竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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聖書を根拠に大イスラエルを主張するだけでなく、地中海東岸の天然ガス支配を狙ってガザで虐殺
国連人権理事会の非難決議をあざ笑うかのようにイスラエルはガザでの住民虐殺に拍車をかけている。イスラエルは「ユダヤ人」を隠れ蓑に使い、「ナチス」と同じことをしている。
1994年1月にブレアは妻と一緒にイスラエルを訪問、その2カ月後にロンドンのイスラエル大使館で富豪のマイケル・レビーを紹介される。それ以降、レビーはブレアのスポンサーだ。
その2カ月後、労働党のジョン・スミス党首が心臓発作で急死、新たな党首としてブレアが選ばれ、党の政策を大きく変更する。
2001年にアメリカではジョージ・W・ブッシュが大統領に就任するが、この人物を担いでいたのはネオコン、つまり新イスラエル派。イラクへの先制攻撃などでブレアがアメリカを支援する理由は言うまでもないだろう。
2008年12月から09年1月にかけてもイスラエル軍はガザに軍事侵攻、その際に化学兵器の白リン弾やGBU39(スマート爆弾)も使用している。こうした兵器を使った攻撃で住民が殺され、住宅が破壊されただけでなく、学校、救急車、病院、そしてUNRWA(国連難民救済事業機関)の施設も攻撃された。この軍事侵攻で1300名以上が殺されたと言われている。
イスラエルが周囲に軍事侵攻する理由のひとつは「大イスラエル構想」、つまり南はナイル川から北はユーフラテス川まで、西は地中海から東はヨルダン川までをイスラエルの領土にするというプランだが、2000年代に入ると別の意味が強まる。地中海の東側に湾岸なみの天然ガスや石油が存在していることが明らかになったのだ。
2001年にイスラエルの沖で調査が始まり、2009年に天然ガスが発見された。その発見に関係した会社のひとつ、ノーブル社のロビイストとして仕事をしているひとりがビル・クリントン元大統領だ。USGS(アメリカ地質調査所)の推定によると、エジプトからギリシャにかけての海域には9兆8000億立方メートルの天然ガスと34億バーレルの原油が眠っている。
イスラエルの好戦度が大きく高まった理由のひとつは、ボリス・エリツィン時代のロシアで不公正な手段で巨万の富を築いたオリガルヒがウラジミール・プーチン時代に入ってから国外へ逃亡、イギリスとイスラエルへ逃げ込んでいる。イスラエルにはロシアの巨大石油企業だったユーコスの幹部も亡命している。
こうしたロシアからの亡命者は財産をロシアの外へ隠していたので、資金力がある。彼らも地中海東岸の天然ガスに興味を持っているだろうが、それだけでなく、ロシアを再占領しようと考えているはずだ。
2000年代の半ばからイスラエルはアメリカやサウジアラビアと手を組み、イラン、シリア、レバノンを乗っ取る秘密作戦を開始した。サウジアラビアが雇っている武装集団のISIL(またはISIS、IEIL)が油田地帯を占領しているのも偶然ではないだろう。ロシアではキエフ政権の攻撃で多くの住民が避難したドネツクやルガンスクの地下にも天然ガスが存在、アメリカの石油企業が狙っている。IMFが融資の条件に東部や南部の制圧を提示した理由も同じだ。
ウクライナ最大の天然ガス製造会社で、ジョー・バイデン米副大統領の息子が重役として名を連ねるブリスマも東部の天然ガス地帯に利権を持っている。キエフ軍の攻撃で住民が非難してくれれば、彼らを排除する手間が省ける。ロシアとの戦争を望んでいる勢力とエネルギー利権に目が眩んでいる勢力がアメリカを動かしているわけだ。
私は以前から子供にもよく言っていたのですが、一生を通じて戦争や災害、身内の死などといった不幸をまったく経験しないという人は、一体どのくらいの割合なのだろうか。おそらくほとんど居ないのではないか。例えとして、私の両親は戦争を経験している世代であること。兄弟が戦死していること、そして自身は戦後の混乱期を生きて来たこと。幸い今の若い人たちはこのような苦難を知らないわけだが、一体こうした平和というのはどのくらい続くものなのか。戦争の無い時代においては、地震や台風などの自然災害または交通事故などに巻き込まれる可能性がある。加えて配偶者の不倫や離婚といった混乱を考えれば、何らかの不幸に遭遇しない人というのは居るのだろうか。そして息子にはそろそろ平和な時代は終わり、社会は大混乱に投げ込まれる。どちらかというとサバイバルを考えた方が適切な時代になる。そういう意味で、これまでの常識的な価値観が通用しない面白い時代になると考えてもいい。世の中というのは不思議なもので、どんな状況にあってもそれで利益を得ている人たちが居る。だからあまり他の人の行動を見てその真似をするというような生き方は、しない方が良いというような事を話しました。
今でもこの通りだと思っています。ホームレスを自分の事として考えられない人は、将来自分が、あるいは子供が徴兵される可能性を考えて見ればどうでしょう。確実に人口は減少して行き、いずれ奨学金などの餌を与えて自衛隊に入隊させるか、それでも数が足らなければ、徴兵は現実に検討されるだろうと思います。今のガザのように、戦場に行って罪のない人々を殺さなければならないのであれば、私はまだホームレスの方がずっとましな人生だと思うのです。自分に一切の不幸が降りかからず、平穏無事に一生を終えられると本当に考えているのだとしたら、よほどお目出度い人たちだと思います。