあるのかも。

実は以前、最初に手にしたデジカメで、写した写真を拡大する倍率が極端なのがありました。森の中の清らかな水面を写した写真を最大まで拡大したところ、なんと丸い顔に点々と黒い小さな目がある水の顔が伱間なく現れたのです。当時参加していたミクシーで同じように水が小さな生命体の集まりであることを話す人がいました。写真は昔のパソコンに入ったまま処分して残っていないのですが、絵に描くとこんな感じでした。目はもっと真っ黒でした。


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いのちの語らい ~⑴~ 音楽を聴いている

 食事の時、私の命になってくださいます命の皆様・・・と祈るようになりました。他の命を自分の命のために頂いていると自覚するのは時間がかかりました。たとえ菜食主義でも、地球に生きる対等の他の命を自分の命のためにいただいている事実。その命がどういう命なのか、よくわかっていません。ましてその命を頂いている自分の命のことも・・・。繊細で美しい心ある命たち。
 そんな想いに届くかどうかわかりませんが、いのちの語らいを目指します。
(にかん)
※にかん:ニャンニャン母さんの略(おかんとみかんの間)
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麹作り



蒸米に種麹

出来上がった玄米の米麹

味噌作りや甘粥(甘酒)、みりん、塩麹などの麹を、田舎の薬局で種麹を買ってきて、蒸米に混ぜてこたつなどで保温しながら作ります。1日1回混ぜて2、3日で甘くなったら出来上がり。涼しい場所に移してさらに熟成します。発酵してくるととてもいい香りがします。(注:温めるのが長すぎて発酵が進むと酢になります。)

麹作りは2度目からは自分で作った麹を使って作ります。麹の長期保存は冷蔵庫でしますが、小さめの米袋などで置いておくと、最初に買ってきた種麹のようになります。私は玄米で作りますが、2度目の出来上がったばかりの麹で作る時は種麹よりたくさん混ぜます。(1升に2合くらい?、薬局で買う種麹は3升分324円でほんの僅かです。)

先日、ぺりどっとさんの記事を読んで、出来た麹をそのままいただこうと、目の前に置いていました。たまたまいつも聞くラ・パシオン(サラ・ブライトマン&フェルナンド・リマ)をかけていて、その麹が聴いている!!と感じました。庭の小さな草花や果樹など植物たちにも、聴かせてあげたいと思いました。

竹下先生のお話で紹介された、神様の歌声ですもの、植物たちも聴きたいですよね。雪で折れたビワの木など特に聴かせてあげるといいような気がしました。

小さな草花たちが綺麗な音楽を聴いている姿を思い浮かべるだけで、とても可愛い~っ!と思いました。

ハコベとオオイヌノフグリ


それにしても麹菌など発酵菌は水と空気と糖分が必要で、動物に近い存在だと聞いたことがあります。わりと遅くに地上に姿を現しているのだとか。

人間の体温の熱源は発酵熱だとも聞いたことがありますが、麹が音楽を聴いているのを感じて、より親近感を覚えるというか、発酵菌が私たちを養っている?発酵菌なくして存在できない?発酵菌の世界は養分の分配がとても平和的だとも聞きます。発酵菌が体にたくさんいると平和的になるのかも・・・。

発酵菌のことをもっと知りたいですね。(To地球に優しい方の微生物学者様 ~メリーベのために~とてもありがたいです!!)

ところで、自然栽培のお米や野菜作りを提唱し、腐る野菜などの不自然な野菜を見分ける「目からウロコの情報」を発信されているナチュラル・ハーモニーさんの最近の記事に、麹を焼酎に入れて作るみりんの作り方を紹介されています。なんでもみりんの搾り粕が美味しくて、そのためにみりんを手作りするほどだとか。

僕の手作り歳時記「みりん」ーつくって食べたい「みりん粕」
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[54話] 地球の鼓動・野草便り 最終回



 地球の鼓動・野草便りをご愛読いただき、ありがとうございます。
フキノトウやつくしを見かけるようになり、昨年この連載がスタートしたころの心地よい日差しになったと感じています。春〜冬の季節ごとの野草の情報を網羅できるよう、1年間の連載を依頼していましたが、今回が最終回となります。これからも野草を見つけたとき、ぜひ過去の記事を読み直してみてください。身近にある野草が、優しい力で私たちを助けてくれることがあるでしょう。
 今後はにゃんにゃん母さんの幅広い知識を活かし、新たな連載をスタートしていただく予定です。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
(スタッフ こじか)
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最終回

地名の漢字が改竄されてきたのが、麻の産地であった大朝、安佐郡などがわかりやすい例ですが、安芸の国は本来、明けるの明きの国であったという話や、中国山地の県境にある、瑞穂町(現在:邑南町)市木は市杵島姫様の市杵だった等書かれた本を読んだことがあります。この本は広島のお医者さんが自費出版されていて、ご自分が行く先々で聞いた言い伝えの記録でした。

記憶にあるのはこの二つくらいなのですが、何故地名の漢字が改竄されたのだろうかと考えた時、真実を隠したい者が権力を握ったからでしょうが、時事ブログの記事のseiryuuさんの「ユダヤ問題のポイント」を読んでいると、内側に入り込んで、乗っ取りを目論む者が、真実を隠そうとしてきたのではないかと思えてきました。改竄、隠蔽は乗っ取り犯の常套手段。改竄、隠蔽って・・・!!

柳田國男さんの著書「日本の伝説」が青空文庫で紹介されています。
これを読むと、庶民の間で伝わってきた言い伝えが真実を伝えているのかもしれず、その言い伝えが急速に失われて来ていると思えます。けれど、自費出版された本のように、何処かにきっと真実の記録があるのではないかとも思えます。


さて、山かげには雪が残っていたりしますが、今年も早々とフキノトウやシャクをいただいています。 シャクがケマンソウと似ているのでにおいを嗅いでよくたしかめますが、もう少しするとシャクは大きく茂り、よくわかるようになります。花が咲くとシャクは白く、ケマンソウはピンクや黄色で、花の形も違うので良く見分けられます。

(左)シャク (右)ケマンソウ(有毒)


ノカンゾウ、コゴミ、ツクシ、ミツバ、菜の花、4月には・・・野山は恵みの幸にあふれますね。
一つ一つ丁寧に必要なだけ、いただいてもいいですか?や、ありがとうの一言を忘れないようにしたいです。


今日の野の恵み
フキノトウ、ノカンゾウ、シャク、ヨモギ、ハコベ、セイタカアワダチソウ



今回は野草団子の塩ぜんざいと野草のビビンバ風丼を作ってみました。



  1. 生のヨモギを刻んでもち米粉に混ぜて、熱湯または野草茶を入れ、しゃもじで混ぜます。
  2. 手でまとめながら、こねるように伸ばして丸めてを繰り返し粘りを出します。
  3. 一口大の団子に丸め、お湯の中に入れて煮ます。
  4. 団子が浮いたら網ですくい、水をはったボールへ入れて、冷めたらすくっておきます。
  5. 小豆を柔らかく煮て塩だけで味付けをします。
  6. 団子を入れて一煮立ちさせます。

塩味のぜんざいは毎日でもいただけそうです。
ヨモギも今は生でいただけます。他の野草を混ぜても良いですね。



  1. シャクは食べやすい大きさに切って、醤油、一味唐辛子、ニンニク(生または醤油漬け)のすりおろしたもの、ごま油を混ぜて、浸けておきます。
  2. ノカンゾウは梅酢とごま油を混ぜたものに浸けておきます。
  3. ハコベ、ヨモギは醤油、すりおろしたニンニク、ごま油を混ぜたものに、浸けておきます。(ハコベは意外と硬いので、柔らかいところ以外は小さく刻みます。)
  4. 菜の花は塩を全体にまぶして醤油、すりおろしたニンニク、ごま油に浸けておきま
    す。
  5. 人参は千切りにします。
  6. 熱いご飯に、それぞれ盛りつけます。

あれば、ゼンマイやワラビを干したものを水につけてもどして水煮して、醤油、ごま油で味付けします。また、モヤシを湯がいて酢醤油とごま油で味付けします。お好みでゴマをふりかけます。

ヨモギもこの時期は生で美味しくいただけます。セイタカアワダチソウも一緒に生で浸けてみましたが、歯ごたえはいいのですが苦味があります。苦味の必要な方はけっこう美味しいかもです。ヒメジョオン(塩茹)やタンポポ(生)、ギシギシ(塩茹)なども醤油とごま油、ニンニクに浸けて、加えると美味しそうです。

ノカンゾウ


ノカンゾウの生を梅酢漬けにすると、歯ごたえが良くて、美味しい漬物になります。

今年は野草たちが何だか少し違って見えます。
雪が多く、しばらく野草の姿が見えなかったせいか、1年前と感覚が変わったのか・・・これから野草たちとの新しい出会いがたくさん待っていますね。


最後になりましたが、多くの参考文献を掲載させていただき、いつも学ばせていただき、感謝申し上げます。
また、編集で大変お世話になりました”こじかさん”はじめスタッフの皆様、ありがとうございます。
読んで下さった野草仲間が増えたかな?少しはお役に立てたのかな?
植物たちともたくさん出会え楽しかったです。(完)


yasou
自然賛歌

ユキワリイチゲ・・・日本固有
種・・・レッドデータリスト

ホソバナコバイモ・・・レッドデータリスト


花梅・・・少ないけど実もなる

マルバスミレ?



フキノトウ・・・雌雄異株・・・雄花は両性花で結実しない、日本原産



シキミ・・・有毒とくに果実は猛毒・・・樹皮や葉に芳香、線香や抹香に



イトゴケ



マンサク(タニイソギ)



ヤマアイ



タマゴケ



ウバユリのやや・・・球根を潰して水にさらし、沈殿したデンプンを干して、カタクリ粉の代用に



ヤブタビラコ・・・7草のホトケノザ
(コオニタビラコ)の仲間


アマガエル・・・土の中から出てきたばかり?色が黒っぽい

ヤブツバキ


アザミ

オオマツヨイグサとセイタカアワダチソウの新芽



■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

[第53回] 地球の鼓動・野草便り 野草の保存食


野草の保存食

野草便りも早1年になります。1年間お付き合い下さいましてありがとうございました。

まだまだ植物の世界も奥が深く、未知の要素が多分にあると思いますが、野草便りが自然と共に生きてゆく手助けになれば幸いです。
世の中の常識も大きく覆される事が多い今日この頃で、私たちはこれから、この地球でどのように生きていけば良いのか、何を命の糧にいただくのか、1から考え直していければと思います。

オランダミミナグサ


健康、命よりも経済優先の野心に満ちた誘導に惑わされないように、東洋医学セミナーを始め、真実に真摯に向き合って行ければと思います。
今後、竹下先生がよくお話くださるように、備えが必要で、その一つに野草の酵素ジュースや乾燥保存、アルコール漬けなど、備えにも日々の健康食にもいかがでしょうか?

カラスノエンドウ


野草の酵素ジュースの簡単な作り方 に、麹や天然酵母と混ぜる方法があります。
野草を洗って水と一緒にミキサーなどでジュースにして絞って、麹や天然酵母を混ぜておきます。半年から1年くらい置くといいようですが、気温によって早く醗酵します。果物と麹、天然酵母を混ぜて置くのも美味しい酵素飲料が早く作れます。もちろん果物だけや砂糖と混ぜても醗酵します。好気性菌の醗酵には空気が必要で布を被せて蓋をします。

以前黒砂糖キノコが流行った時にキノコ菌をいただいて作ったエキスが、何年も経っているのに甘酸っぱくとても美味しくなっていました。小さな粒粒のゼリー状のキノコ菌はどこから来たのでしょうか?黒砂糖水をつくっておけば、自然発生するのかな?きのこ菌は食べてしまったのですが、健康維持にとても効果があるようですし、美味しいのでまた作りたいと思います。
(参考:黒砂糖きのこ?(ウォーターケフィア

野草の乾燥葉を米粉と水と混ぜて天ぷらや、お焼きに、そのまま汁物などいろいろに使えます。乾燥葉、種などを塩や醤油で炒り付けてふりかけに、蕗味噌のように味噌や醤油で佃煮に、また漬けておくこともできます。

カキドオシ


冬にも緑の元気なツワブキの漬物を作ります。ツワブキは海岸に多く自生していますが、園芸にも使われ、広く見かけます。昔の聞いた話ですが、島根県の海岸地方では、ツワブキを汲んできた海水に1晩浸けておき、引き上げて塩をふりかけ重石をして漬けます。食べる時は御茶請けなどに、1本そのままを自分で皮をむきながら食べたそうです(お客にもそのまま出していたとか)。ツワブキには毒性の成分があるため、海水に一晩つけるのだと思いますが、煮物、佃煮等には塩茹などの下処理が必要です。

石蕗(ツワブキ)


タンポポ、オオバコ、ツクシ、フキなどの味噌漬け、
ヒメオドリコソウ、ホトケノザ、ノビルなどの梅酢漬け、
カラスノエンドウハコベなどの醤油漬け、
ギボウシ(ウルビ)、イタドリ(カッポン)などの塩漬け、
ワラビ、ゼンマイ、クサギの芽、木の芽(サンショウ)、タケノコなどの乾燥保存。
ヨモギとニラのバジルソース風、スイバジャム。

いろいろ作っておくと忙しい時などにも重宝します。

チャンスがあれば、みんなで自慢の野草を持ち寄って、天ぷらやお寿司、お菓子など作って食べたいものです。
カキドオシ、ユキノシタ、シャク、コゴミ、セリ、ナズナ、ハハコグサ、ヤエムグラ、オランダミミナグサ・・・てんぷらに美味しくてありがたい野草が沢山!!

  1. ヒメオドリコソウ
  2. ノビル
  3. カラスノエンドウ
  4. ハコベ
  5. スイバ
  6. ヤエムグラ

除草剤と毒草だけには気をつけてください。

それと東洋医学セミナー(中級)のアーユルヴェーダをしっかり学んで、自分の体質に合ったものをいただくのが良いのですが、まずは食べたくないものは無理して食べないことですね。

栗やどんぐりの干したものも主食になりますので、1年分は無理でも冬の分くらいは確保できればと思います。私は自分が食べる時に殻を一個ずつむいていたのですが、殻ごと突いて(昔は水車小屋の臼で)、ふるいにかけて粉にして、チャパティーやパンなどでいただくことが出来れば、もっと食べやすそうです。殻はそのまま煮出して、お茶やスープにできますね。いろいろなウィルスを不活性化するタンニンがいただけます。

イチョウの実なども良い保存食です。我が家では一昨年たくさん拾った実があり、殻をペンチでむいて、煮ていただいています。イチョウの実も雪が降るくらい遅くに拾ったので、中の種だけになっていて手間いらずでした。

また、今年は忘れず新茶の芽をいただこうと思っています。野草茶と混ぜていただきます。粉にして抹茶風にも、料理にも使えます。
野草茶にいろいろ入れていますが、外せないのがヨモギです。香りもよく、ホッとしますね。

ヨモギ



yasou
自然賛歌

雪解け水と雨水

雪解けの湿原



ネコヤナギ(雌花)・・・樹皮が風邪に、アスピリンの母体となったサリシンが多い、古くから解熱・鎮痛に、楊子を作り歯痛に

ネコヤナギ・・・雄花の花粉袋は赤い


カラスの巣

ゼニゴケ亜科ジンガサゴケ?



ヤマネコノメソウ



アオイスミレ?・・・今年初スミレ・・スミレは日本では約60種



セリバオウレン・・・雌雄異株で雌花は葯と花枝が紫・紫褐色を帯びる

セリバオウレンの雄花・・・雌しべが退化




■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

[第51回] 地球の鼓動・野草便り 植物ホルモン


植物ホルモン

今年の大雪で折れたビワの枝やナンテンの枝、ツバキ、サザンカなどが沢山あって、お茶にいただいています。
ビワの薬効は高く、ビワの葉温灸や葉や種の焼酎漬け
をされている方も多いのではないかと思います。シャンティ・フーラでもビワの葉茶の紹介をされていました。我が家では雪で折れた枝をそのまま干しておいて、葉っぱを3枚ずつくらい裏の毛を軽く洗い流して他の野草と一緒に野草茶にしています。

ビワの葉や種にはがん治療薬の青酸配糖体アミグダリン(ビタミンB17)、ぶどう糖、クエン酸、タンニン糖質、サポニンなどの成分があり、弱アルカリ性血液にして自然治癒力を促進するそうです。

江戸時代から枇杷葉湯(びわようとう)として、ビワの葉に肉桂(にっけい)、霍香(かっこう)、莪述(がじゅつ)、呉茱萸(ごしゅゆ)、木香(もっこう)、甘草(かんぞう)の7種の薬草を煎じて、夏の暑気払いに飲まれていたそうです。

また、古来3000年の歴史を持つ仏教医学でも枇杷の葉療法として、緑の濃い厚手のビワ葉の光沢面を火であぶり、10回ほどこすり合わせて、1枚ずつ両手に持ち、熱いうちに皮膚を直接なで、ヘソの下や腹を6~7分丹念にマッサージするそうです。有効成分が肌から直接入り、甚大な効果があるとか。

殺菌作用や血液浄化作用があり、腰痛、肩こり、冷え性、皮膚炎、高血圧、糖尿病、リウマチに。また、風邪にはきざんだ葉や花に蜂蜜を入れて15分くらい蒸して食べ、喉が痛いときにはビワ茶に塩を入れてうがい薬に、アトピーには煎じ液を入浴剤に、また半量まで煮詰めてアルコールと混ぜて皮膚炎、火傷、水虫、捻挫などの外用薬にもなるようです。


ところで、折れた枝ですが、梅の木が余り実をつけなくなっていたのに、折れた枝にだけたくさん実をつけていたことがあります。果物の枝は捻じ曲げると実りがいいと聞きました。伐られる前の木には花や実が沢山ついています。子孫を残すために力を振り絞っているかのようです。私達も予感がするということがありますが、木にはいつまでの命とか、わかるのではないかと思います。


また、果樹の剪定方法は徒長枝を伐るのが一般的でしたが、みかんの剪定で従来のものが全滅した年に、何も手を加えていなかった木だけ沢山実をつけていたのを見て、徒長枝を伐ると植物ホルモンが働かなくなってしまうことに気づかれた方がいるそうです
(参考:H26・2・7道法正 徳氏による剪定講習会を開催。みかんの剪定技術とは!?

植物ホルモンがしっかり働く剪定方法で木の生命力を高めると、果樹でも農薬も肥料もいらなくなるのだそうです。 そして、今度は野菜の垂直仕立てで植物ホルモンを活性化させ、無農薬、無肥料で多収できると紹介されています。とにかくまっすぐ上に誘引します。いちごのランナーは従来は取り除いていたが、取り除かずに上に引っ張って伸ばすと、根が充分張って、いちごが沢山つくそうです。

えんどう豆もキュウリネットに真っ直ぐに縛り付け、側枝もまとめて真っ直ぐに縛っていくと、病害にも強く、沢山実るそうです。ソラマメもトマトなども同じように真っ直ぐに支柱にぎゅーっと縛りながら垂直にしていくと、草にも負けないで実つきがいいのだとか。
(参照:野菜だより2017冬号P36~41(道法流垂直仕立て栽培)(株)学研プラス/発行)

エンドウの新芽


農文協発行の現代農業などの農業誌が面白いのですが、2017年12月号にも雪折れしない剪定方法の紹介がありました。バネ枝をつくるために徒長枝をきらずにうまく使い、競合枝をすべて残すなど、常識の逆の剪定をするようです。

また、P320~321には、薬草ボルネオ島(その3)大ケガを治したり悪霊を避ける「油薬」という記事が載っていました。著者の白石正之さん(72歳)は20年にわたって425種の植物を調べてこられたそうで、伝統的なシャーマンの知識や技術を残そうと調査研究をされています。その昔、ボルネオ島には何千種類という油薬があったそうですが、キリスト教の宣教師や回教徒の宗教家によって、徹底的に壊され、現在は200種類ほどしか残っていないようだとか。また、ボルネオ島の奥地にも病院が建ち、人々は安価な化学薬品の薬を買うようになり、このままでは薬草利用の技術や知識が失われそうだと、その記録を残すため今後もボルネオ島に通い続けると語られています。

中でも10年以上も見つけられずにいた「星の油」という大怪我に効く一番有名な油薬の原料の植物を発見したそうです。葉を潰して市販のココヤシ油に浸け、試したところあまり効果がなく、シャーマンに尋ねると、古法に従ってココヤシ油を手作りするよう助言をもらい、実行すると大変速やかに効果があり、ご自分の変形性膝関節炎の痛みが消えたそうです。その伝統的なココヤシ油とは、ココヤシの実が熟して、金曜日に落下したもので、へたの中央から発芽したもののみを使うのだそうです。

日本でも薬効の高い薬草があり、例えば、大豆やゴマを発芽させてから油を抽出し、ケガや解毒に効くゴボウの種を浸ければ、良い油薬が作れるとご紹介くださっています。
(参考:現代農業2017年11月号 (農文協/発行) 薬草ボルネオ島(その2)

yasou
自然賛歌

コブシのつぼみ

タンポポの花一番咲きと水仙の芽



オオイヌノフグリ・・・雌しべ2本がフグリに似た種に



ハコベの花・・・数日前まで雪の下だった
 



水鳥の羽根・・・このビオトープによく来ているらしい



ウマノアシガタ?・・・三つ葉に似ている、キンポウゲ科で有毒



モミジバフウの実




モミの木の種



モミジバフウの木の枝がすごいことになってる・・・この木だけ病気?
周りのモミジバフウは普通



大杉の根元





■ 参考文献

イー薬草・ドット・コム
「大地の薬箱 食べる薬草事典」 村上光太郎/著 農文協
「カラダ改善研究所 自然のチカラいただきます」中村臣市郎/監修 西日本新聞社



ライター

ニャンニャン母さんプロフィール

ニャンニャン母さん

プロフィール:1955年魚座生まれ、広島の県北 中山間地域在住、
体癖はおそらく2ー3種

20代の頃「複合汚染」有吉佐和子/著 を読んで、食の環境悪化を考えた時、野草を食べることを思いつき、食料としての野草研究を始める。
全くの素人ながら、健康住宅の設計事務所に入社し、健康住宅を学ぶ。
残された人生と限られた時間について気付かされ、仕事を辞め、自給自足を目指す。
平成22年頃、古民家を借り、Iターン。野草教室を開催。
「古民家カフェ・むす日」「山のくらしえん・わはは」「クリエイティブ・アロマ」等にて野草教室。

現在、野草好きになった87歳の母と、無関心な33歳の長男と猫3匹と暮らしています。

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