アーカイブ: ロシア―ウクライナ紛争(2022〜)

経済制裁の実態を見抜いて政府に抗議をする欧州の人々「ロシアと融和し、EUやNATOから脱却を」〜 未だに「ロシア悪」の日本は欧州の大規模デモを正しく認識できるか

 アメリカが仕掛けたロシアへの経済制裁は、エネルギー価格の高騰を招き、ブーメランとなって欧州の国々を襲いました。この冬をロシアからの天然ガス無しで乗り切れるのか深刻な社会問題になっています。チェコ・プラハの怒涛のような7万人大規模デモが次々とネット上で伝わってきました。ウクライナ紛争での中立を宣言し、ウクライナからの難民流入を止めること、ロシアと融和し、エネルギー価格を下げること、EU、WHO、国連への政治的従属から脱却することを求めていて、一般市民を苦しめている根本原因への確かな理解が背景にあるようです。
 フランス・パリでもEU、NATOからの脱退を強く求めるデモが明るい雰囲気で沸き起こっています。ドイツ・ケルンでは、キエフ支援政策への反対を鮮明にした「反政府・反ウクライナ」デモで、NATOの東への拡張に反対し、市民に有害な制裁をやめろと求めています。
 Youさんのツイートに「なぜこれだけ大きな問題が発生しているのに、日本のメディアは無視しているのだろう。 経済制裁の失策がばれるのが、都合が悪いんだろうな。」とありました。ロシアを悪者にするストーリーが未だに信じられている日本。こうしたヨーロッパの動きが正しく認識されるだろうか。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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エリートの対米従属政策に対する庶民の怒りが欧州で爆発寸前の状態になってきた
引用元)
プラハのベンツェスラウス広場で9月3日に早期の選挙を求める集会が開かれ、​警察の推計によると、約7万人が集まった​。9月25日までに内閣が退陣しないなら、抵抗権の行使を宣言するとしている

 そうした集会が開かれた最大の理由はエネルギー価格の高騰にある。この高騰はアメリカ政府が仕掛けているロシアに対する経済戦争によって引き起こされていることを理解しているようで、ウクライナでの戦争で中立を宣言し、ウクライナからの難民流入を止めることを要求している
(中略)
 ゼレンスキー政権はアメリカの命令に従い、国の破壊を進めるだけでなく、国民に「玉砕」を求めている。ウクライナ人が自国を見限るのは必然だ。

 ウクライナを破滅へ追い込んだアメリカは現在、ヨーロッパの庶民を地獄のような状態へ突き落とそうとしている。EUの幹部などエリート層はアメリカの命令に従っているが、庶民の怒りは爆発しそうだ
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配信元)

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9月1日のウクライナ軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠という特殊作戦は何だったのか?

竹下雅敏氏からの情報です。
 9月2日の編集長の記事で、“9月1日のモスクワ時間6時(日本時間12時)ごろに、ウクライナ軍の破壊工作班2班が7隻のボートでザポリージャ原子力発電所の占拠を試みたが、ロシア軍によって殲滅された。またウクライナ軍は、モスクワ時間8時(日本時間14時)から、ロシア側が国際原子力機関(IAEA)調査団を出迎えるザポリージャ原発近くに位置する場所を砲撃している。”ということでした。
 すらいと氏のツイートによると、国連報道官は「我々はロシアがUN査察官の安全を守ったことに感謝している。」と言っていることが分かります。この言葉から、砲撃はウクライナによるもので、ロシアではないことが分かります。
 ところが、9月1日の朝日新聞の記事では、“ザポリージャ原発で砲撃があり、稼働中の2基の原子炉のうち1基が緊急停止した…エネルゴアトムによると、砲撃により、午前4時57分に5号機が緊急停止したほか、停止中の2号機では予備用電源が破損し、ディーゼル発電機が作動したという。…同社は「ウクライナ側職員が、原発施設の破損にできる限りの対応をしている」とした。”とあり、あたかも砲撃はロシア軍によるものと思わせるように書かれています。
 それにしても9月1日のウクライナ軍によるザポリージャ原子力発電所の占拠という特殊作戦は何だったのか?
 “続きはこちらから”は、軍事ジャーナリストのアレクサンドル・コーツ氏の記事です。ウクライナがザポリージャ原発で使用する核燃料をロシア製から米国製に変更した際に、必要な設備の改修を行っておらず、汚い爆弾(放射性物質をまき散らす爆弾)を製造する計画があったのではないか。それをIAEA調査団に暴露されないように、原子力発電所を占拠するか、専門家の訪問を妨害する必要があったのではないかと論じています。
 驚いたのは最後のツイートで、「西側メディアは事前にウクラ軍の上陸作戦知っていて、警備が手薄になった原発の奪回を、ライブで全世界に報道する計画だった。」というのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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国連ミッションが欧州最大の原子力発電所を査察中、彼らの存在でチェルノブイリ級の大惨事は防げるか?
転載元)
(前略)
ロシア軍は2022年3月にザポロージエ原発を制圧した。同月、近くで大火災が発生し、その後、原発は何度も砲撃を受けたが、それは始まりに過ぎなかった。最近、この施設に関する憂慮すべきニュースの量が増えてきている。
 
ロシアは、ウクライナ側がこの危険な場所を意図的に狙っていると主張している。最後の攻撃の試みは、IAEAミッションの代表がステーションにいた木曜日にウクライナ軍によって行われたと、モスクワは主張している。
 
40隻以上のモーターボートが2つのグループに分かれ、250人以上のウクライナの特殊作戦部隊と外国の傭兵を乗せて、原子力発電所のあるエネルゴダールから遠くないカホフカ貯水池の海岸に上陸しようとしたと伝えられている。


ロシアのウクライナでの軍事作戦が続く中、ウクライナ・ザポリジャー州エネルゴダルで、ザポリジャー原子力発電所の第4発電所と第5発電所を示す風景。© Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy
 
襲撃者はすぐに発見され、ロシアのSu-30ジェット機とKa-52攻撃ヘリによって標的にされた。これらの攻撃は約20隻のボートを沈め、残りは旋回して退却した。モスクワの国防省によると、残りのウクライナ軍は、上陸しようとしたところをロシアの砲兵隊の標的とされた。
(中略)
互いの非難

アメリカや西側諸国は、ロシアが自国の陣地を砲撃したと非難する論理に疑問を感じているようで、これまでのところ、モスクワに全面的に責任を負わせることは控えている。米国のボニー・ジェンキンス軍備管理・国際安全保障担当次官は、どこから砲撃があったのか、確認することはできないと述べた。しかし、彼女は「ロシアが単に撤退し、ウクライナに返還してくれれば、このような事態にはならなかっただろう」と付け加えた。
(中略)


国際原子力機関(IAEA)代表団の一員として、ザポリジャー原子力発電所(ZNPP)を訪問するラファエル・マリアノ・グロッシ事務局長(中央)。© Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy
(中略)
想定されるシナリオ

ザポロジエ州軍民行政局のウラジミール・ロゴフ氏は8月29日、ウクライナの攻撃が原子炉の新燃料を貯蔵するための特別ユニット1の屋根を突き破ったと報告した。バレンティン・ギバロフ氏は、このような事故は直ちに脅威にはならないとしている。
(中略)
しかし、ザポロージェ原子力発電所には、使用済み燃料の乾式キャスク貯蔵施設もあり、そこでの放射能レベルはもっと大きな脅威となる、と彼は付け加えた。
 
155ミリ砲弾が直撃すれば、この貯蔵施設は破壊されるかもしれない。しかし、非常に高い精度が必要です。ただ近くを攻撃するだけでは、何も起こりませんよ」。
 
ちなみに、155mm榴弾砲は対外援助の一環としてウクライナ軍に供給されている。
 
「もっと危険なシナリオは、原子炉の格納容器を破壊することだ。これは絶対に偶然にできることではなく、放射能災害を引き起こすための意図的な操作でなければならない。どちらも破滅的な展開になることを望まないでほしい。でも、願うしかない」とバレンティン・ギバロフ氏は語った。
(以下略)
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配信元)

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IAEA査察を阻止するためザポリージャ原発へテロ攻撃を仕掛けたウクライナ軍が壊滅、査察団はロシア軍に守られ無事に原発に到着 / ウクライナの若者も自国の犠牲者だった

 西側メディアが静かな中、ネット上の有志の方々は一体いつ寝るのだろうというほど刻々事態を伝えておられます。IAEAがザポリージャ原発に向かう8/31から9/1、危機的な展開がありました。米NATOそしてウクライナのおぞましい計画が明らかになり、ロシア軍が完璧に原発を守った一昼夜でした。
 ウクライナ領に到着したIAEA査察団は、ザポリージャ原発に向かう検問所でウクライナ軍に足止めされました。すらいとさんのツイートから「政府軍にこの先は戦闘地帯なので通れないと言われるが、査察団は越境。ロシア支配域に入る。」そもそもロシア、クリミア側から入れば戦闘地帯を避けて原発に到達できるのに、なぜかキエフを経由し危険な迂回をさせられていました。9/1朝、ザポリージャ原発のあるエネルゴダルではウクライナ側からの激しい砲撃が続き、さらにウクライナ軍は水陸両用ボートでエネルゴダルに上陸・強襲しようとし、ロシア軍によって阻止されました。mkoさんのツイートによるロシア国防省の発表から「ウクライナの計画。 IAEAの調査団がエネルゴダルに到着するまでに、ウクライナ軍特殊作戦部隊が、他の部隊と協力し、北海岸からの砲兵のカバーの下で、原発敷地を支配下に置くことになっていました。 背景。数日前、IAEA が基地を訪問するだけでなく、そこに恒久的な監視団を配置する計画を発表。」ウクライナによるIAEAの足止めは計画の一部で、何としても査察を阻止したいウクライナは原発でIAEAをも巻き込んだ自爆テロを決行しようとしていました。1日現在、ウクライナの破壊工作に対応するため、原発が部分的に閉鎖されているようですが、西側ではロシアの攻撃のため閉鎖、となるのでしょう。
 この計画だけでウクライナ軍は367人が命を落としたそうですが、胸が痛むツイートがありました。ウクライナで戦闘に駆り出されるのは普通の庶民で、政治家や富豪、強力なコネを持つキエフの「ゴールデン・チルドレン」は兵役すらなくナイトライフを楽しみます。その映像を、前線の塹壕で見ている若い兵士たちのやり切れない表情が辛い。彼らウクライナの一般の人々もアメリカが止める気のない戦争の犠牲者です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ウクライナ軍はザポリージャ原発の占拠を試みた=露国防省
転載元)
(前略)  ロシア国防省は1日、モスクワ時間6時(日本時間12時)ごろにウクライナ軍の最大60人の破壊工作班2班が7隻のボートでザポリージャ(ザポロジエ)原子力発電所から北東に3キロのカホフカ貯水池の岸に上陸し、原発の占拠を試みたと発表した。

ロシア国防省によると、ザポリージャ原発の近くに上陸したウクライナの上陸部隊を殲滅するための措置が講じられ、陸軍航空隊などが出動した。

またウクライナ軍は、モスクワ時間8時(日本時間14時)から、ヴァシリエフカ村とザポリージャ原発近くに位置する、ロシア側が国際原子力機関(IAEA)調査団を出迎える場所を砲撃している
ザポリージャ原発1号機から400メートル離れた場所で、砲弾4発が爆発した。

ロシア国防省は、ウクライナ政権の挑発行為について、ザポリージャ原発へのIAEA調査団の到着を阻止することを目的としていると発表した。
ロイター通信は先に、IAEA調査団はザポリージャ市からザポリージャ原発に向かって出発したと報じた。IAEAのグロッシ事務局長によると、調査団は直ちに原発の安全性の確認を開始する意向。
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アメリカとウクライナ軍によるザポロージャ原発への砲撃が続く中、IAEAがウクライナ領域から査察に〜 ロシアは安全を保障し査察に協力 / スタンフォード大学が米英SNSによる反露情報操作が行われていたと報告

 Jano66さんのツイートによる直近のロシア国防省の発表では、28日現在の24時間以内でウクライナ軍からザポロージャ原発への砲撃が2回、9発の砲弾があったと伝えています。放射能レベルに変化はないそうです。ウクライナ軍はザポロージャ原発の他に、水力発電所にHIMARSを「連日ぶち込んで」おり、メルトダウン防止のための冷却水ポンプ電源への送電線破壊の危険があるらしく、これはウクライナと事実上標的を決定しているアメリカによる「核テロ」と言えます。
 また、すらいとさんのツイートでは、ザポロージャ原発のあるウクライナEnergodar市の住民は、IAEA代表に対して「原発とその周辺地域へのウクライナ軍の砲撃を非難し、止めさせるよう」求め、ウクライナ側からの砲撃の事実を証言し、署名を集めているそうです。ロシア軍とともに原発を警護してきた「Energodar市を守ることが使命と考えている」ウクライナ国家警備隊は大量にロシア市民権を申請しているとあります。誰が原発の安全を守っているか一番分かっている人々です。
ペスコフ大統領報道官は「ウクライナ領域からザポリージャ原発に向かうIAEA査察団がロシア支配域で原発及び周辺を査察する間、彼らの安全を保障する。 ロシアは査察を支持している。」と発表し、IAEAの査察に全面協力の姿勢です。ウクライナ側が邪魔をするのではないか、危険な偽旗を決行するのではないか、さらにマスコミが偏向なく報道するのか気になるところです。
 Yahoo!JAPANニュースでは、ロシアの原発攻撃という印象操作を行なっているようですが、驚いたことに、世界のYahoo!サービスの中で日本だけが消されているようです。海外からのヤフコメ情報を阻んでいるかのようで、ますます日本は情報の孤島です。
 一方、アメリカのSNS専門調査会社とスタンフォード大学の研究機関が発表した調査報告によると、「過去5年の間に、インターネット上で数十の偽アカウントが親西側の言論を唱えつつ、中国、ロシア、イランなどへの中傷を繰り返してきた」とあります。それらの偽アカウントはアメリカとイギリスからのものと推測され、そこに米国政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ」「ラジオ・フリー・ヨーロッパ」などが連携して反ロシア、反中国への情報操作を行なったことがが明るみに出ました。アメリカからこうした指摘が出たことが画期的です。どうする?日本のメディア。
(まのじ)
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ザポリージャ原発を攻撃するウクライナ軍に対し、惨事にならぬよう守るロシア軍 / 日本とNATOによる国連安保理のロシア非難声明に3分の2以上の国は支持せず

 ザポリージャのロシア編入の住民投票を阻止するために「ウクライナは、原発にいるロシア軍を攻撃する」とゼレンスキー大統領は宣言していました。ここ数日ハラハラし通しでネット情報を睨んでいますが、ウクライナの独立記念日である24日に、ウクライナ軍は対岸から原発に向けて7本の大型ミサイルを放ち、その砲撃により「原発からウクライナに向かう送電線4本のうち3本を切断してしまった」とのことです。ロシア国防省は、ウクライナ側からの砲撃や被害状況を発表していますが、今のところ大事には至らず保守しているようです。
 ザポリージャ原発の状況について日本政府は「ロシアの行為は容認できず、許しがたい」と、またしても現状無視の見解を出し、それに対してガルージン大使は「原発を砲撃しているのはウクライナ軍であり」国連安保理でその証拠も提出したと指摘し、「世界で唯一、原爆の被害を受けた国の指導者として、ウクライナ軍によるザポリージャ原発への攻撃を阻止し、欧州に迫る災害を防ぐためにあらゆる手段を講じるよう」求めています。
 日本は世界が見えているだろうか。NHKニュースだけを見ていると、ウクライナ軍の原発攻撃は伝えず、まるでロシア軍の人為的ミスで原発事故が起こると言わんばかり。24日の国連安保理で日本を含む50カ国以上、世界中からロシアへの非難声明を出したかのような報道でした。 
 しかし事実は3分の2以上の国々が非難声明を支持せず、多くの国々がアメリカ主導のNATOによるロシア領侵略と正しく認識しています。ついでに、フランシスコ・ローマ教皇は「NATOに責任あり」と考えていると伝えられ、イエズス会は道に踏みとどまっているらしい。
(まのじ)
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