どんなにゅーす?
・日韓の”貿易戦争”が激化していた中、韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄することを発表。日本側が猛抗議する事態になっている。
・安倍政権が、韓国に対する「ホワイト国除外」という異例の
”貿易戦争”を仕掛けていた中で、これが安全保障分野の衝突にまで発展。これで安倍政権は、懸案にしてきた日朝会談の実現や拉致問題の解決はより一層遠のくことが予想されるうえに、米韓に加え中露も背後に控える朝鮮半島の和平交渉において、「完全な蚊帳の外」に置かれる事態になった。
文在寅の禁じ手「GSOMIA破棄」の狙いは“安倍外し” 素人集団の官邸外交に打つ手なし
韓国大統領府は22日、日韓で防衛秘密を共有する「軍事情報包括保護協定(GSOMIA)<ジーソミア>」を破棄することを決めた。韓国の国家安全保障会議(NSC)の
金有根(キム・ユグン)事務処長は記者会見で、日本が輸出優遇国(ホワイト国)から韓国を外したことが「両国の安保協力環境に重大な変化を招いたと評価した」と破棄の理由を説明した。
GSOMIAは、日韓の防衛当局が機密情報のやりとりを円滑にするための協定で、2016年11月に締結された。韓国の国会に提出された資料では、これまで29件の情報共有があったという。北朝鮮のミサイルに関する情報を交換したほか、核実験については日本が情報を提供したこともある。軍事的に有用であることから、米国はGSOMIAの破棄に懸念を示していて、日本政府も延長されると考えていた。
外務省関係者は言う。
「河野太郎外相は『現下の地域の安全保障環境を完全に見誤った対応』と批判しましたが、もともとは徴用工問題を『安全保障への懸念』を理由に輸出管理を強化し
、韓国をホワイト国から外したのは安倍政権。安保問題を理由に先に仕掛けたのは日本ですから、
破棄に驚いていることがおかしい」
今回の文政権の決定には綿密に計算された戦略も見える。
~省略~
【AERA dot. 2019.8.23.】
(中略)
ついに、各メディアでも日韓の衝突に対して「戦争」という文字が躍るように!21世紀の「日韓戦争」の先に待っている日本の未来とは?
(中略)
GSOMIAというのは、2007年に米国主導でスタートした軍事協定で、当時に日米が締結したのを皮切りに、米国の傀儡国家や(米国と繋がる)欧州の覇権国家の間で締結が進み、
日本と韓国は(米国の後ろ盾で)2016年に締結をしたとのことだ。(
Wikipedia)
これ以前にはGSOMIAは存在していなかったということだし、
日韓はともに米国の傀儡国家である上に、以前より3国間においてかなり”緊密な地下ネットワーク”が存在している実態がある以上、GSOMIAの破棄がどこまで影響があるのかはよく分からないけど、表向きに報じられている情報をそのまま受け取る限り、日本は、北朝鮮に対する内部情報を優先的に受け取れなくなる可能性があるし、事実、
安倍政権をことさらに敵視してきた北朝鮮側は、今回の韓国の決定に喜んでいるようだ。
日本政府側も、韓国の決定に対して、驚きとともに最上級の抗議の姿勢を見せているけど、
平たく言うと、「日本は朝鮮半島の和平交渉から完全に仲間外れにされた」ということになるだろうし、さらに言えば、(水面下で
日本側が何度も打診していたとされる)日朝首脳会談開催の実現がより一層遠のいた上に、あれだけ声高に
進展や解決を”豪語”していた拉致問題も、限りなく解決不可能に近い状況に陥ったってことになるんじゃないかな。
マスコミでも、「日米韓の同盟関係が弱体化」なんて報じられているけど、こんな風に考えると、
今回の韓国側のGSOMIA破棄は、世界の多極化構造を推し進めている世界支配層(トランプ勢力)の力が水面下でかかっているようにも見えるし、(私たちがかねてから見立ててきた)世界支配層が主導している「日本の孤立化・弱体化」の動きの一環であるようにもみえるわね。
韓国側(文政権)が北朝鮮と太いパイプを持っている状況にある中で、朝鮮半島の和平交渉を主導したいトランプ政権は、北と良好な関係を持っている文政権の仲介に頼っている側面がある。
一方で、日本はというと、(朝鮮和平交渉においては)韓国にとっても米国にとっても、日本の存在は大して重要ではなく、はっきり言って、米韓(そして中露)にとっては、
「いてもいなくてもあんまり関係ない」ような立場におかれている。
安倍政権がここまで焦りを見せては韓国側に猛抗議をしているのも、ますます日本が世界から「仲間外れ」にされていってしまうことを危惧しているからなのかもしれないし、平たく言えば、
やはり日本は「自滅の道に向かっている」ということになりそうだ。
テレビやネット上では本当に色々な見立てや意見が飛び交っているけど、
今回の韓国によるGSOMIAの破棄は、(文政権が”伝家の宝刀”といわんばかりに出してきたのをみても)
韓国側よりも日本側にかなりのダメージがありそうね。
どちらにしても、
今回の一連の「日韓戦争」については、これを演出している”黒幕”が存在しているのは確実でしょうし、
軍事関連株が一気に高騰しているのをみても、これを機に”大儲け”を企んでいるグローバル資本勢力がいるのは間違いのないことだわ。
(以下略)
2つ目の記事の引用元では、この問題に関するキム・ヒョンジョン青瓦台(韓国大統領府)国家安保室第2次官の談話を全訳しています。談話では、韓国がGSOMIA終了に至った経緯や、日本政府に何度も対話を呼びかけた経緯が詳しく書かれています。詳しくは、引用元をご覧ください。
この全訳の必要最小限を引用しましたが、時事通信の内容とかなり違います。時事通信では、“日本政府が8月2日、明確な根拠を提示せず…「ホワイト国」リストから韓国を除外した”ことが、GSOMIA破棄決定の理由だとしていますが、談話では、“日本植民地時代の強制動員”に関する韓国側の見解と、この問題に対する日本政府の見解の矛盾を指摘しています。
また韓国政府は、この問題を解決するために何度も日本側に対話を呼びかけたにもかかわらず、日本側の対応は、“単なる「拒否」を超えて私たちの「国家的自尊心」まで毀損するほどの無視”であったと言っています。
日本人の私から見ても、安倍政権の対応は異常で恥ずかしいものでした。一貫して無礼な態度をとる安倍政権に対して、韓国の国民は、反日ではなく反安倍の態度を取りました。
ほとんどの韓国人は、敵が“アホの集団”であり、一般の日本人は敵ではないと認識してくれているわけです。アホ政権とメディアがタッグを組んで、日本人と韓国人の分断を図ろうとしているのですが、これからの戦いは、1%対99%、すなわち1%のアホと99%の民衆との戦いなのです。
談話の中で興味深いと思ったのは、“GSOMIA問題についての検討の過程で、米側とは頻繁にコミュニケーションし…非常に緊密に協議しました”と話しているところです。やはり、トランプ政権の了解を得た上での発表だったわけです。
こうした経緯を見る限り、日本外交は完全な破たんと言える事態を引き起こしてしまったと言えそうです。本来なら、河野外務大臣の首は吹き飛ぶところです。通常なら、このような大失態に至った経緯と責任をめぐって、メディアは大騒ぎしているはずなのですが、冒頭の時事通信の記事のように、日本政府に都合の悪い情報は出てきません。真相は、自分で調べるよりないわけです。
今回の例でわかるように、日本の報道統制はほぼ完成しており、後は、憲法改正で独裁が実現するところまで来ています。